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季節外れだけど、九品仏(浄真寺)を少し歩いてみた

三連休の真ん中、僕は街歩きに出かけた。しかし、後から考えてみると、三連休で一番天気が悪く、街歩きに適してない日がこの日だったなと。

僕はいわゆる雨男だ。だいたい大事なお出かけの時は雨が降る。ダラスに低気圧を呼び込み、5月にロンドンに雪を降らせた。この能力をうまく活用すれば、地球がより住みやすい星になるかもしれない。

そんな話はどうでもいい。とにかくこの三連休中日は天気が悪かった。前日、一日中プレステをしていた僕は、連休なのに家にずっといる罪悪感のようなものを感じ、街歩きに出かけた。行き先は九品仏(くほんぶつ)。

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渋谷から東急東横線に乗ってやってきたのは自由が丘。九品仏駅は自由が丘で東急大井町線に乗り換える必要があるが、たった一駅だし、歩くことにした。もちろん乗り換えが面倒なだけではない。行きたいお店があった。

これまで何度か行ったことのある泰興楼だ。夜にしか訪れたことはないが、ランチ営業もしているようで、立ち寄ろうと電車の中で決めた。あの特大餃子のことで頭の中はいっぱいになった。

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自由が丘から九品仏方面に歩くと泰興楼の店舗が見えてきた。が、店の前に行列が...。店内にも待ってる人らしき影がある。一人客というのも混雑時には申し訳ないかな...と思い、やむなく断念。餃子〜。

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しょうがないので、何も食べずに九品仏に向かうことに。心配なのは、九品仏に飲食店があるのかどうか。(写真は大井町線の車両)

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九品仏の商店街。天気のせいもあるけど、なんか悲しげ。食べ物屋さんはちらほらあったが、入れそうなのは松屋くらい...。さすがにここまで来て松屋はちょっと嫌だな...。

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というわけで、この地域の飲食店の中で評価の高かったカレー屋さんに。アジアン料理サハラ九品仏店。アジアなのかアフリカなのか。

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こちらがチキンカレー。この手のカレー屋さんは結構行くのだが、ここのカレーは比較的美味しかった。(でもほんとは餃子が...)

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お腹も満たしたので街歩きを再開。カレー屋さんの向かいにあるのがこの街のシンボルである九品仏。一般的には「九品仏」として有名だが、実際の名前は浄真寺。浄土宗のお寺。

広い境内の本堂の対面に3つの阿弥陀堂があり、それぞれに3体合計9体のそれぞれ印相の異なった阿弥陀如来像が安置されている。この9体はそれぞれ、浄土教における極楽往生の9つの階層を表しており、これらをあわせて九品(あるいは九品往生)という。この九品の仏から、浄真寺は通称「九品仏」と呼ばれている。 九品仏浄真寺 - Wikipedia

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参道にあった「禁銃猟 警視庁」と書かれた碑。どうやら明治時代のもののようで、ようするに「ここで狩猟をしてはいけません」という案内のようだ。明治時代の世田谷はのどかな田園だったと思うので、動物たちもたくさんいたのでしょうね。

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(参道のようす)

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(参道脇にあるお地蔵さんと庚申塔。庚申塔はおそらく1680年に作られたっぽい。)

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参道を進むと総門が見えてきました。脇の掲示板には「自分にきびしく 人にやさしく」と書かれていました。肝に命じます。

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総門をくぐって境内に。お地蔵さんたくさん。

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閻魔堂前には「うそはつくな!」と強めのお言葉。蛇足ですが、僕はうそは嫌いだけど、冗談は好きです。僕はうそは言いません。

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境内をてくてく進んでいくと、どでかい山門(仁王門)が。この門をくぐるとやがて本堂(龍護殿)が見えてきます。

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本堂についたのですが、入り口付近になんか謎の白鳥?像が。くちばしや羽におみくじや絵馬が括り付けられていました。なんだかちょっとかわいそう...。

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本堂には黄金に輝く釈迦牟尼像。遠くから本堂の中を覗くように撮影しようとスマホカメラのシャッターを切ろうとしたらアプリが落ちるという現象が。「すみません、すみません、ちょっとだけ撮影させてください」と心で唱えながら再度撮影したのがこの写真。

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これは「仏足石」と呼ばれる、お釈迦様の足跡。結構大きい。昔、シャキール・オニール(シャック)のバッシュ(と同じサイズのもの)を見たけど、それよりも大きい。

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そんなことを言ってたら雨が降ってきてしまいました。九品仏の街を少し歩こうと思ったけど、残念。九品仏を出るとすぐ商店街があり、そこを進んで九品仏駅まで早足で向かいました。

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小さな九品仏駅。線路と線路の間にあります。写真で見てもわかるとおり、とても小さな駅です。そして九品仏駅と言えば...

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ホームの端に来ましたが、この写真でおかしいとこがありますね。5両編成の電車なのに、ホームの端は4号車の表示。お、ちょうど電車が来ました。

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電車が停車したとこですが、5両目がホームをはみ出しています。九品仏駅では5両目のドアは開かないのです。うっかりしてると降りそこねますので、ご注意を。


というわけで、九品仏でした。雨もあって、不完全な街歩きになってしまいましたが、まぁしょうがない。ていうか、九品仏に行くならば絶対にこの季節以外が良いと思います。桜の季節だったり、夏の緑深い頃だったり、秋の紅葉シーズンだったり。きっとその頃の方が九品仏を楽しめると思います。またいつの日かリベンジしたい。そして今度は泰興楼で餃子を食べたい。

(おわり)

街歩きで生計をたてて生きていきたい...