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第105回全国高等学校野球選手権記念大会 準決勝展望

 皆さん、こんばんは!
 ちょうど2週間前に始まった夏の甲子園も、いよいよ明日は準決勝というところまでやってきました!イメージとしては、集中打で大量得点を奪える4校が残ったなあという印象ですね。やはり、夏は打力が求められるということをしみじみと感じさせられます。では、準決勝2試合の展望をしていきます!

第1試合 

仙台育英(宮城) - 神村学園(鹿児島)

仙台育英勝ち上がり

1回戦  19-9 浦和学院(埼玉)
2回戦  8-2  聖光学院(福島)
3回戦  4-3  履正社(大阪)
準々決勝 9-4  花巻東(岩手)

神村学園勝ち上がり

1回戦  10-2 立命館宇治(京都)
2回戦  11-1 市和歌山(和歌山)
3回戦  10-4 北海(南北海道)
準々決勝 6-0  おかやま山陽(岡山)

 両校ともに、打力に自信を持ち、戦いを進めるごとに成長を遂げてきた。甲子園では、どちらも先制点を奪い、有利に試合を進めてきているだけに、この試合でも、先制点が大きな意味をもたらすことになりそうだ。
 仙台育英は、初戦から浦和学院、聖光学院、履正社、花巻東と、強豪校に前回王者の貫禄を見せつけながら、盤石の戦いぶりで勝ち上がってきた。準々決勝では、打線も花巻東の強力な投手陣相手に9得点と見事に修正。準決勝では、今大会途中から打順を5番に上げている尾形が逆方向に放った技ありの本塁打を含めて3安打の活躍。上位打線は走塁も含めて、隙が見当たらない。また、準々決勝では、エース髙橋を登板させずに温存させることができたのは大きい。背番号10の湯田は最速151キロを記録するなど尻上がりに状態を上げている。集中打が武器の相手打線だけに継投のタイミングも重要になりそうだ。
 自慢の打力で、快進撃を見せ、夏は初めての準決勝進出となった神村学園。初戦から3回戦まで2ケタ得点を記録、準々決勝でも0-0の8回に、連打で5得点を奪って試合の主導権を握るなど、ここぞで畳みかける打線の集中力が魅力。注目は6番に座る上川床。この大会に入って絶好調で15打数9安打、打率6割と勢いをもたらしている。上川床が上位打線と下位打線のつながりをもたらせば、仙台育英の強力投手陣も打ち崩すことが期待できる。また、甲子園に入り好調を見せているのが背番号10のリリーフ左腕・黒木。大きく落ちるカーブを武器に空振りを奪い、16イニングを投げて失点1と驚異的な安定感を誇る。エース松永が粘り、黒木に繋げるいつもの継投パターンをこの試合でも確立したい。

第2試合 

慶応(神奈川) - 土浦日大(茨城)

慶応勝ち上がり

2回戦  9-4  北陸(福井)
3回戦  6-3  広陵(広島)     延長10回タイブレーク
準々決勝 7-2  沖縄尚学(沖縄)

土浦日大勝ち上がり

1回戦  8-3  上田西(長野)    延長10回タイブレーク
2回戦  3-0  九州国際大付(福岡)
3回戦  10-6 専大松戸(千葉)
準々決勝 9-2  八戸学院光星(青森)

 関東同士のカードとなった第2試合。春に行われた練習試合では土浦日大が勝利。ただ、勝ち上がるごとに投手陣、打撃陣の総合力を底上げした両校に戦力差はほとんど無いと見る。どちらも集中打を持ち味としていることから、継投のタイミングと投手陣の踏ん張りがカギを握る。
 1920年以来、103年ぶりにベスト4の舞台に駒を進めた慶応。これまで、北陸、広陵、沖縄尚学と春夏連続出場の実力校相手に、そつの無い戦いぶりを見せてきた。その中心として注目したいのが、1番を打つ丸田。準々決勝でも、5回まで、相手エースの沖縄尚学・東恩納に抑え込まれた中、6回に口火を切る2塁打を放つなど、巧打と俊足でこれぞリードオフマンと言える働きぶりを見せる。この試合でも、チームを勢いづけ、中軸に繋げる打撃に期待したい。投手陣は、試合を重ねるごとに安定感が増してきた。準々決勝では、長身の2年生左腕・鈴木が本塁打の2失点飲みに抑える好投。初戦で打ち込まれた松井も、状態を上げている。小宅も休養十分で、盤石の投手陣が土浦日大打線を迎え撃つ。
 学校初の全国大会ベスト4進出を決め、歴史を塗り替え続ける土浦日大。小菅監督の恩師・木内監督が率いた2003年の常総学院以来、茨城県勢20年ぶりの決勝進出も視野に入ってきている。今大会で目を引くのが、一気に畳みかける打線の集中力。3回戦では、5点差を追う3回に5得点を奪うなどして逆転勝ち。準々決勝でも、6回に5点を奪い、一気に試合の主導権を握った。特に5番松田は、準々決勝で4打数4安打1本塁打の大暴れ、下位打線からも得点ができる打力は魅力的だ。投手陣の中では、エース藤本が抜群の安定感を誇っている。外角への制球力が冴えた打たせて取る投球で、3回戦以降はリリーフとして力投を見せる。伊藤彩、小森の2投手の状態も上がれば、投打に噛み合った試合展開が期待できる。

 どちらの試合も、互角の展開が期待できると思います!ちなみに、私も現地で観戦予定です!深紅の大優勝旗を懸けた戦いもいよいよ大詰めです!

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