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第106回全国高等学校野球選手権大会 5日目展望

 おばんです!今日から4試合日、そして休日ということもあり、多くの高校野球ファンが甲子園に詰め掛けていました!では、4日目の振り返りから参りましょう!

4日目

第1試合 中京大中京(愛知) 4-3 宮崎商(宮崎)
第2試合 神村学園(鹿児島) 8-5 木更津総合(千葉)
第3試合 岡山学芸館(岡山) 1-0 聖カタリナ(愛媛)
第4試合 掛川西(静岡) 8-4 日本航空(山梨)

 第1試合では、終盤の逆転で中京大中京が勝利して9年ぶりの初戦突破。第2試合では、神村学園が集中打で木更津総合を突き放しました。第3試合は、岡山学芸館が息詰まる投手戦を制して初戦突破。第4試合は、掛川西が実に60年ぶりとなる初戦突破を果たしました。
 では、5日目の展望へと参りましょう!

5日目

第1試合 鳴門渦潮(徳島) - 早稲田実(西東京)

 どちらも打線活発な中で、接戦をモノにして、甲子園切符を掴んだチーム同士の対決となった。序盤から打ち合いになる展開が予想され、投手陣がどのように凌いでいくかも注目したい。
 決勝戦では選抜8強の阿南光の好投手を攻略するなど、活発な打線で、ノーシードから徳島大会を勝ち上がってきた鳴門渦潮。大黒柱となるのが、エースで4番の岡田だ。投げては140キロ台の直球にカーブやスプリットを織り交ぜて、三振も効果的に奪う投球が持ち味。決勝でも、ヒットを打たれながらも粘り強く投げ込む姿が印象的だった。打っては4番らしいパワフルな打撃で1本塁打を含む打率5割5分6厘と大暴れした。3番の森高も徳島大会で本塁打を放ち、中軸にはパンチ力がある。投打が噛み合って、統合してから初めての甲子園勝利を目指す。
 9年ぶりの夏の甲子園出場となった早稲田実。現日本ハムの清宮幸太郎が2年生だったとき以来の出場となる。準々決勝では、14-13の打ち合いを制するなど、準々決勝以降はすべて2ケタ得点を記録して、西東京大会を勝ち上がった。注目は主将の宇野。木製バットを使いながらも大会で2本の本塁打を記録するなど、高校通算60本塁打。宇野の周りを打つ打者も確実につなぐ打撃で、下位まで切れ目がない。課題としている投手陣は、2年生のエース左腕の中村がカギとなる。最速145キロの直球で押し込む投球ができれば、安定した試合運びをすることができるだろう。

第2試合 聖光学院(福島) - 鶴岡東(山形)

 東北地方のチーム同士の試合となった一戦。意外にも、福島県勢と山形県勢が夏の甲子園で対戦するのは初めて。どちらも、しぶとい試合運びを県大会からしており、終盤までもつれる展開が予想される。
 県大会では、2021年秋以降無敗の聖光学院は、準々決勝、準決勝と、苦しい打ち合いをモノにしながら、決勝では選抜出場校の学法石川を破って、夏の甲子園出場を決めた。新チーム当初から打順が入れ替わることの多かった打線は、3番に2年生の菊地を置いてから活性化。5番志田は、6割の打率を誇るなど、聖光学院伝統のしぶとい打撃は今年も健在。投手陣も豊富で、昨年の甲子園も経験しているエース髙野をはじめ、速球派右腕の古宇田、左サイドスローの色川と、タイプの異なる投手が揃う。チームスローガンの「さざれ石」のように、チーム一丸となり、勝利を掴みたい。
 投打が噛み合って、2年ぶりの夏の甲子園出場を決めた鶴岡東。初戦で強敵・山形中央との接戦を制し、波に乗った。注目は高校日本代表候補でもあるエース左腕の桜井。140キロを超えるストレートと、落差の大きいカーブを織り交ぜて打者を打ち取る。山形大会では2年生左腕・杉浦も自責点0で、エースを支えた。打線でも4番に座る桜井が3割6分8厘の高打率を残し、打の中心。3番日下、主将で5番の小林を含め、中軸には勝負強さがある。点差があっても犠打で走者を送るなど、手堅さもあり、抜け目がない野球をする。東北対決を制して、波に乗りたいところだ。

