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AGESTOCK2021 in TOKYO DOME CITY HALL(DAY1)

本当、BiSH関連のチケットは応募しても当選しない。チケットはFC先行でほとんどがさばけてしまっていて、一般にはわずかな分しか回ってきていないからそうなるのか、それとも、一般販売にもそれなりの枚数を回しているのに人気があるので倍率が高いのか、あるいは若者に人気があるというのをアピールするためにアラフォー以上の観客を極力当選しないようにしているのかは知らないが、本当に当たらない。BiSHどころか、アユニ・Dの別プロジェクト、PEDROのチケットだって手に入りにくい。

だから、学生が主催するイベントとして企画されたもので、なおかつ、単独公演ではなく、同じWACK所属の豆柴の大群も出演するものだとはいえ、チケットが取れるとは思わなかった。

TOKYO IDOL FESTIVALにWACK系のアイドルが出演した際には、彼女たちのファンが大量に場所取りをしにやってくる光景を見かけるので(今年のTIFでも見た)、単独公演以外にBiSHのファン(=清掃員)が興味ないということはないはずだ。

となると、通常のライブとは主催が違うので、普段は弾かれていたような人にもチャンスが回ってきたというのが、珍しくBiSHのライブを見る機会を得られた理由のような気もする。

もっとも、このAGESTOCKというのは大学生の団体が主催するイベントだから、主催者側がターゲットとしているコア層は大学生のはずだ。そして、その次の対象が彼等と同世代の短大生や専門学校生、20歳前後のフリーターあたりで、さらにその次が、近いうちに自分たちの仲間になるかもしれない高校生や、ついこの間まで仲間だった社会人になって間もない20代社会人って感じなのだと思う。

だから、見た目や精神年齢、職場における扱いはともかく、統計的には中年にカテゴライズされる自分にはクソ席しかあてがわれないのだと思う。

そんなわけで、久々にBiSHのライブを見ることになったわけだが、単独公演でない時のBiSHのパフォーマンスを見るのって不安要素も大きいんだよね…。

清掃員は毎回マンセーしているけれどさ、TIFに出る時って、持ち時間の間、ずっと、人気曲「BiSH-星が瞬く夜に-」を何度も歌うってのが恒例になっているからね。


自分が過去に唯一見たBiSHのライブパフォーマンスである2017年のTIFもそうだった。今年もそうだったらしいしね。

こんなに観客をなめたパフォーマンスってないと思う。フェスやイベントというのは、コアなファンだけがステージを見に来るわけではないんだよね。

CDを数枚持っているだけとか、最近だとストリーミングで聞いているだけとかいった感じでフィジカルの商品やグッズにはあまり出費しないライトなファンだっているし、代表曲を何曲か知っているだけという人もいれば、ほとんど知識のない人だっている。フェスやイベントの観客っていうのはそういうものだからね。

そして、アーティスト側にとっては絶好のプロモーションの場でもある。ライトなファンをコアなファンに格上げし、何となく存在を知ってくれている人をライトなファンにし、全く自分たちのことを知らなかった人に自分たちを認知させるチャンスなわけだから、ヒット曲や名曲など代表曲を1曲でも多く披露し、なおかつ、新曲を出して間もない時期であれば、それも聞かせるというのが普通なんだよね。1人でも多くのファンを作るためのフェス出演なんだからね。

だから、フェスで同じ曲を5回も6回も歌って、それだけで去るというのは、アーティストやコアなファンのマスターベーションでしかない。そんな客をなめたパフォーマンスを絶賛する人間なんて、本当のファンではないと思う。

なので、今回もそんなことが繰り広げられるのではないかという不安もあった。仲良しサークルのノリで身内だけで受ければいいやみたいな感じの考えの者が多い学生主催のイベントだから、TIFでおなじみのマスターベーションが再現されるのではとの恐れもあった。

でも、それは杞憂に終わった。無事、きちんとセットリストに掲載される楽曲全てが異なる曲になっていた。
もうちょっと、ここ数年のシングル曲やMV作成曲もやって欲しかったなという気はしたが、“オーケストラ”もやってくれたので、まぁ、合格点はつけられるかなとは思った。
ちなみに、自分はいわゆる“オーケストラ新規”と呼ばれる“オーケストラ”きっかけでBiSHに注目するようになったタイプだ。

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ただ、静止画のみ撮影OKということになっていたが(同じ事務所、同じレコード会社なのに豆柴の大群は撮影NGなのは何故?)、TDCホールの3階バルコニー席という写真撮影には不向きな“隔離席”であったために、そのサービスを享受することはできなかった。

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それにしても、本当、清掃員ってマナーがなっていないな…。発声禁止と言っているのに声を出しているし、中にはメンバー名を叫んでいるのもいた。そして、3階バルコニー席なんて、ただでさえ、安全面の理由から立ち上がって鑑賞するのは推奨されていないのに、座りながら激しく振りコピしている連中だらけだからな…。まぁ、メンバーが煽っている面もあるが。

それから、自分の顔見知りを自分のすぐそばに座らせるために、面識のない別の観客に席をかわれと言っているアホな奴もいた。
それまで自分の知り合いが座っていた席に見知らぬ人を座らせるという感染症対策の面から見てもありえないことをしていたしね。
あと、運営側が規制退場するって言っているのに、自分が含むブロックの退場の番になった時には自分以外誰もいなかったのはどういうことなんだ?
本当、清掃員って、コロナは風邪論者なんだろうね。

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そして、主催の学生団体の運営方針も?マークだらけだった。

まず、問診票の記入が入場するためのマストだったら、チケット業者などを通じて、前日までにきちんとアナウンスしろよ!当日では仕事とか学校終わりで来る人、別の私用の後で来る人は見ないよ!会場入口でネットにアクセスして記入させるために密を作らせておいて何が感染症対策だよ!

