見出し画像

第106回全国高等学校野球選手権大会 4日目展望

 皆さん、おばんです!3日目も接戦が続き、好ゲームがたくさんの一日になりました!ひとまず3日目の試合を簡単に振り返りましょう!

3日目
第1試合 新潟産大付(新潟) 2-1 花咲徳栄(埼玉)
第2試合 西日本短大付(福岡) 6-4 金足農(秋田)
第3試合 菰野(三重) 6-2 南陽工(山口)

 第1試合では、初出場の新潟産大付が、6回、7回に勝ち越して、強敵・花咲徳栄を下して、甲子園初勝利を手にしました。西日本短大付は、序盤のリードを守り切って2回戦進出、金足農の9回の粘りも見事でした。菰野は、投打に安定した戦いを見せ、初めての甲子園での勝利です。
 では、4日目の展望です。4日目から、1日4試合開催となります。

4日目
第1試合 中京大中京(愛知) - 宮崎商(宮崎)

 7年ぶり出場の中京大中京に、3年ぶり出場の宮崎商が迎え撃つ。どちらも、粘り強さに自信を持っていることもあり、接戦で終盤までもつれる展開も十分に考えられるだろう。
 創部101年の伝統を誇る名門・中京大中京が、7年ぶりに夏の舞台に戻ってきた。勝負どころでの粘り強い打撃も印象に残ったが、新チーム当初からは、「守り勝つ野球」を掲げてきた。その守りを支えるのは豊富な投手陣。中心となる長身左腕のエース中井は、スリークォーター気味のフォームから、伸びのあるストレートを投げ込む。同じ左腕の飯島、2年生右腕の田中は、イニング途中になっても冷静なピッチングが際立つ。一方で、チーム打率3割4分1厘の打線は、中軸にパンチ力がある。4番で主将の杉浦がどっしりと座る他に、決勝での活躍のあった5番仲、3番山田の長打力も注目だ。
 複数投手の継投と堅い守りで、接戦をモノにして宮崎大会を制した宮崎商。3年前の出場時は、新型コロナウイルスの影響で1試合も戦えず辞退していることもあり、先輩たちの無念も背負って戦う。投手陣の軸は、エースナンバーを背負う右腕・小野、普段はファーストで4番も打つ上山、普段はショートで1番を打つ中村の3人。中村に繋ぐ形が必勝の投手リレーとなる。その中村は、ショートとしての守りも評価されており注目が集まる。チーム打率以上に、長打が多く飛び出していることもあり、チャンスを作って、長打で返す野球ができれば理想だろう。

第2試合 木更津総合(千葉) - 神村学園(鹿児島)

 激戦区・千葉を勝ち抜いてきた木更津総合と、昨夏4強で、3季連続の甲子園出場となる神村学園、好ゲームが期待できそうだ。木更津総合の投手陣と神村学園の強力打線の対決が、勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
 激戦の千葉大会をノーシードで勝ち抜き、6年ぶりの出場となった木更津総合。7試合でわずか5失点の投手陣を中心に、堅い守りで勝ち上がってきた。投手陣の軸となるのは、右サイドスローのエース石澤と、本格派右腕の千葉。タイプの異なる2人の投手の継投で、強力な神村学園の打線の目先を外していきたいところだろう。打線の中での注目は、3番捕手の羽根。1年夏から主力で千葉大会では3本のホームランを放った。その前を打つ1番庄村、2番山口も好調で、上位打線の出塁から、中軸がどう返すかも、試合を左右することになるだろう。
 3季連続で甲子園出場を果たした神村学園。甲子園での経験値が豊富な選手が多く揃い、昨年の4強超えを意気込む。鹿児島大会では、3回戦以降は1点も与えず、全て8点差以上をつけて倒し、投打に安定した戦いぶりを見せた。選抜でも本塁打を放った不動の4番・正林は、チャンスでも強く、低く鋭い打球を放ち、チームバッティングに徹底、2番入耒田や5番岩下ら、昨夏からの主力も打率5割以上を残しており、下位まで切れ目がない。エース左腕の今村は、春は不調気味だったものの、試合を重ねるごとに成長。2年生右腕の早瀬も控えている。投打に噛み合って、まずは初戦突破を狙う。

