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第106回全国高等学校野球選手権大会 7日目展望

 おばんです!夏の甲子園も2回戦に入り、今日を終えて、出場校中のほとんどの高校が初戦を戦いました。未だに、サヨナラ勝ちはありませんが、接戦の展開になる試合は多いような気がしています!では6日目の振り返りです!

6日目
第1試合 広陵(広島) 2-1 熊本工(熊本)
第2試合 東海大相模(神奈川) 4-0 富山商(富山)
第3試合 明徳義塾(高知) 7-0 鳥取城北(鳥取)
第4試合 関東第一(東東京) 7-1 北陸(福井)

 広陵は、逆転勝ちで初戦突破。エース髙尾の気迫の投球が光りました。東海大相模の8番柴田は、今大会第1号となる本塁打を放ちました。明徳義塾は、エース池崎が95球で完封勝利。関東第一は機動力を生かした攻撃が生きました。それでは、7日目の展望をしていきましょう!明日で、全49代表校が、初戦を戦うことになります。

7日目

第1試合 長野日大(長野) - 青森山田(青森)

 どちらも、地方大会で打ち勝ってきたチーム同士の対決となった。序盤から激しい打ち合いの展開になることも予想されており、両チームの投手陣の踏ん張りもカギを握りそうだ。
 6試合でわずか2失点の堅守と、打ち出すと止まらない猛打で、15年ぶりに夏の甲子園出場を掴んだ長野日大。堅守を生んだ投手陣の中心がエース左腕の山田。ストレートの球速帯は、100キロ台から120キロ台でありながら、巨人の高梨を彷彿とさせるような独特な投げ方で、打者のタイミングを外し、打たせて取る。決勝でも完封し、長野大会では失点が無かった。本格派右腕の中島も控えている。打線では、下級生の頃から主力の2番小田切に期待したい。打率は4割5分を超え、攻撃的な4番として、中軸との繋ぎ役も担う。15年前は初戦で天理を撃破。今回も強豪撃破に燃えている。
 春夏連続出場となる青森山田は、選抜に引き続いて、投打に充実の戦力で甲子園に乗り込む。5試合中3試合で2ケタ得点を記録した打線は、下位まで切れ目がなく、強力だ。4番の原田は、準々決勝の八戸学院光星戦で2打席連続本塁打。決勝では、1番の佐藤洸が逆転の満塁本塁打を放つなど、ここぞでの各打者の集中力は凄まじいものがある。投げては、エースの関が、最速152キロを投げるまでに成長。選抜まで2枚看板だった櫻田に加え、2年生の下山ら、他の投手も台頭し、チーム防御率は0.77と安定感抜群だ。青森県勢初の全国制覇へ、戦力は整っている。

第2試合 石橋(栃木) - 聖和学園(宮城)

 夏の甲子園初出場のチーム同士となる一戦。石橋は作新学院や国学院栃木、聖和学園は仙台育英と、どちらも強豪校を倒して甲子園に乗り込んでおり勢いがある。先制点が重要になるだろう。
 準決勝で選抜出場の作新学院、決勝では2年前の代表校・国学院栃木を破り、21世紀枠として出場した昨年の選抜以来の甲子園出場を決めた石橋。甲子園と同じ創立100年の伝統校が、快挙を成し遂げた。大黒柱が4番の入江。背番号6でショートの守備に就くことが多いが、栃木大会では、途中からマウンドに上がってロングリリーフする試合が多かった。オーバースローから角度ある直球を投げ込み、粘り強く打者と対峙する。エースナンバーを背負う柳田も、イニング数に近い三振を奪える球のキレがある。接戦に持ち込んで、粘り強く勝機を見出したいところだ。
 決勝で、昨夏甲子園準優勝の仙台育英に打ち勝って、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた聖和学園。宮城大会の全5試合を全て3点差以内の接戦で勝ち上がってきた。接戦をモノにすることのできた投手陣の軸が、エース千葉と斎藤佑。エースの千葉は、直球とスライダーを武器に打たせて取り、サイドスロー右腕の斎藤佑は、コーナーに投げ分ける投球が持ち味。打っては、2年生で4番を打つ佐藤が、チーム1の8打点を記録するなど、勝負強さが光る。甲子園でも、チームが目指す「泥臭く、粘り強い野球」を体現して、まずは初出場同士の対決を制したい。

