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35.8℃→36.5℃

大人になってから、平熱が低くなってしまった。いつも35.8℃くらい。
いつ頃からだったかは、覚えていない。40代に入ってからだろうか?

元々インドア派で、体は強い方ではない。
3歳から喘息。毎年秋はつらかった。
他にもアレルギー性鼻炎、春は花粉症、末端冷え性。

小学校の頃、体質改善の注射を打ったら肥満体質になってムーンフェイスになった。大学の頃、ひどい喘息発作で死にかけた。アレルギーを薬で根治することはできないんだと悟った。

以来、整体・ハリ・足ツボ・食事療法などありとあらゆる東洋医学・自然療法を色々試して、20代を過ぎた頃、喘息はほぼ収まった。たまに吸入するけど、ほとんど病院には行かずに済んでいる。

20代から健康オタクといってもいい。趣味というよりは、必要に迫られて続けざるを得ない感じ。メンテナンスしないと人並みの生活が送れない。まして歌い続けるためには、喘息は克服しておかないと。

体温が低くても、何も良いことがない。
血の巡りが良くなるツボを刺激しても、ジムに通って筋肉量を増やしても、良くなる兆しはなかった。整体の先生にも「体温上げるのは難しいんですよね」と言われて諦めかけていた。

ところが今年2024年、6月に入った頃だったろうか。なんとなく体温を測ったら、36.5℃に上がっていた!
以来2ヶ月くらい経つが、平熱はいつも36.5℃のままキープできてる。



何が良かったのかわからないけど、思い当たるところをメモ。

・鼻うがいは、かれこれ5年くらい、ほぼ毎日続けてきた。いつからか、やらないとスッキリしないくらいの習慣になった。これが一番大きいかも。

・1年くらい前から瞑想を始めた。一日15分くらい。朝起き抜けのぼーっとしてるときに、仰向けになってつま先から頭のてっぺんまで、意識でスキャンするように集中したり、丹田・みぞおち・眉間に球体を描いてみたり。特に決まったやり方はない。呼吸が深くなるし、自律神経にもいい。

・今年の冬くらいから、グルテン(小麦粉)を減らしてみた。完全グルテンフリーは難しいので、極力少なめに。グルテンは歯にもくっつきやすいことが歯磨きのときにわかった。口腔衛生にも良さそう。

・10年くらい前から、夜ふかしはしなくなった。遅くても2時には寝る。

・ストレスになることを避ける。気が合わない人とは付き合わない。嫌な仕事は引き受けない。

・コロナ禍で宴会に行かなくなって以来、酒はほとんど飲まない。元々弱かったが今はビール1杯くらいが限度で、それ以上飲むと決まって頭痛がするし、次の日も体が重くなる。でも飲み会はシラフで午前3時くらいまでは全然行ける。ちなみにタバコは30代でちょっと吸ってたことがあるけど、美味しいと思えずやめた。喘息に悪いし。

思い当たるのはこんなところ。


今年の12月で60歳だ。波平さんの年齢を超えてからだいぶ経つ。
若く見えるとよく言ってもらえるが、細かい不調は色々ある。
今年前半は声の調子が悪くて困った。時間をかけてボイトレを続けて、喉のインナーマッスルと呼吸法を覚えたから、今は調子いい。むしろ以前よりも安定してきたかも。

歳を重ねると、自律神経の機能が低下して、代謝が弱まる。こればっかりは鍛える方法がないらしいので、体力とうまく折り合いをつけて生きていくしかない。

50代以降の身体感覚は、古い車に乗り続けるのと似ていると思う。新車みたいにいつも調子良いわけじゃない。不調に早めに気づくこと。時々メンテは必須。サーブ900っていう味しかないクルマに10年以上乗り続けて、何度も工場に通った25年前を思い出す。

体は弱いが、幸い大病をしたことも入院したこともない。周りをみていると、体の強い人のほうが肉体を酷使して、ときに壊してしまうことがあるように思う。どんな人にも不調が訪れるとして、それを分割払いで少しずつ消化するか、それとも老後に一括払いで治すか、の違い。

2024年、ミック&キース、80歳のステージ。

2024年、カエターノ・ヴェローゾ80歳。


俺も頑張ろうっと。


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