第105回全国高等学校野球選手権記念大会 6日目振り返り 7日目展望

こんばんは!
今日から盆休みということもあり、
甲子園も満員のお客さんで溢れていましたね!
いよいよ、甲子園も盛り上がりを帯びてきています!
では、6日目の試合の振り返りです。

6日目 振り返り

第1試合 沖縄尚学(沖縄) 3-0 いなべ総合学園(三重)

 沖縄尚学のエース東恩納が、最後までいなべ総合学園の打線を封じ、貫禄の初戦突破となった。
 沖縄尚学は2回に押し出し死球と1番知花のタイムリーで3点を先制。その後はいなべ総合学園の投手陣を打ち崩せなかったものの、そのリードをエース東恩納が完封で守り切った。東恩納は6回1死満塁のピンチでも二者連続三振に打ち取るなど、沖縄大会からの無失点を継続する好投だった。
 いなべ総合学園は、三重大会からの2枚看板である水野と高田が、低めを丁寧に突く投球で好投。打線も、沖縄尚学を上回る8本のヒットを放ったが、7回の併殺など、ツキが回ってこなかった印象もあった。

第2試合 広陵(広島) 8-3 立正大淞南(島根)

 広陵が先行されながらも、集中打で得点を集め、中国地方同士の対決を制し、初戦突破を果たした。
 広陵は序盤、リードを許す苦しい展開に遭っていたものの、6回、プロ注目打者・真鍋の走者一掃タイムリー2塁打などで逆転。選抜4強の底力を見せつけた。一方でエースの2年生高尾は、本調子とは言えない中でも、7回3失点で粘り、後を受け継いだ倉重も好投。次戦に向けて、2枚看板がいかに調子を上げられるかも重要となりそうだ。
 立正大淞南は、序盤は堅実な攻めで、先手を奪うなど、随所に存在感を見せた。エース日野は、打ち込まれる場面はあったものの、ストレートの伸びと投球術は魅力的だった。

第3試合 慶応(神奈川) 9-4 北陸(福井)

 慶応が序盤の大量リードを守り切り、最後は北陸の猛反撃も振り切って、選抜では果たせなかった勝利をもぎ取った。
 慶応は、初回から先発の竹田、エースの友廣ら、スケールの大きな北陸投手陣を打ち崩し、5回までに9得点を奪った。甘い球だけでなく、厳しいコースにも対応して打ち込んでいく打撃陣は、大会随一の破壊力を感じさせた。エースの小宅も、無失点と神奈川大会からの好調をキープ。次戦に向けて弾みがつく勝ち方となった。
 北陸は、絶対的エースの友廣がケガの影響で十分な投球ができない中、序盤に許したリードが最後まで重くのしかかった。一方で、9回は友廣の本塁打などで4点を返すなど、春夏出場校としての粘り強さを最後まで見せてくれた。

第4試合 文星芸大付(栃木) 9-7 宮崎学園(宮崎)

 文星芸大付が、終盤に得点を重ねて逆転勝ち。壮絶な打撃戦を制して、初出場の宮崎学園の粘りを振り切り、16年ぶりの甲子園出場で初戦を突破した。
 文星芸大付は、序盤に一挙5点を奪われるなど、試合のペースを掴めず、苦しい展開が続いたが、3番手でマウンドに上がった工藤が、宮崎学園打線を食い止める好投。打っては逆転のタイムリーを放つなど、試合を通じて、投打の活躍を見せた。
 初出場の宮崎学園は、集中打で試合の主導権を握るなど、終始存在感を発揮する戦いぶりは見事だった。守備陣のエラーで逆転を許したことは痛かったが、164球の力投を見せたエース河野ら2年生も残り、新チームの活躍にも期待したい。

 どの試合も見ごたえたっぷり、勝ち上がったチームは次戦の戦いぶりも期待したいです!では、7日目の試合の展望です!

7日目 展望

第1試合 明桜(秋田) - 八戸学院光星(青森)

