見出し画像

4月読んだ本

頭のいい人だけが解ける論理的思考問題

マインドマップ的読書感想文の気になる新刊で取り上げられていて、自分も気になっていた本。論理的思考を鍛えたいなと思ってたのもあり読んでみた。論理パズルとでもいうトレーニングが、67題紹介されている。とても面白かったけど、正直難しかった!星1、2個くらいの問題は太刀打ちできたが、それ以上になるとなかなか歯が立たなかった😭解説を読んで、なるほどそう考えるのかと、ちょっとしたアハ体験😯個人的には水平思考があまり得意ではないみたい。水平思考・ラテラルシンキングの本も読んでおこうと思った🤔久しぶりに頭を使ったなと感じた本。とても良い本です。


世界一流エンジニアの思考法

購入し、「はじめに」と「おわりに」だけを読んで積読状態だったのを再開。読み始めてみて、もうちょっと早めに読んでおけば良かったと思う。アマゾンのレビューが、1000こえで星4.6というのも納得。読みやすく、とてもおもしろかった。色んなところで話題なだけあり、とても良書だと思いました。特に、仕事の仕方や生産性の上げ方なんかは、目からウロコ感。日本の「生産性の悪さ」は、生産性の要となるマインドセットやチームビルディングの確立が不充分なせいで起きているそう。仕事のパフォーマンスを上げるには、いかに「無駄なこと」をしないかに尽きるが、そこで重要になるマインドセットが「Be Lazy(怠惰であれ)」だそう。端的には、できるだけ最小の労力で楽をする方法を探ろうというマインドセット。日本人には、あまり無い感覚だなと思った。実際、日本人は「やることを減らす」のが下手だし。これからは「減らすこと」自体に価値があると、マインドをリセットすることが重要だなと。生産性を加速するうえで重要な第二のマインドセットとしては、「リスクや間違いを快く受け入れる」というのがあるそう。リスクを受け入れるとは、欧米のビジネスシーンにおいて次のことを意味するそう。 ①間違いを厳しく批判したり懲罰したりしない。 ②失敗から学ぶ態度。 ③Fail Fast(早く失敗する)。 ④実験が推奨されている。 ⑤全員に「現状維持」や「標準」を要求せず、臨機応変が推奨される。 ⑥非難や恐怖感のない環境。①〜⑥は、心理的安全性が担保されているから成立するのだと思うが、日本ではぜんぜん整備されておらず、不十分。今後、生産性の改善のためにも、早急に職場の心理的安全性を確保することが重要になるだろうなと。


ハッとする言葉の紡ぎ方 コピーライターが教える31の理論

各種本の紹介サイトやXで紹介されており気になっていた本。ハッとする言葉の紡ぎ方についてコピーライターである著者が31の理論を使って教えてくれる本。読んでみたところ、とても良い本でした。著者は言葉で紡ぐことは、自分の人生を前に進めるための、もっとも気軽に取り組める具体的な「活動」だという。そして、著者はこの本は「言葉を紡ぐこと」に苦手意識を感じている人に読んでもらいたいという。なぜなら、苦手意識を感じている人は、本当は人一倍「言葉を紡ぐ」ということに憧れがある人だからだという。個人的に刺さったのは、「物事は行動にあらわさないことには、現実は変わっていかない」。だから、「頭でっかちになっていつまでも行動できない状態にならないように、ほんの小さなタスクでいいのでアクションを紡いでみる」。『行動するときは、「必ず成功させる」ではなく、「仮説を試すだけ」と考えると気持ちが楽になる』。さらに「行動したあとは、行動しっぱなしで終わらないように、気付きをきちんと書き記しておくことが大切」だといった点。ちょうど、この本を読んだのが、Noteに記事を書いてみようかなと考えていた時期であり、結果としてこの本を読んだことはその後押しにはなった。


発信する勇気

Noteに記事を書き、公開してみようかなと思いながらもなかなか最初の一歩が踏み出せない感があったときに、この本をXで知り、読んでみた。とても良い本でした。本のタイトル通りに、「発信してみようという勇気」がもらえた。先に紹介した「ハッとする言葉の紡ぎ方」にもあるが、行動しないと現実は変わっていかない。何か行動を起こしてみようということで、とりあえずひと月で読んだマンガと聴いた音楽について、まとめて公開してみた。現状大きく何かが変わったとは思わないけど、自分の中での発信に対する意識が少し変わった。発信に対するハードルが少し下がり、Xへのポストも今は増やしている。とくに誰かに見られることを意識せず、マイペースに無理せず発信することを続けていければいいなと思っている。そして、この本のおわりに書いてあるが、発信のことで悩んだときはまたこの本に戻ってこようと思う。


言葉でアイデアをつくる。 問題解決スキルがアップする思考と技術

アイデアを出すことが苦手と思っているところがあり、そういった人に読んでほしいといった本だったので、読んでみることにした。結果として、とても良かったです。アイデアが苦手だという自分に対するブレーキを外すことが第一歩であり、それを外す方法は「自分にもアイデアを出せる」と自身を信じることだそう。自分にはアイデアを出せないという思い込みがブレーキとなっているのだが、その要因としては①「アイデアはゼロから生み出すもの」という思い込み、②「自分は創造的ではない」という思い込み、③「ホームランのアイデアでなければならない」という思い込み、④「正しいことこそが答え」という思い込みといった4つが挙げられるそう。この本のタイトルは「言葉でアイデアをつくる」であるが、なぜ「言葉でアイデアをつくる」なのかという、言葉それ自身がアイデアであること、また言葉にすることでアイデアの不完全さに気づけるからだそう。アイデアを出すための一歩は、とりあえず思いつく限りのことを書き出してみること。これは色んなところで良く聞く話。この作業は、実はダメなものを「捨てる」ために必要。最後に、著者がアイデア発想のアクセルとなる技術について10個紹介している。個人的に面白いと思ったのは、「偉人ブレスト」と「憑依思考法」。偉人ブレストはなにかの折に試してみたいかもと思った。そして、著者はアイデア発想のいちばんの極意は、動き始めることだという。さらに、アイデアにおいては正しい答えを探すことではなく、「正しい問い」を立てることが大事だそう。この本を読んでみて、アイデアを出すということに対するハードルは少しは下がったかなと。あとは実践あるのみだろう。