第3試合 大社(島根) - 報徳学園(兵庫)

 32年ぶりの夏の甲子園出場となる大社と2年連続選抜準優勝の報徳学園と、ここ最近の甲子園経験では対照的なチーム同士の対決となった。大社の機動力を報徳学園の投手陣がどう封じるかが試合の焦点になりそうだ。
 第1回の選手権大会から皆勤出場を続ける高校の1つである大社。32年ぶりの出場は今大会の出場校の中で、最長ブランクでの出場となる。持ち味は足を使った攻撃。チームを通じて盗塁は6試合で29。特に注目したいのが1番の藤原。打率も6割6分7厘と高打率を誇り、50メートル5秒8の俊足で、12盗塁を決めた。上位打線が足で揺さぶり、中軸で返す野球が理想だ。「1点をやらない野球」にもこだわる守りの中心が、エース左腕の馬庭。多彩な変化球を織り交ぜながら、島根大会では31イニングで32奪三振を記録した。失策も6試合でわずか1と堅守で、強豪に立ち向かう。
 2年連続選抜準優勝で、この夏こそ全国制覇を狙う報徳学園。投打にバランスが取れた選手層で、甲子園に乗り込む。昨春からの投手2枚看板は健在。エースの今朝丸はストレートの最速を151キロまで上げ、威力が増した。多彩な変化球が持ち味の間木に加えて、左腕の伊藤や右サイドスローの上阪も台頭し、厚みのある投手陣になった。新チーム当初は課題だった打線も大会を通じて、チームで3本塁打と長打力が光る。4番の斎藤、5番の橋本には勝負強さがあり、どこからでも点が取れる打線に仕上がった。全国制覇へ、まずは初戦を順調に滑り出したい。

第4試合 創成館(長崎) - 白樺学園(北北海道)

 2年連続の出場となる創成館と、9年ぶりの出場となる白樺学園との対戦となった。今大会の初戦の組み合わせで最も距離が離れている高校同士の対戦になる。
 去年の夏の甲子園を経験したメンバーを中心に、今年も長崎大会を勝ち上がってきた創成館。投打にバランスが取れており、守りからリズムを作る戦い方を身上とする。全部員の投手だけで30人居る投手チームを牽引するのが、昨夏も甲子園のマウンドを経験した村田。長崎大会決勝では、被安打2で完封するなど、スタミナをつけて進化した姿を見説。他にも右腕の奥田など、ベンチ入りの投手陣もタイプが異なる投手を揃える。打線は少ないチャンスを機動力も絡めながらモノにしてきた。1番の山口の復調がカギを握る。去年に続く初戦突破を狙う。
 2年生主体の布陣で、北北海道大会を9年ぶりに勝ちあがった白樺学園。一気に打ち勝つ打線の爆発力と、堅い守りが持ち味だ。打線では、2番の2年生・久保がキーマンになる。準決勝では2ランを含む5打点の活躍など、勝負強さを誇る。下位打線まで切れ目がないのも特徴だ。投手陣の注目は、188センチの長身右腕の半澤。140キロ台の角度ある直球と落差のあるフォークを使い分け三振を奪う。北北海道大会を通した防御率もわずか0.56と抜群の安定感を誇る。13年ぶりの初戦突破に向けて、堅守速攻で立ち向かっていく。

 では、当たるはずのないスコア予想です。

第1試合 鳴門渦潮6-9早稲田実
第2試合 聖光学院2-3鶴岡東
第3試合 大社1-3報徳学園
第4試合 創成館4-6白樺学園

 明日も日曜日ということで、多くの高校野球ファンが詰めかけるようで、楽しみです!

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