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ガラスのうつわに息づく、初夏の香り。

海に近い、静かな住宅街に佇む一軒家にて、ガラス作家の藤井友梨香さんの制作風景を撮影させていただきました。

数ヶ月前、twitterに投稿した七草粥の写真を藤井さんに見つけていただき、フォローいただいたのがきっかけで藤井さんの作品を知ったのですが、繊細な筆遣いで描かれた草花の美しさと生命の力強さに触れ、目が離せなくなってしまいました。

また、彼女のnoteを拝読し、季節のうつろいを丁寧に見つめながら自分の表現を突き詰められている姿勢に共感できる部分が多く、是非お会いしたいと思うようになりました。

そこで、勇気を出してお声がけし、今回の撮影が実現することになりました。

実際にお会いした藤井さんは、ご自身が制作されるガラス作品のイメージにぴったりな、緑色の清涼な空気を纏っている方だと感じました。
アトリエに案内いただくと、これまで藤井さんが制作されたガラス作品や筆や絵の具たちが、柔らかな初夏の日差しに縁取られていました。

藤井さんは、自宅のお庭で育てている草花からインスピレーションを受けて、うつわなどのガラス作品を作られています。

季節の植物、野菜、鳥などのモチーフを吹きガラスに描き、有線七宝という技法を施すという独自の表現方法を編み出された方です。

最近は写真を滅多に撮らなくなってしまったものの、学生時代はかなり写真に打ち込んでいた夫も一緒に撮影していたのですが、同じような作品を撮っていても着眼点や撮り方が全く異なっていて面白かったです。

私が撮った写真
夫が撮った写真


アトリエでの撮影の後は、お庭を撮影させていただきました。

色とりどりの草花で溢れたお庭にしゃがみ込み、とある花が今年は咲かないと思っていたのに咲きそうだ、と心から嬉しそうに話す藤井さんの姿は、とても眩しく美しく映りました。

写真を撮るのみならず、藤井さんのこれまでの生き方やガラス制作に対する想いなどをお伺いでき、(烏滸がましくも)一表現者として学べることが沢山ありましたし、本当に充実した時間を過ごすことができました。

相手に阿り過ぎず、それでいて相手の世界観に寄り添いつつも、私が表現したい世界観を大切に守ることができた撮影でした。

インスタグラムでは藤井さんの制作風景を写した短い動画も載せておりますので、よろしければご覧ください。

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