 どちらも東北地方の高校野球を引っ張ってきた有力校同士の対戦。東北のプライドがぶつかり合った好ゲームが期待できそうだ。
 秋田大会を盤石の戦いぶりで制した明桜。豪雨被害に見舞われた秋田を元気づけようと、選手たちも気合いが入っている。投手陣は、層の厚さを誇るが、中でも注目がエースの難波。秋田大会中に自己最速の147キロをマークするなど、持ち味の速球に磨きがかかっている。加藤悠、松橋裕ら、秋田大会で躍進した2年生投手も支える。打撃陣では、2番の土田と4番の吉川が勝負強さを発揮しており、長打は少ないが、粘り強くつないでいく打線が持ち味だ。
 2年連続出場となった、春季東北大会の覇者・八戸学院光星。今年は岡本、洗平(あらいだい)の2年生投手2枚看板に注目。岡本は、制球力の良さで勝負、昨夏の甲子園も経験している洗平は、青森大会で防御率0点台と、夏に向けて調子を上げてきている。伝統の強打も健在。中でも主将の中澤は、甲子園の経験値も十分で、青森大会でも2本塁打と持ち前の長打力を発揮した。準決勝で本塁打を放った藤原も打点11と勝負強く、投打に充実した布陣で、東北同士の対決に挑む。

第2試合 専大松戸(千葉) - 東海大甲府(山梨)

 関東地方同士の対決となった。専大松戸の投手陣が、強力な東海大甲府打線にどう対峙するかが試合を左右することになりそうだ。
 春夏連続出場、千葉県内今季負けなしで夏の甲子園に乗り込む専大松戸。投手陣のイメージが強かった春までのチームだったが、夏は強力打線を兼ね揃える。9番で決勝でサヨナラ適時打を放った宮尾が打率5割6分を記録するなど、下位まで切れ目の無い打線は相手にとって脅威。投手陣も最速151キロのエース平野に加え、この夏は、サイドスロー右腕の青野と2年生の伸び盛り右腕梅澤が台頭。強力な投手陣は層の厚さがある。投打に高いレベルを誇るチームは全国制覇に照準を合わせる。
 春夏連覇を目指した山梨学院が敗れた山梨大会は、そのライバル・東海大甲府が制し、甲子園に乗り込んできた。売りは強力打線。決勝以外の4試合で2ケタ得点を記録。準々決勝、準決勝の逆転勝ちに代表されるように、粘り強さも持ち味だ。3番主将兼松は山梨大会3本塁打。主将の前に走者を置いていきたい。甲子園からエースナンバーを着けることとなった長崎は、決勝では2失点完投。伸びのあるストレートで三振を量産する。長崎の出来も試合の行方を左右しそうだ。

第3試合 九州国際大付(福岡) - 土浦日大(茨城)

 守りには自信を持っている両校の対決。初めての甲子園での試合となる九州国際大付と、一度試合経験をしている土浦日大との試合勘も重要になりそうだ。
 49代表校で最後の登場となる九州国際大付。5回戦からは、全て3点差以内の接戦を制してきた。昨年からの鉄壁の守備力は今年も健在。福岡大会では、7試合で無失策と勝負強さを守りから呼び込んでいた。そのチームの中心は、2年生から中軸に座り注目を集め続けている主将の佐倉。本塁打は無くとも、チーム最多の10安打を記録。繋ぎを重視したバッティングを心掛ける。鉄壁に守備陣に守られた投手陣は2年生の田端が台頭。4試合で完投とスタミナもある。昨夏主戦で投げていた池田も控えており、守り勝つ野球には磨きがかかっている。
 開幕戦を延長10回タイブレークで制した土浦日大。10回に一挙6点を奪うなど、打ち出すと止まらない打撃陣の集中力が際立った。中でも、主将の塚原が3安打。代打で流れを呼び込んだ飯田の活躍機会も楽しみ。投手陣は、藤本と伊藤彩の継投ががっちりと決まっており、もう1人の速球派右腕の小森は休養十分。投打に充実した布陣で、夏の甲子園初めての1大会2勝を目指す。

第4試合 聖光学院(福島) - 仙台育英(宮城)

 昨夏の甲子園の準決勝と同じ顔合わせとなった。雪辱を期す聖光学院に、夏連覇を目指す仙台育英が立ちはだかる。
 聖光学院は、地方大会同様、打線の活発さが際立った。中盤に集中打を放ち、強打は健在。主将の髙中、三好、杉山ら上位打線に加え、2安打を放った宮一など、途中出場の選手も結果を残している。投手陣は、小室、星名、高野の3投手で繋いで、エース安齋を温存することができた。エースが十分な投球ができれば、王者・仙台育英への雪辱を期すこともできるだろう。
 2連覇を狙う仙台育英は、強敵・浦和学院との3時間を超える熱戦を制した。打線は初回から爆発し、尾形、湯田と下位打線から本塁打が飛び出すなど、格の違いを見せつけた。懸念材料は投手陣か。昨夏の経験値のある、湯田、髙橋で計9失点。速球は走っているものの、コントロールに苦しむ場面があり、複数投手による総力戦も考えられる。

いよいよ、甲子園2戦目のチームも登場!
東北勢同士の試合も激アツです!

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