見出し画像

2020.8.1(土)梅雨は明けたが

空がカレンダーをめくるのを待ちわびていたかのように、8月になった途端に真夏の天気になった。気象庁からも高らかに関東の梅雨明け宣言。ついでに7月はひとつも発生しなかった台風も南の海上で発生。

画像1

この数年の梅雨はいつ明けたかわからないようなフェイドアウトが多くて、いつも後出しジャンケンみたいに「明けたもようです」なんて発表があったのに。

季節は断片化・気候はデジタル化」と10年以上前にブログに書いたことがある。その傾向は年々激しくなっている。体が慣れる間もなく、激しく天気が変わっていく。

それにしても長く厳しい、ときに激しい梅雨だった。観測史上初の台風ゼロ、日照時間は最短、降水量は16都県最多、豪雨被害も多発。天気にやられて少し体調を崩した人も多数(僕もそう)。

ニュースが多すぎて、豪雨の被災地の話題もすぐ報道されなくなってしまう。コロナ禍でボランティアが遠方から駆けつけられないのもつらい。昨年の台風や大雨の被災地も、まだ完全に復興出来ていないはずなのに。

画像3

待ってましたとばかりに、セミも一斉に鳴き始めた。公園の植え込みにはセミが地上に脱出したときの穴が無数に開いているが、ふと見ると小学校低学年くらいの子供が二人、セミの穴に「入るかな?」とか言いながら何かを押し込もうとしている。よく見れば、生きているセミの幼虫が3匹ほど。

私「それ、セミの幼虫?」 
子供「はい(棒読み)」
私「暗いところには戻りたがらないと思うよ」
子供「はい(棒読み)」
私「木にとまらせてあげたほうがいいと思うよ」
子供「はい(棒読み)」
がしかし、子どもたちはその遊びを続ける。

見知らぬおじさんの相手はするなと、普段から注意されているのかもしれない。返事がまったくこちらの話を聞く雰囲気ではなかったし、あまりしつこいといよいよ怪しくなってしまうのでそのまま立ち去った。

「セミは何年も土の中にいて、外に出てきたら1〜2週間しか生きられないから、いたずらしないで」と伝えればよかったなと、後でおもった。

僕も小さいときには蟻の巣に水を入れてみたりしたことはある。子供の遊びと言ってしまえばそれまでだけれど。

用事を済ませて戻ると、子どもたちも幼虫ももういなかった。幼虫は遅れていた夏がいきなりやって来て、慌てて外に出てきたのだろうか?ふつうは早朝に羽化するんだと思っていたが。何にせよ、もう天気は普通じゃない。

まだうっすら喘息が出るので整体に行って調整。疲れが出て昼寝。また忍耐の季節がやってくる。体力温存しながら、淡々と行こう。4月、5月くらいの用心を思い出して、緊張しすぎずに。

画像3


この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。