第3試合 霞ヶ浦(茨城) - 智弁和歌山(和歌山)

 5年ぶり出場の霞ケ浦と、2年ぶり出場の智弁和歌山との対戦。どちらも投打にバランスが取れており、高いレベルの戦いが期待できそうだ。継投のタイミングも重要となるだろう。
 接戦をモノにしながら、粘り強く5年ぶりの夏の甲子園出場を決めた霞ヶ浦。注目は多彩な投手陣だ。身長188センチの長身の2年生左腕・市村は、緩急を使いながら打たせて取るピッチングが持ち味。3年生右腕の真仲も、制球力が向上し、茨城大会で状態を上げてきた。打線も勝ち上がるごとに状態を上げてきており、2番の森田や8番を打つ鹿又が打率4割を超えている。長打は少ないものの、下位まで単打を繋げられる、畳みかける爆発力で決勝でも9得点と奮起した。3度目の夏の甲子園だが、まだ校歌を歌ったことは無く、強敵撃破で初勝利を目指す。
 昨夏の和歌山大会初戦敗退から1年。悔しさを胸に、2年ぶりの甲子園出場を決めた智弁和歌山。5試合で自責点0の投手陣と、5割を超える強力打線で、今大会出場校の中でも、隋一の選手層を誇る。投手陣の軸になるのが、2年生の渡辺。制球力の良さで打たせて取る。2試合に先発した松倉や、197センチ右腕の中西など、バラエティにも富んでいる。打線は、4番花田、5番松嶋の中軸が好調。6番の上田も打率6割、本塁打も2本放っている。1年生でスタメンに入っている松本にも注目だ。タレントぞろいの戦力でまずは初戦を良い形で滑り出したい。

第4試合 花巻東(岩手) - 滋賀学園(滋賀)

 花巻東の登場で、49代表校が初戦を戦うこととなる。甲子園初戦の花巻東と、2戦目の滋賀学園、戦い方がどのように変わるのかも注目だ。花巻東の投手陣が滋賀学園の打線をどう抑えるかが、試合の焦点となるだろう。
 昨夏全国8強の花巻東は、昨年のメンバーを中心に投打のバランスが取れたチームを作り上げてきた。中でも投手陣は、5人が登板し、いずれも試合を作れる能力がある。昨夏の甲子園を経験したエース右腕・小松、サイドスロー左腕・葛西に加えて、3年生右腕・田崎が成長。打線で引っ張るのが、1番を打つ簗田。4割の打率に加え、4盗塁の走力で塁上をかき乱す。決勝では4番に座った古城は、1本塁打を含む7安打を放つなど好調で、注目の1年生打者。伝統の堅守と機動力も交えながら、昨夏に続く初戦突破へ、気合は十分だ。
 初戦を、10得点と打線が爆発して勝ち上がってきた滋賀学園。2戦目でも、打線の奮起に期待したいところだ。初戦では、初回から畳みかける打撃を見せつけた。中軸の岩井、岡田が得点につながる安打を放つなど口火を切り、終盤まで下位まで打線が繋がった。投手陣は、脇本、高橋侠と、やや打ち込まれる場面もあり、修正が求められそうだ。強力花巻東の投手陣に対して、打ち合いの展開に持ち込みたい。

 では、当たるはずのないスコア予想です。
第1試合 長野日大(長野) 1-5 青森山田(青森)
第2試合 石橋(栃木) 3-4 聖和学園(宮城)
第3試合 霞ヶ浦(茨城) 3-7 智弁和歌山(和歌山)
第4試合 花巻東(岩手) 2-4 滋賀学園(滋賀)

 いよいよ、全49代表校が甲子園の土を踏みます!明日の試合も楽しみにしましょう!

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