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ゴージャス観光特急

JR東日本が開発した、特急電車「サフィール踊り子」に乗りました。

    関西にも似た列車があり、近鉄の「しまかぜ」です。パクったんじゃないかと思うほどです。走る地域が違うから何ら問題ないと思いますが・・・。

共通点1グリーン車をはじめとする優等座席のみの設定

 「しまかぜ」はプレミアム座席のみの設定です。「サフィール踊り子」も同じような設定ですね。ただ、座席を比較すると、「しまかぜ」はマッサージ機能付きです。またシートピッチも125㎝と「しまかぜ」が幾分広い気がします。またハイデッカー構造ですね。一方、「サフィール踊り子」の大きな特徴は、天窓がついていて開放感にあふれていることでしょうか。

グリーン車内

共通点2 食堂車がついている

レストラン

 「食堂車」といった古臭い言い方ではなく「カフェ車両」という事ですね。「しまかぜ」は全利用者向けに特に利用制限などはなく自由に出入り可能でした。このカフェ車両は2階建て車両になっていてそれにより座席数を確保しているという感じでしょうか?

 驚いたのは、「サフィール踊り子」でした。事前の予約が必要でそれに時間の制限も設けられていました。専用のアプリからしか予約できないというかなり厳しい設定でした。これは、感染症対策の面も否めませんね。

 それと熱海などが食べ歩きの観光で有名なのを考慮してか、この「カフェ車両」は少量のメニューです。がっつり食事は無理です。

レストラン通路

            カフェに続く通路

 今時、「食事を提供し、乗客を飽きさせない」というマインドだけでもホントうれしい配慮です。

共通点3 観光地へ向けて走る

「しまかぜ」は伊勢から、志摩半島へ。「サフィール踊り子」は熱海から伊豆半島へと結ぶルートです。

 決定的に違うのは、観光地開発に関してです。近鉄は伊勢志摩を自社開発しています。そのため、この「しまかぜ」の値段も安めに設定しています。一方の伊豆の開発に関しては主に東急が行っていて、乗り入れ先の伊豆急行も東急グループですね。

共通点4 個室を備えている

個室

「サフィール踊り子」では、個室車両が2両もつないでいます。それに対し、「しまかぜ」は個室は1両で洋風・和風1室ですね。いずれも個室は大人気ですぐ売り切れますね。「しまかぜ」には別にサロンという完全には遮断されていない個室風の設備もありグループ客向けに設定されています。

個室内部装飾

共通点5 車内販売

 昔は、特急列車では当たり前にようにありましたね。しかし、車内販売が相当珍しくなりました。ということで、あえて挙げさせてもらいました。

個室通路

共通点6 車両数が少なくまた本数が少なくプレミアム

 本数が少なく、また1列車当たりの座席も少ないです。「サフィール踊り子」は2往復です。「しまかぜ」は2~3往復だけです。これにより、特別感がありますね。

E261系

 スーパービュー踊り子の置き換えで誕生した列車ですね。8両と短い上に(以前は10両で普通車もあり)すべてグリーン車以上という構成です。前の251系時代よりもかなり定員は減らしてきている印象は強いですね。

 グリーンの座席は、E5系からそのままパクリですね。ただ、雰囲気は全く異なっていて天窓であったりシートの色であったりでこんなにも違った印象を受けるものかと感心しました。座席そのものはいい作りで踊り子用のE257系のグリーン車とは一線を画しています。もちろん、値段も違います。

案内

異なる点1 プレミアムグリーン 

 座席でグリーンの上位のプレミアムグリーンがあることです。上の写真のように1号車がそれにあたります。

まとめ・料金面

 近鉄の「しまかぜ」は山間の景色、「サフィール踊り子」は、住宅地の景色が大半を占めます。そして、いずれも海の景色が見えてくるとワクワクしてきますね。「サフィール踊り子」では、小田原を過ぎるといい感じです。

 なにしろ、高級な「サフィール踊り子」ですが、少しでもお安くする方法としては、品川~熱海の乗車にすることで安くなります。グリーン料金も特急料金も100キロを境に1段上がるという特徴がありますので、ギリギリ100キロを切る同区間で乗りました。特急料金1200円、グリーン料金1300円になりました。試乗の際には参考にしてください。なお、横浜~伊東も同様な料金になります。

 踊り子号に関しては特急料金も異なります。品川~熱海で特急料金は事前の指定席で1020円、グリーン料金は+770円ということになります。えきねっとトクだ値でもう少し安くなります。なお、同区間のサフィールと踊り子のグリーン車の定価ベースで差が800円程度という事です。



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