2020年 俺的ベストムーヴィー10作品
今年はコロナもあってなかなか劇場には行けず、ステイホーム期間は家でNetflixとAmazonプライムで過去作の鑑賞三昧を送っておりました。4月から8月にかけて150本は観たのではないかな。見逃したまま気になっていた作品や、『梨泰院クラス』などシリーズ物のドラマをまとめて観ることが出来たのは良かったと思っています。
でも来年はもっと劇場で映画を観たいっすね……。
というわけで、今年日本初上映の作品に絞ってベスト10を挙げてみました。順不同です。ネタバレ一切なし。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
この映画については、以前noteに書きましたので興味のある方は読んでみてください。個人的に人生ベスト10に入る映画です。グレタ・ガーウィグとシアーシャ・ローナンに心から感謝。
『TENET テネット』
「21世紀のキューブリック」ことクリストファー・ノーランの新作。劇場で3回観ました。まだまだ観足りないので今後もじっくり味わい尽くしたいと思います。クソ難解な映画なのに、その世界観にどっぷり浸かって最後まで全く飽きさせないのはルドウィグ・ゴランソンのサントラに依るところが大きいと思います。こちらにゴラソンの音楽的魅力についてコラムを書きましたので、良かったら読んでみてください。映画がより楽しめるはずです。
『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』
敬愛するピーター・バラカンさんに勧められて鑑賞しました。ロン・ハワードが監督で、エイミー・アダムスとグレン・クローズが凄まじい演技合戦を繰り広げるとか傑作じゃないわけないじゃない。
『ジョジョ・ラビット』
とにかく音楽の使い方が、いちいち「わかってらっしゃる!」。基本的にジュヴナイルものは苦手なんですが(『スタンド・バイ・ミー』や『グーニーズ』さえ無理)、これは別格です。スカーレット・ヨハンソンが最高。
『パラサイト 半地下の家族』
5秒先の展開が読めずに口をあんぐり開けながらただただ見入ってしまった、という意味では『スリー・ビルボード』以来の衝撃作。役者もとにかく全員魅力的。
『ミッドサマー』
『ヘレディタリー/継承』がトラウマレベルで素晴らしかったのと、大好きなヒグチユウコさんがポスターなど日本公開に向けてのアートワークを担当していたのとで期待値MAXで観に行きました。「北欧をなんだと思ってんじゃ!」と思わなくもないのですが(笑)、終始トリップしまくりの映像に酔いしれました。
『Mank/マンク』
同世代の映画監督ではノーランと並んで大好きなフィンチャーの、『ゴーンガール』以来の新作。とりあえず『市民ケーン』のあらすじと(映画は観なくても平気)、あの映画の基になっている新聞王ハーストやその愛人マリオン・デイヴィスのこと、余力があれば1934年のカリフォルニア州知事選の顛末、知事候補だったシンクレアのことなどをさらっておくと、『Mank/マンク』の理解度はより深まると思う。というか、この映画はいわゆる「歴史物」なので事実確認は必須です。
『フォードvsフェラーリ』
できれば大画面で、それが叶わぬならせめて音声だけはできうる限り最高の環境で観て欲しい。その上で、マット・デイモンとクリスチャン・ベールの演技合戦を堪能してください。
『ようこそ映画音響の世界へ』
映画って、五感のうち「視覚」と「聴覚」のみで味わってるんですよね(4D映画は除く)。つまり「音響」が映画にとってどれだけ大切なのか?という話。映画ファンはもちろん、音楽ファン、音フェチは絶対に観なきゃダメです(強引)。個人的に次から次へと大好きな映画が紹介され、その作品の音響へのこだわりっぷりが開示されるのでアドレナリン放出しまくりでした。
『デッド・ドント・ダイ』
ジム・ジャームッシュよ、『パターソン』で再注目され「ウェルメイドなヒューマンドラマを手がける映画監督」なんて地位に成り下がってしまうのか? と危惧していたら、こんなしょーもないゾンビ映画を作ってくれたのでホッとしました(笑)。音楽、映像、役者、ラストのトンデモ展開、全て最高です。
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