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2020年 俺的上半期ベスト・ソング100(その2)

さて、勢いで始めてしまった「2020年 俺的上半期ベスト・ソング100」の第二回目です。早速まいります。

● 「Walk Soft」Wye Oak

ボルチモア出身の男女デュオ。カーペンターズの「Close to You」を彷彿とさせるメロディ、浮遊感たっぷりのコード進行。

● 「Held Down」Laura Marling

ローラ・マーリングは『2020年 俺的上半期ベスト・アルバム(その2)』で取り上げています。

● 「4 American Dollars」U.S. Girls

名門4ADからリリースされた、前作『In a Poem Unlimited』からおよそ2年ぶりのアルバム『Heavy Light』収録曲。フィリー・ソウルを彷彿とさせるリズム、歯切れ良いギターのオクターブ・カッティング、躍動感たっぷりのパーカッションやストリングスがゴキゲン。ひたすらループされるエンディングも、ずっと聴いていたくなる。

● 「Who Are You」Diet Cig

ザ・プリミティヴズあたりを彷彿とさせる男女ポップデュオ、ダイエット・シグは『2020年 俺的上半期ベスト・アルバム(その1)』で取り上げています。

● 「NO MORE CAKE」CHAI

今年はコーチェラへの出演も予定されていたCHAIが、HondaのテレビCMに提供した楽曲。スレイベルズみたいなカッコよさ。

● 「Mess」 SASAMI

みんな大好き、ササミ・アッシュワースによるソロ・プロジェクトの新曲。ササミのアルト・ヴォイスはエイミー・マンを思わせる。サビでソニック・ユースばりにギターが荒れ狂うところも含めて最高。

● 「Do You Think We'll Last Forever?」Caroline Rose

この曲も、前回紹介したナスカ・ライン同様ベックの『Midnight Valtures』や、プリンスの『Parade』っぽくて最高。チープなシンセに導かれ、ドラム、ベース、ボーカルのみで押し切るヴァースがローファイでグッとくる。後半40秒でいきなりエモい展開になるところとかも最高。

● 「Delete Forever」Grimes

2020年上半期ベストトラックは、もしかしたらこの曲かも知れない。バンジョーを導入したカントリー・ソングとかまで、こんな切なくカッコよく仕上げちゃうグライムスは天才。『AKIRA』オマージュのPVも何度観ても飽きない。というか、オリジナルの『AKIRA』の絵が素晴らしすぎるんだよね。こんな光景がよく頭の中に浮かぶよなあ。

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● 「WWW(feat. Soleima)」M.I.L.K.

ビヨンセやカニエ・ウェストのクリエイティヴ・ディレクターを務めていたJenke Ahmed Taillyが、コロナ支援を目的としたコラボレーション・プロジェクトをM.I.L.K.ことエミール・ウィルクと立ち上げ、EP「The Lockdown Tapes」をリリース。遠隔でのやり取りで完成したこの曲には、デンマークのアーティスト、ソレイマが参加している。ジャクソン・シスターズの「Boy You're Dynamite」やジャクソン5の「I Want You Back」にも通じるソウルフルなメロディと、エレポップ風味のアレンジのマッチングが素敵。

● 「Game Night」Jerry Paper

ダニエル・ジョンストンのカエル(?)をコスプレしたジャケでお馴染み、ジェリー・ペイパーは『2020年 俺的上半期ベスト・アルバム(その2)』で取り上げました。変態AORというか、人を食ったようなポップセンスが最高です。マック・デマルコやYogee New Waves、細野晴臣が好きな人は必聴。

● 「Jody」A Girl Called Eddy

ニュージャージー州ネプチューンで生まれ、現在イギリスに住んでいるエリン・モーランのソロ・プロジェクト。バート・バカラックやカーペンターズ、スコット・ウォーカー、キャロル・キング、ポール・マッカートニーに影響を受けたアーティスト、といえば音は大体想像つくと思いますが、その通りのサウンド。この曲は高らかに鳴り響くホーン・セクションと、シンコペーションの効いたリズムがクラウドベリー・ジャムとかスウィング・アウト・シスターズとか思い出しました。

● 「Too Good」Haley Blais

まだほとんど情報がないヘイリー・ブライスですが、この曲はドリーム・ポップ仕立てで大好き。特に後半のコーラスワーク(“ハッハ〜♫”ってやつ)などビーチ・ハウスを彷彿とさせます。

● 「Do U Miss Me」Becky And the Birds

スウェーデン中部エレブルー出身のテア・グスタヴソン率いるベッキー・アンド・ザ・バーズ。4AD出身なんですね。オートチューン(ボコーダー)加工されたヴァースのソウルフルなヴォーカルは、どこかフランク・オーシャンを彷彿とさせます。音数は少ないのに繊細かつロマンティックなサウンドスケープもとても好き。

● 「Think About Us」Healing Potpourri

サンフランシスコ出身のインディ・ポップ・プロジェクトによるこの曲は、初期フリッパーズ・ギターやベル・アンド・セバスチャンを彷彿とさせる正統派ギターポップ。ポップで繊細なメロディに絡むフルートがたまらなく心地よい。サブドミナントマイナー→ドミナントのコード展開が胸キュン。メジャー7thコードで終わるところも分かってらっしゃる!

