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2020年 俺的上半期ベスト・ソング100(その3)

ちょっと間が開いちゃいましたが早速いきます。ちなみに扉の写真はいとしのドラッグ・ストア・ロメオズです。

●「Runner」Tennis

詳しくは、こちらを。

●「I Talk to The Wind」Dana Gavanski

カナダはトロントを拠点に活動するシンガー・ソングライター。今年デビュー・アルバム『Full Time Hobby』を出したばかりで早くも新曲です。浮遊感たっぷりの曲調はサヴァス&サヴァラスとか思い出す。

●「The Hum」Bedouine

シリア出身のシンガー、ベドウィンがマーゴ・ガーヤンの1974年のデモ曲をカヴァー。中盤で歌詞に「ピー音」が入るオリジナル音源をそのままカヴァーしていて最高。フォーキーでどこかジュディ・シルを思わせる曲調です。

●「Double Dare」Momma

LAを拠点に活動するEtta FriedmanとAllegra Weingartenによるデュオのセカンドアルバム『Two of Me』から。グランジ〜オルタナを通過したローファイなディストーション・サウンドを纏いつつ、この曲もビーチ・ハウスを彷彿とさせます。

●「Forevermore」Andy Crofts, Le SuperHomard

ポール・ウェラー・バンドにも所属し、自らもザ・ムーンズというバンドで活躍するアンディ・クロフツと、フランスのバンド、ル・シュペールオマールによるコラボ。ちょっとオアシスのバラードを思わせるアーシーな曲調が胸キュン。ちなみにル・シュペールオマールのジュリー・グロ(ヴォーカル)も、ポール・ウェラーの新作『On Sunset』に参加しています。

●「Plastic Plants」Mahalia

英国レスター出身のマハリアによるシングル『Isolation Tape』より。ハスキーな地声と透き通るようなファルセット・ヴォイスのコントラストがグッと来る。去年のサマソニに出てたのね。見逃したの残念だ。

●「Silenzio」Le Couleur

カナダはモントリオールを拠点とする男女3人組によるニュー・シングル。フランス語による響きとニューウェイヴ風味のバンドサウンドがエキゾティックでたまらない。中盤、シンセソロとボコーダーの絡みとかYMOを彷彿とさせる部分も。

●「Inside I'll Sing」Shards and Isolation Choir

コロナを受け、ロンドンを拠点に活動するエクスペリメンタル・ヴォーカル・アンサンブル、シャーズの呼びかけによって、シンガー・ソングライターのダグラス・デア、オーストラリアのインストゥルメンタル奏者ルーク・ハワード、元パスカル・ピノンのJFDRことヨフリヅル・アウカドッティル、マーキュリー・レヴのジョナサン・ドナヒューやニコ・ミューリー、アルトJのジョー・ニューマンなど超豪華なメンツが遠隔でレコーディングしたもの。まるで讃美歌のような美しさ。

●「Santa Barbara」Angelo De Augustine

カリフォルニア州サウザンドオークスを拠点に活動するシンガー・ソングライター。昨年のアルバム『Tomb』は2009年上半期ベストにも入れました。当然、2019年のベスト・アルバムにも入ります。早くも届けられた新曲は、相変わらずエリオット・スミスばりの名曲。歌声はちょっとジョージ・ハリスンっぽくもあるんだよな。ダブル・トラックのせいかしら。

●「I Wanna Ride」Porches

アーロン・メイン率いるエレクトロニック・バンドの通算4枚目『Ricky Music』から。アルバムはアンノウン・モータル・オーケストラのジェイコブ・ポートレートが共同プロデュサーで、ゲストにブラッド・オレンジことデヴ・ハインズやミツキ、キャット・パワーやエンジェル・オルセンのサポートを務めたブルックリンの新鋭ジーラも参加している。狂おしいほど切ない歌声と、センチメンタルなメロディが最高。

●「ダンスホール」Amiko

戸田真琴初監督・ オムニバス映画『永遠が通り過ぎていく』エンディングテーマ。エンドロールとともに、この曲が流れてきたときは鳥肌が立った。AMIKOの包み込むような優しく儚い歌声と、ジャズやサイケ、フォークなどを取り込んだ豊かなメロディ・アレンジが最高にツボ。

●「 Time (You and I) 」Khruangbin

クルアンビン待望の最新アルバム『Mordechai』はなんと全曲ボーカル入り。ええ〜、彼らはインストが良かったしマーク・スピアー(ギター)に去年インタビューしたときは「もしボーカリストを入れるとしたら、80カ国語くらい操れる人がいいな」って言ってたくせに。と思って不安と期待、半々で聴いたのだけどこれが最高でしたね。「歌モノ」と言っても、ボーカルも「楽器の一部」としてアンサンブルに組み込まれていて、かえって彼らのフレージングの面白さなどが際立っていた。ライブでシンガロングしたいっすねえ。

