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批評・批判できない人たち

『若者のあいだで「批評」と「スポーツ観戦」が不人気な理由』という現代ビジネスが配信したネット記事が話題となっている。

確かに、若者に限らず、批評や批判ができない人というか、批評や批判をするのは悪という考えの人が増えている。正確に言うと、与党や企業、芸能人を批判できない人かな。こういう人たちは、野党や労働組合、マスコミ・批評家みたいな人たちへの批判は大好きだからね。

SNSやブログで芸能人や政治家などをさん付けしている一般人が多いのもその証拠だと思う。

絶賛にしろ酷評にしろ、批評する相手をさん付けするのは(通称で呼ぶのははギリギリOKかな…)、相手に対しても失礼だと思うんだよね。本気でなく馴れ合いでコメントしていることになるわけだしね。

そうした馴れ合いコメントだから当然、お世辞しか言えない。

AというグループのBというメンバーが問題のある言動(たとえば、人種差別的な発言とか、ひき逃げとか)をしても、AもBも批判してはいけない。
また、同じグループの他のメンバーCが問題のある言動をしても批判してはいけないという風潮がある。
また、Bが映画やドラマに出演した際の演技に問題があっても批判してはいけない。
それどころか、作品そのものや、共演者・スタッフについても批判してはいけないという掟が形成されている。

そういうのが、A、B、Cのファンの間だけで行われているのならいいのだが、ファンでない人間にまで、否定的な意見を言うなと絡んでくる人間が増えたように思う。

朝ドラの感想について呟く時に、ハッシュタグの後に作品名だけを入れた場合は、批判的なコメントをしてはいけないなんてアホなルールができているのもその流れだと思う。

特定の人種や職業、宗教、性別などを差別するような発言でなければ何を呟いてもいいし、どんなタグを付けてもいいというのがツイッターのはずなのにね…。なんなんだろうかね、朝ドラ信者に多い“批判するなら見るな”論者って…。

政府を批判するのは反日・在日みたいな考えの連中とまるで同じだな。

ある俳優のファンであったとしても、その俳優が酷い演技を見せたら、酷い出来の作品に出たら、きちんと批判するのがファンってものでは?

同様に、政府がクソみたいなことをしていたら批判するのが真の愛国者だよね。

ネトウヨやパヨクが自分たちの“決まり”から1ミリでもずれると反対勢力として攻撃してくるのも同じだと思う。

「改憲すべきだが、安倍や菅政権ではやるべきではない」と言うと、ネトウヨからはパヨクと呼ばれ、パヨクからはネトウヨと呼ばれるからね…。

おかしいだろって感じ。改憲を推進しろと言っているのにパヨクにされ、安倍や菅を批判しているのにネトウヨにされるんだからね…。
結局、自分と少しでも違う意見は認められないって人が増えているんだよね。

それって、日教組全盛期の全員一等賞教育のせいだよね…。
自民党を支持しないのは反日という考えも基本はコレだよね。
全員同じでなくてはいけないからね。

でも、日教組に育てられたせいで、自民支持になるって面白いよね。

結局、多数派でいたいから、何の根拠もなく自民支持なんだろうね。その結果、ネトウヨみたいに知らず知らのうちに権力の奴隷になってしまうんだろうね。


五輪会場での酒類販売の可否をめぐる騒動もそう。

アサヒビールの不買運動をしようと言っている人たちは、感染拡大の要因になるとして一般の飲食店には酒類の提供を制限させておきながら、五輪会場では酒類提供OKとかアホなことを言っているから怒っているんだよ!
一般的な国民感情を持っていれば、アサヒビールに怒るのは当然なのに、ネトウヨ的思想の人たちは、アサヒビールに怒るならスポンサー企業全てをボイコットしろとかアホなことを言っているしね

別にコカ・コーラ製品は、飲食店でも普通にオーダーできるし、スーパー・コンビニだろうと、自販機だろうと普通に買えるから、別に五輪会場で売っていてもおかしくはない。つまり、不買運動の対象にはならないんだよ!

そんなことも分からないで、アサヒビールだけ不買運動をするのはおかしいとか言っているネトウヨや菅信者はいかに、世の中を知らないかをさらけだしているようなものだ!まぁ、政治家連中も与野党を問わず世間知らずだけれどね。

そして思う。批評できない社会を作った原因は民主党政権のせいでもあると。

クソな自民党を批判して追い出したら、無能な素人集団の民主党にめちゃくちゃにされてしまった。
それで、まだ、自民のままの方が良かった、批判しなければ良かったという考えが蔓延してしまったんだと思う。


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