第106回全国高等学校野球選手権大会 3日目展望

 皆さん、おばんです!夏の甲子園も2日目に突入しました!見る側も2部制に、少しずつ慣れてきたのではないでしょうか。まずは、2日目をふり返ります!

第1試合 大阪桐蔭(大阪) 5-0 興南(沖縄)
第2試合 小松大谷(石川) 8-4 明豊(大分)
第3試合 京都国際(京都) 7-3 札幌日大(南北海道)

 大阪桐蔭は、難敵・興南を相手に貫禄の勝利、小松大谷は甲子園で初めての勝利を挙げました。一方で、九州勢はここまで2日間で3校が敗退と苦しんでいます。京都国際も打線の状態の良さを感じさせました!
 では、3日目の展望へと参りましょう!

3日目


第1試合 花咲徳栄(埼玉) - 新潟産大付(新潟)


 全国制覇経験のある花咲徳栄と、春夏通じて初めての甲子園出場となる新潟産大付の対照的な両者の一戦。ともに地方大会から打線は上向きなだけに、継投のタイミングが重要になりそうだ。
 昨秋から埼玉県内無敗で、5年ぶりの夏の甲子園に乗り込む花咲徳栄。5回戦以降は3点差以内の接戦をものにしながら、持ち味の強力打線を武器に勝ち上がってきた。打線は、埼玉大会7試合で4本塁打を含む21本の長打を放ち、切れ目がない。特に3番主将の生田目、4番のプロ注目ショートの石塚は、チャンスでの強さを誇る。チーム結成時から課題とされてきた投手陣は、最速148キロエース・上原の出来がカギを握る。埼玉大会では、100球を超えた辺りから、打ち込まれる場面も目立った。岡山、和久井といった控え投手の出番も重要になりそうだ。初戦を勝ち、勢いに乗りたい。
 日本文理、中越、新潟明訓といった常連校を倒し、決勝では県内無敗だった帝京長岡を破って初の甲子園出場を決めた新潟産大付。柏崎市からも、初めての夏の甲子園出場となる。新潟大会を通じて、投手陣の粘りのピッチングが光った。特にエースの宮田と田中の3年生の両右腕は、ほとんどの試合で登板。落ち着いた投球術が光った。打線は、3回戦の2回に一挙7点、4回戦の2回にも一挙7点を挙げるなど、一度打ち出すと止まらない爆発力を秘めている。決勝で先制となる三塁打を放った中村は、打率5割4分2厘を記録し、期待の打者。初出場初勝利に向け、粘り強い戦いを見せる。

第2試合 金足農(秋田) ー 西日本短大付(福岡)


 どちらも、夏の甲子園で決勝まで進んだ経験を持つ両者。どちらも、エース右腕の活躍が地方大会でも光ったことから、両チームの打線が、両エースをどのようにして攻略するかが見どころになる。
 あの、「カナノウ旋風」から6年。甲子園に再び戻ってきた金足農。主将の高橋や2年生エースの吉田ら、6年前の旋風時の選手を兄に持つ。秋田大会で原動力となったのが、最速146キロの2年生エース吉田。兄と同様の真っすぐの力強さとスタミナを兼ね揃え、変化球を使ったクレバーな投球も光る。6年前と違い、花田、近藤といった控え投手も充実していることも強み。攻撃面では、チームの持ち味である犠打を効果的に使う。吉田以外のスタメン全員が打点を挙げるなど、切れ目がなく、チャンスを確実にものにすることができる。また甲子園を沸かすため、初戦に立ち向かう。
 激戦の福岡大会を強力打線で勝ち上がってきた西日本短大付。チーム打率は3割8分1厘を誇り、チャンスで畳みかける集中力も持っている。注目は4番で主将の高峰。西村監督も舌を巻くパワーを兼ね揃え、打線の要となる。決勝戦の8回に勝ち越し3ランを放った山下など、2年生の活躍も光る。5番を打つ村上は、打っては打率も5割を超えており、投げてはエースとして粘りのピッチングを見せる。制球力の良さを持ち味としている。左腕尾方の緩急のついた投球にも注目したい。失策が6つと課題としているため、守備力の強化が求められる。

第3試合 南陽工(山口) - 菰野(三重)


 14年ぶりの出場となる南陽工と16年ぶりの出場となる菰野の、久々と出場となる公立校同士の対決となった。両校ともに、なかなか慣れていないナイターでもあり、終盤の戦いぶりが重要となる。
 決勝戦でも終盤の逆転劇で、14年ぶりの出場を果たした。大会を進むごとに走攻守が成長し、準決勝と決勝はしぶとい接戦をモノにしてきた。接戦をモノにした投手陣は、エースの阿部に注目。最速140キロのストレートで押し込み、凡打の山を築く。決勝戦でも、4回から8回まで一人の走者も出さず、終盤にかけての集中力も持ち味としている。打撃では、長打は少ないものの、バットを短く持ったシャープなバッティングを各打者が徹底している。準々決勝からの3試合はいずれも2ケタ安打と、甲子園に向けて打線も上向き。久々の初戦突破から勢いづきたい。
 スタメン全員が2年生というオーダーを組む中で、破竹の勢いで三重大会を制して、16年ぶりの出場を決めた菰野。5試合通じてわずか4失点の投手力を武器に、勝ち上がってきた。投手陣の中心は、2年生エース左腕の栄田。5試合33イニングに登板して、失点はわずかに3。決勝でも、5回以降に3塁すら踏ませないピッチングで完封。高い制球力と、キレのあるスライダーで凡打の山を築く。打線も下位打線まで切れ目がなく、4番の森、5番の松山には勝負強さがある。1番菊地の復調と出塁がカギを握ることになるだろう。初めての甲子園勝利に向けて、視界は良好だ。

 では、当たるはずのないスコア予想を。

第1試合 花咲徳栄8-4新潟産大付
第2試合 金足農5-4西日本短大付
第3試合 南陽工1-4菰野

 地元の高校も出場するということで、非常に楽しみです!

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