●「Quotations For Locations」Drug Store Romeos

今、最も期待しているドリーム・ポップ・バンドの一つ、ロンドンを拠点に活動する男女3人組の新曲。まだ彼らの音源は、昨年の「Now You're Moving」(さいっこう!)と、今年リリースされた「Frame of Reference」、そしてこの曲の3曲しか聴いてないんだけど、ビーチ・ハウスやポーティスヘッド、ステレオラブなどを彷彿とさせて今からアルバムが楽しみ。メンバーも美少年&美少女揃いだしね!

●「Virile」Moses Sumney

詳しくは、こちらを。

●「Death and Scenery」Grimm Grimm

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの頭脳、ケヴィン・シールズが彼の元恋人シャルロット・マリオンヌ(ル・ヴォリューム・クールブ)とともに設立したレーベル〈Pickpocket〉からデビューを果たし、いまはなきインディー・ロックの祭典《All Tomorrow's Parties》には2度も出演、その〈ATP〉レーベルからも音源をリリースしたことのある日本人、コウイチ・ヤマノハのソロ・プロジェクト。新作『Ginormous』から。いまにも消え入りそうなウィスパー・ヴォイス、童謡やバロックなどにも通じるどこか懐かしいメロディ、アコギやピアノによるシンプルなトラック。

●「Motherfuckers Got to Go」Deep Lips

ディープ・ヴァレーとフレイミング・リップスのメンバーによるコラボバンド、その名も「ディープ・リップス」(しょーもないw)。この曲が一番アタマ空っぽでかっこいい。

●「Dying to Believe」The Beths

ニュージーランド出身の4人組。この曲聴くと無性にバンド組みたくなる。特に2分40秒からの掛け合いコーラス。たまらん。おそらく、この曲も収録されたセカンド・アルバム『Jump Rope Gazers』がもうすぐ出るらしいのでこちらも楽しみです。

●「Weird Fishes」 Lianne La Havas

フィービー・ブリッジャーズの朋友イーサン・グルラスカのアルバム『En Garde』にも「Haiku4U」という曲で参加していた英国シンガー、リアン・ラ・ハヴァスによるレディオヘッドのカヴァー。ハスキーでめちゃくちゃかっこいい声。後半に向かってじわじわと盛り上がっていくアレンジ、コーラス、ひび割れたドラム、全て最高。

●「She Don't Want」Disheveled Cuss

テラ・メロスのNick Reinhart (ヴォーカル&ギター)によるソロ・ プロジェクト。セルフ・ タイトルのデビュー・アルバムから、新たにリリースされた先行シングルで、つんのめるようなキメや唐突な変拍子と、突き抜けるようにポップなメロディのコントラストがブチ上がります。

●「So Long」Fleece

モントリオール出身の4人組による新曲。ちょっとダーティー・プロジェクターズを連想する。

●「Hologram」Max Pope

イギリス人シンガー・ソングライター、マックス・ポープのシングル。ちょっとAOR風味なコード進行とファルセット・ヴォイスがたまらなく心地よい。

●「Indecisa Soledad del Fin - De Semana」Michelle Blades

パナマ出身のミッチェル・ブレーズのアルバム『Nombrar las Cosas』より。彼女はサルサのスター歌手ルベン・ブラデスの姪っ子だそう。アシッドでフォーキーでローファイ!

●「HOME」AAAMYYY

ソロ名義では約1年3か月ぶりの新曲。「SUUMO」特別映像のために書き下ろした楽曲で、レコーディングには加藤成順(Gt / MONO NO AWARE)、TENDRE(Ba)、ドラムに澤村一平(Dr / SANABAGUN.)が参加したそう。ファミリー・オブ・ザ・イヤーの「Hero」(映画『6才のボクが、大人になるまで。』で流れてたやつ)を彷彿とさせるフォーキーなナンバーで、昨年のソロ作『BODY』とはまた違った趣き。

●「Pill」Peal Dream Magazine

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが1989年にレコーディングしたまま、お蔵入りになっていたデモが発掘されました。……と言っても信じてしまいそうなくらいマイブラ(笑)。ニューヨーク拠点のピール・ドリーム・マガジンによるセカンド・アルバム『Agitprop Alterna』には、他にもステレオラブやブロードキャスト風味の曲など色々入ってて楽しい。レーベル元は、ア・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートなどを輩出したスランバーランド。なるほど!

●「I Go Out at Night」Ratboys

詳しくは、こちらを。

本日は以上です。

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