● 「Fire」Waxahatchee

ワクサハッチーも『2020年 俺的上半期ベスト・アルバム(その2)』で取り上げています。この曲、聴けば聴くほど好きになる。夕暮れの高原とかで聴いたらたまらんだろうね。

● 「Trying」Luna Li

カナダはトロントを拠点とする、ルナ・リーことHannah Bussiereのこの曲は、まるで真夜中の遊園地に迷い込んでしまったような、カラフルでドリーミーかつサイケデリックなアレンジが最高。


● 「I Feel Alive」TOPS

ルナ・リーとは同じカナダでも、こちらはモントリオール出身のグループによる通算4枚目のアルバム表題曲。ジョウントといいルナ・リーといい、このトップスといい、相変わらずカナダからは次々と良質なアーティストが誕生しているなあ。

● 「First Aid」Gus Dapperton

昨年デビューアルバム『Where Polly People Go to Read』を携え来日を果たした、ニューヨークのシンガー・ソングライターによる新曲。イントロのギターの響き、ちょっとオリエンタルなメロディラインが日本人の琴線を揺さぶります。

● 「The Night in Question」TV Girl

この曲もHealing Potpourriと同様、ホーンセクションとギターポップによる黄金の組み合わせ。ポップコーンのように弾けるベースラインは、ポール・マッカートニーの超絶名曲「Silly Love Song(邦題は“心のラブソング”)」を彷彿とさせますな!

● 「Man Has Made Himself」ARTHUR

フィラデルフィアを拠点とするエクスペリメンタル・ポップ・アーティスト、アーサーの前作『Woof Woof』から2年ぶりとなるセカンド・アルバム『Hair of the Dog』より。ピッチチェンジしたようなファニーな歌声と、ガラクタを寄せ集めて極彩色のペンキで塗りたくったようなサウンドが最高。MGMTとか、ブライアン・ウィルソンが病んでた頃の『ビーチ・ボーイズ』とか、ダニエル・ジョンソンとかを彷彿とさせる。

● 「Bad Friend」Rina Sawayama

現在はロンドン在住の日本人、リナ・サワヤマのデビュー・アルバム『SAWAYAMA』より先行シングル。かつて友達だったけど、今は疎遠(というか険悪)になってしまった旧友へのメッセージ・ソング。どれだけ仲が良かった関係性も、時の流れとともに大きく変容していくことって誰にでもありますよね。そんな状況から陥る自己嫌悪や孤独感を綴ったこの曲に、少なくとも僕は救われました。

● 「SUGAR(Remis) feat. Dua Lipa」BROCKHAMPTON

ブロックハンプトンのロングヒット「Sugar」にデュア・リパが参加したリミックス・ソング。アッシャー「Nice & Slow」のサンプリングが効いてます。

● 「Higgs Boson」Finlay

ザ・ナショナルやルーファス・ウェインライト、アントニー・ヘガティにも通じる歌声が魅力。アルバムはまだ出てないけど、これからが楽しみです。

● 「Challenger」Perfume

今から10数年前に中田ヤスタカが、Perfumeのプロデュースを打診された時に「ポートフォリオ」代わりに書いた楽曲をリメイク。確かに、エレキギターに見立てたディストーションたっぷりのシンセによる、ベタベタなペンタトニックが炸裂していたソロとか、「リニアモーターカー」を彷彿とさせるAメロとか全体的に懐かしい感じ。最初はピンと来なかったのだけど、ライブなどでダンスと一緒に観ることでどんどん好きになっている。サビの振り付けも覚えてライブで一緒に踊りたい。

なお、この曲のPV製作過程については、こちらのコラムで詳しく紹介しています。


● 「消失点」THE NOVEMBERS

最新作『At The Beginning』より。アルバムのレビューを「Real Sound」に寄稿しています。「消失点」は、アルバムの方向性を決定づけた彼らにとって最も重要な楽曲の一つであり、『AKIRA』に使われた楽曲「金田のテーマ」(芸能山城組)のカバーを披露した昨年11月のライブ『NEO TOKYO』を経て生み出された、今後のバンドの方向性をも指し示す楽曲だと思います。

以上。今日はここまで。あと半分残ってます……!

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