しかも、その記入フォームにアクセスするためのQRコードが記入されたボードを持っているスタッフがまっすぐボードを持たないから、全然、QRを読み込めない。

そして、やっと、読み込めたと思ったら、GoogleフォームでGoogleのアドレスとパスワードが必要ってどういうことだよ!
自分たち学生団体の連絡網にはGoogleを使っているのかもしれないが、一般人にはGmailのアドレスを持っていない人だっていくらでもいるし、アドレスは持っていても普段は使っていない人だっている。
そういう人が新たにアドレスを作ったり、忘れてしまったアドレスやパスワードを思い出すのに時間がかかるということを理解していないんだよね。

それから、その記入フォームを書き終えた後に送られてくる返信メールの確認も1人の観客に対して、複数のスタッフが別々にやったりしていて作業がだぶっているから、本当に仕切りが悪い。本業は学生かも知れないが、外部の人間から金を取っている以上はそんななめた仕事をしてはダメだよ!

それ以外にもダメダメ運営と思える要素は多かった。

記入フォームに書き込めとか言っておきながら体温検査はきちんとしていないからね…。

あと、取材カメラを入れるんだったら、ほとんどの観客が入場している開演10分前に白をとらせるなんてことをしていてはダメでしょ!
普通は一般観客が入場する前にそういうことはやっておくものなんだよね。
まぁ、素人だからそういう仕切りは知らないんだろうけれどね。

カメラ関係で言えば、会場となったTDCホールのスタンド席(ここでの呼び方はバルコニー席)は隔席販売なのに、アリーナ席は全席販売なのは、カメラに映った時の見映え重視ってことでしょ?要は緊急事態宣言も解除され、感染者も減ったので大盛り上がりの中、イベントが開催されたってアピールしたいだけだよね?

そういえば、ワンドリンク制と言っておきながら急遽、直前になって取りやめにしたことはコロナ禍の判断としては正しいんだけれど、来場者の全てが公式のSNSを見ているわけではないんだから、こういうのこそ入口でその場でアナウンスすべきなのではないかと思う。
ところで最近、TDCホールで別途で要1ドリンク代とする公演を見かける機会が何度かあったが、TDCって経営が苦しいのか?

普通、ドリンク代が別途必要なのは、飲食店扱いになるライブハウスやライブスペース、クラブでの公演の時のみのはずで、ホールと名乗っているTDCでは必要ないはずなのにね。
TDC側が経営的に苦しいから観客に強制的にドリンクを買わせようとしているのだろうか?
それとも、主催者側がホール使用料を負けてもらったり、支払い時期を延期してもらうかわりに、観客から強制的にドリンク代を徴収するから、それで帳消しにしてくれみたいな取り引きをしているのかな?

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あと、時間の読みが甘い!まぁ、所詮はど素人の学生イベントだから、スケジュール感覚ができていないんだろうけれどさ。

事前に発表されたタイムテーブルでは、

①豆柴の大群のパフォーマンス 2.5
②シークレットステージ(CX番組とコラボしたコントだった。明らかに大人の入れ知恵だよね?) 1.25
③ミスコン 1.25
④BiSHのパフォーマンス 5.0
みたいな配分だった。

でも、実際は、①と④が予定より短く、②と③が長いように感じた。②はまだ面白かったからいいけれど、特に③なんてグダグダもいいところだった。

というか、いまだにミスコンをやっているって、日本の大学生は進歩がないよねって感じかな。
しかも、MC担当の芸人が合間に挟むコメントが前近代的なイジリとかセクハラばかり。
あと、選曲したのは学生なのか大人なのかは知らないけれど、ピットブルとケシャのコラボ曲“Timber”を使うなんて非常識もいいところ!
別にラジオで懐かしのヒット曲として流すならいいんだけれど、ミスコンのBGMとして使うのはありえないでしょ!
ただでさえ、ミスコンなんていうイベントは女性蔑視で前近代的と言われているのに、そのBGMにプロデューサーから性的暴行を受けていたケシャの曲、しかも、その曲をプロデュースしたのが性的暴行を働いたドクター・ルーク本人なんだから、普通はそんな曲をミスコンには使わないよ。本当、世界レベルの常識が欠如しているとしか思えない!

というわけで今回のイベントで一番楽しめたのは豆柴だった。良い曲が多いしね。まぁ、明らかにオフスプリングの“All I Want”をパクったような曲もあるけれどね。

《追記》
一番印象に残ったのは、入場時に通路でスタッフがやたらと、“いらっしゃいませ!”って声をかけていたことかな。多分、来場した大人は自分が就職面接を受ける企業の人間かも知れないと思っているんだろうね。

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