第3試合 聖カタリナ(愛媛) - 岡山学芸館(岡山)

 夏初出場の聖カタリナと5年ぶり出場の岡山学芸館の、瀬戸内海を挟んだ対決となった。聖カタリナの強力打線に、岡山学芸館の投手陣がどう対峙するかが見どころとなりそうだ。
 ノーシードから試合を勝ち上がるごとに成長に、初めて夏の愛媛大会を制した聖カタリナ。2回戦の今治西戦で接戦を制すると、準決勝までの3試合で37安打37得点と打線が爆発した。本多、松野の1、2番コンビが出塁し、チームトップの打点を誇る4番河野で返すのが得点パターン。機動力での揺さぶりを掛けられるのも特徴だ。投げては長身エースの有馬に注目。ストレートと決め球に使うことの多いフォークのコンビネーションで打者に的を絞らせない。チェンジアップを操る2番手の寺井も控える。投打が噛み合って、甲子園初勝利を目指す。
 5年ぶりの夏の甲子園出場となった岡山学芸館。準々決勝や決勝で、劣勢の中から逆転で勝利を掴むなど、チームとしての粘り強さがある。名張強さを生んでいる投手陣が、エースの沖田と2番手の丹羽。沖田は、岡山大会で22イニングを投げて、四死球は0。抜群のコントロールを誇る。2番手の丹羽は、長身から投げ下ろす角度ある直球で抑え込む。アンダスローの鳥山も控えており、打者の目先を外していく。打っては、1番を打つ古謝に注目。パワフルな打撃スタイルが魅力で、リードオフマンとして十分な働きを見せる。粘り強い戦いで、前回に続く初戦突破を狙う。

第4試合 掛川西(静岡) - 日本航空(山梨) 

 富士山を挟んだ隣県対決となった。どちらも、打ち出すと止まらない打線を持ち味としており、打ち合いになることも十分考えられる。投手陣の踏ん張りがカギになるだろう。
 夏は実に26年ぶりの甲子園出場となった掛川西。大会が進むごとに成長し、接戦をモノにしながら勝ち上がってきた。準決勝や決勝でも、犠打を効果的に使って、手堅い攻めを見せてきた。決勝では、8番の杉山が5打点を挙げるなど、下位まで期待できる勝負強い打者が揃う。投手陣では、横手投げのエース右腕・高橋が主戦となる。緩急を交えながら、打たせて取る投球を身上としている。6試合で失策4の堅守で、髙橋の投球リズムを盛り立てたいところだ。少ないチャンスをモノにする戦いで、60年ぶりの初戦突破を目指す。
 3年ぶりの夏の甲子園出場となった日本航空。準々決勝では、アピールプレーでサヨナラ勝ちが一度潰える状況から、逆転勝利をするなど、粘り強い戦いを見せてきた。準決勝、決勝と打線が爆発し、2試合で18得点。1番平井、3番金子優ら、チャンスに強く、打率も4割~5割の打者がずらりと揃う。決勝で3ランを放った6番中西も状態を上げている。投手陣では、エース左腕の高木、右腕の柳沢が中心となる。どちらも、速球で押す投球が持ち味。「日本一泥臭いチーム」をスローガンに掲げるチームは、甲子園の舞台でも、泥臭く戦う。

 では、当たるはずのないスコア予想です。

第1試合 中京大中京5-3宮崎商
第2試合 木更津総合4-3神村学園
第3試合 聖カタリナ7-5岡山学芸館
第4試合 掛川西3-6日本航空

4試合とも、最後まで目が離せない試合になるのではないでしょうか!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?