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【里親インタビュー】倉敷保健所出身・元野犬のリアルな暮らし|レイ君

倉敷保健所に収容される子の大半は、お外で暮らしてきた野犬です。我が家のレインも約2年間、お外で暮らしていました。

はじめて会った方は、「野犬ってこんなに静かなの!?」とびっくりされるほど、家の中では、良くも悪くも存在感がありません。

今後は不定期で、倉敷保健所からワンコを迎えた里親さんにインタビューを実施し、さらにリアルな保護犬の暮らしをお伝えします。

トップバッターは、元野犬と聞いてびっくり!イケワンのレイ君です。

フサフサのしっぽがかっこいいレイ君の場合

フサフサのしっぽがかっこいいレイ君

倉敷保健所卒業犬インタビューのトップバッターは、フサフサのしっぽ、ふわふわの毛並みがゴージャス!元野犬と聞いて誰もが驚く、イケワンのレイ君です。

【愛犬の名前】レイ
【推定年齢】4歳
【我が家記念日】2019.07.08
【先住犬・猫】猫4匹
【SNS】Instagram

里親になったきっかけを教えてください。

レイを迎える前年に父が亡くなり、母が寂しいのではと思ったことがきっかけです。(レイママは、ご両親と同居)

そして以前から、自分が犬を飼うなら『保健所から引き取りたい』という思いがありました。

保護犬と暮らすことに不安はありませんでしたか?

保護犬と暮らすことよりも、その中で1頭だけ引き出す事が自分に出来るのか、果たしてそれに意味があるのかという不安の方が大きかったです。

倉敷保健所ボランティアの方に出会い、「誰かが1頭引き出すと、また新たな子を収容する事ができる」だから、自分が救ったのは1頭だけではない、ということを知りました。

レイ君との暮らし

うちの子は、おそらく生後10ヶ月位でうちに来ました。仔犬でもない、成犬にもなりきれてない位の時期です。

家の中では大人しいのですが、いざお散歩に出ると別犬になり、興奮すると私の周りをぐるぐる回ったり、遊ぼうのポーズをして、私にガウガウ言いながら飛びかかってきて、甘噛みしてくることがありました。

これがまた非常に痛くて、アザが出来る程です。

やめさせるためには、“噛んでも無視”が1番効果的でした。

根気よく続けたことで、推定4歳になった今では、強い甘噛みはありません。

お散歩が大好きなレイ君

もうひとつ、譲渡の際に、ボランティアさんから「野犬のトリセツ」についてのお話もありましたが、野犬初心者の当時の私には、その重要さが理解できていなかったように思います。
そして迎えて1ヶ月半、レイとの生活に慣れて余裕が出てきたころ、私のミスで脱走させてしまいました。

レイ君の脱走から保護までのお話はこちらから

起こるべくして起こった脱走。保護できたことは、本当に奇跡でした。

その時に協力いただいたボランティアさん達と出会った事により、「困った時は聞いてもいい」と気づき、保護犬に対する意識や考え方も変わりましたね。

元野犬でも家族になれる!幸せを感じる瞬間

レイは、人間が好きビビりながらも、撫でてもらったり「可愛い」と言われて嬉しそうにしているところを見ると、野犬で生きていくより保護されて本当に良かったね、と思います。

“野犬は怖い”イメージがありましたが、家庭犬と何も変わりませんし、できることが少しずつ増えていく事に喜びを感じます

甘噛みについては、“噛んでも無視する”を続けたことで、自然となくなりました。時間と根気はいりますが、元野犬でも躾は可能です。

フサフサのしっぽ・ふわふわの毛並み・体が大きいこと・可愛い笑顔・安心して眠る姿・嬉しそうに食べる姿……。全部ひっくるめて可愛いレイを、家族に迎えてよかったです。