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My Favorite Movies 2022

近年の劇場での新作映画鑑賞本数は以下の通り(数字は順に合計/洋画/邦画)。

2013年
123/64/59
2014年
139/76/63
2015年
155/68/87
2016年
169/80/89
2017年
129/62/67
2018年
134/62/72
2019年
166/74/92
2020年
141/50/91
2021年
174/51/122

比率に違いはあるものの2015年以降、常に邦高洋低となっている。

●アニメのイベント上映が増えた
●長引く洋画不振により洋画の上映回数が減り鑑賞機会が減った

という以前から指摘されていることに加えて、コロナ禍になってからは

●ハリウッド作品そのもの供給本数が本国でも減少傾向にある

という要素も加わり、邦画の鑑賞本数が増えていると言っていいと思う。

ちなみに、新作映画の定義は以下の通りとする。

●2022年に一般公開された作品
●2021年に一般公開された作品で年が明けてからも一般公開が続いていて2022年になってから見たもの
●舞台収録などのODS作品やアニメのイベント上映作品も新作映画としてカウント
●短編・中編は単独で公開された作品は新作映画としてカウント
●長編作品に併映の短編・中編は除外
●短編・中編をまとめて上映した場合は番組全体で1本としてカウント
●映画祭、特集上映、イベントなどでの上映作品で一般公開されていない作品は新作としてカウント
●試写会で鑑賞した作品は一般公開が2023年以降の作品でも新作鑑賞本数にカウント
●ビデオソフトや配信、テレビ放送などといった形で日本初公開となっていた作品が2022年に劇場初公開となった場合は新作にカウント
●ディレクターズ・カット版など別バージョンは新作から除外
●吹替版のみで公開の洋画は除外
●ライブビューイングは除外
●リバイバル上映作品はリマスターされていようといまいと除外

上記の規定から除外された鑑賞作品は8本ある。その中には、「ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ」のようにオリジナル版と大きく内容を変えた作品もある。また、「ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉」のオリジナル版は映画祭での限定上映のみで一般の劇場公開作品としてはこちらが正規のものではあるが、その映画祭が映画館で一般から入場料を取って開催していたものであることから、こちらも新作とはみなさないことにした(ちなみに自分はオリジナル版は見ていない)。

そんなわけで今年の新作映画鑑賞本数は153本となった(予定)。去年から21本も大幅に減ってしまった。それどころか、コロナ前の2019年と比べても13本減っている。

夏場にTOKYO IDOL FESTIVALと@JAM EXPOという2大アイドルフェスに全日程参戦してしまったこと。
秋から年末にかけて次から次へと仕事を振られて予定が狂ったこと。
年間で22本のアニメと10本のドラマを見てしまい、それに時間を取られたこと。
コロナワクチンの影響や仕事のストレスで疲れを感じやすくなったこと。
そんなのが減ってしまった理由だろうか。

ちなみにリバイバル上映やディレクターズ・カットを含めると161本となる。

洋画、邦画にわけた新作の鑑賞本数はそれぞれ57本、96本となっている。去年のように3桁にはならなかったが邦画の比率が高い状況は変わらない。ただ、わずかながらではあるが洋画の鑑賞本数は去年よりは増えている。ハリウッド系作品の公開本数が減ったと言われていることを考えれば上出来といった感じかな。

そんなわけで、今年のMy Favorite Moviesはこんな顔触れとなった。


《洋画》

①ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
②無聲 The Silent Forest
③クライ・マッチョ
④ベルファスト
⑤Coda コーダ あいのうた

1位にNetflix映画として発表され、一部劇場で先行上映された「ピノッキオ」が入ったのを除けば、上半期時点でのランキングが順繰りで下がっていっただけだ。

ストップモーションアニメーションというただでさえ技術面で評価したくなるタイプの作品なのに、現在の世界情勢を彷彿とさせるような政治的メッセージも込められている。そして感動的なストーリーとくれば、そりゃ、本年度の賞レースのアニメーション部門の最有力候補と呼ばれるわけだよね。

《邦画》

①かがみの孤城
②クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝
③愛なのに
④流浪の月
⑤四畳半タイムマシンブルース

上半期のトップ3を挟むように1位と5位にアニメが入ってきたという感じかな。やっぱり、日本映画界はアニメでもっているというのを実感せざるを得ないラインナップだね。
そして、「かがみの孤城」は本当に泣ける!
スクールカースト下層出身者なら多少見ていてつらいところはあるかも知れないが、それでも泣けると思う!

というわけで、洋画も邦画も1位はアニメーション作品となった。しかも泣ける作品。


《ワースト》
※洋画・邦画問わず
劇場版IDOL舞SHOW

ワースト作品はランキング化せず、特筆すべき作品のみを言及することにしているが、上半期で選んだワースト作品がそのまま、年間でもそのままワースト作品として残った。本当、ダントツで酷かった!
YouTubeで配信されているアニメの新番組のプロモーション・ビデオのようなダイジェスト感満載のアニメパートと、そのアニメに出てくるアイドルグループの声と歌を担当する声優がリアルの世界で行った配信ライブパートの2部構成というのが意味不明。エンドロールを含めて、かろうじて1時間を超えている程度の尺の作品なのに…。

しかも、アニメ部分は説明台詞だらけなのに、肝心なことは語らないし、話も連載が打ち切られた少年漫画みたいな尻切れとんぼな終わり方だし、設定は他のアイドルアニメで見たようなものを継ぎ接ぎしただけだし。
そして、配信ライブ部分も配信した映像を編集しただけだから、映像的なクオリティが低い。
これで、1900円も入場料を取ることが信じられない!しかも、学生料金とか小人料金もない均一料金なんだからね…。

ふざけんなって思う。

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