物語思考「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術

各種本の紹介サイトやXで紹介されており気になっていた本。話題になってるだけあり、いい本でした。「物語思考」とは、自分の理想どおりに人生を過ごすために1つの物語を作るように考え、自分を主人公にして「物語を進めるように」人生を送る思考法だと著者はいう。「物語思考」のイメージとしては「小説を書く」みたいな感じに近いそう。自分という「主人公」のなりたい姿を決め、「キャラ」を設定し、そのキャラが活きる環境を作って、物語を「転がして」いく。自分を物語のキャラとして扱い、他人事化することで自分のことを客観的に見ていくことができるようになる。そして、物語を「転がして」いくためには、行動することが大事だという。しかも、できる限り早く行動に移すことだ重要だと。さらに、物語を転がす際に、失敗をすることは決してマイナスではないという考えを持つことが大事。「物語思考」は、ゴールすることよりも、ゴールまでの道のりを極めるほうが好きなのではと思う日本人に向いていそうな思考法だなと思った。作中に記されていた、「なりたい状態」を設定する→それに対して抽象度をあげる→具体的には「なんでそうなりたいか?」というメタ視点で考える→それから解像度をあげる→具体的には「どうしたらその状態」になれるのかを鮮明に考えるといった流れはキャリアや転職を考えるのにいいフレームワークだなと思った🤔


文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟

こちらも各種本の紹介サイトやXで紹介されており気になっていた本。とてもおもしろい本でした。いわゆる文章術の本に属するのだろうが、一般的な文章術本と違い、ほとんどライティングスキルについては語られていなかった。この本では、バズる文章を書くためのマインドセットが語られる。著者は、文章で伝えるときいちばん大切なものとして「感情」を挙げる。文章によって表現されなくてはならないいちばん大切な情報が「感情」、それも「書き手の感情」だと著者は言う。また、この世の存在する文章は9割読まれないらしい。結局のところ、何か読む動機がないと人は読まない。それなら、どうやって読ませるか。人は自分の得になることにしか興味を持たないし、読まないので、いかにその要素を文章に盛り込めるか。一般的な書き手が努力でどうにかできるとなると「世間の流行」「興味のある分野」「新しい知識」を含む文章を書くことであり、とくに「新しい知識」を強く意識するのがよいと著者はいう。最後に著者は文章が上手く書けない、誰にも読んでもらえない、伝わらないことを嘆く必要はないという。嘆く前に、試行錯誤をしてみようと。そして、ずっと繰り返し積み重ねることで、いずれは本質が変化し、何かを生み出すだろうと。読まれる文章を書くためのマインドセットの持ち方は今後文章を書いていく上で、とても参考になると思った。


センスは5% クリエイターをサポートするための45の技術

こちらも各種本の紹介サイトやXで紹介されており気になっていた本。コンテンツを売るうえで、コンテンツを作る以外の外側にある仕事が重要だということを紹介している本。いい本でした。コンテンツの中身も大事だけど、それをどう売っていくかを考えることもすごく重要だということ。タイトルの「センスは5%」というのは、コンテンツを制作し売っていく上で、センスはコンテンツを作るところ(たった5%の部分)にしか必要ではないよということを表しているのだなと。そして、残りの95%こそが実は重要なんだよと暗に示しており、なかなか深いタイトルだなと。文章の書き手としては、書くことはもちろん大事だけど、いかに読まれるようにするかを考えることも大事だということよね🤔それを気づかせてくれる良書でした。本の最後に、上で紹介している「物語思考」の著者である、けんすう氏との対談が掲載されているが、正直この部分だけでも読む価値のある本だと思います。


なぜ働いていると本が読めなくなるのか

Xなどで話題に上っていた本なので読んでみた。面白い本でした。「なぜ働いていると本が読めなくなるのか?」ということに対して日本人の労働観と読書との関係性という点で明治以降〜現代までの状況を掘り下げ、またそこから「働いても本が読める社会とは、どんな社会なのか?」ということについて提言している本。著者は、読書とは自分から遠く離れた文脈に触れることであり、本が読めない状況とは新しい文脈を取り入れる余裕がなく、自分から離れたところにある文脈をノイズとして捉えるようなってしまうことと定義。それを踏まえて、著者は「なぜ働いていると本が読めなくなるのか?」ということに対して「働くことで仕事以外の文脈を取り入れる余裕が無くなってしまうので、本が読めなくなる」と結論づけている。個人的に、この著者の結論には概ね同意。ただ、そこから著者が提言する「働いても本が読める社会」という点は、なんかうーん🤔って感じでした。個人的には、どういう状況であれ、結局本を読む人は読むし、読まない人は読まないだろうと思う。読書という行為について、メタ的に考えてみる良い機会を与えてくれる本だなと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?