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「物事はなんでも8分ぐらいがええということです。すべてを求めない。すべてを求めると争いが起きる」

初めてこの地を訪れた年から、ちょうど四半世紀が経ちました。当時、北海道の片田舎の高校生であった私も、今月1日に42歳の誕生日を迎えられたことを心より感謝し、ここ広島で再び手を合わせます。

8月生まれの私が、広島に到着すると必ず向かう場所があります。それは「エイト」という喫茶店です。平和記念公園から橋を渡ってすぐの場所にあり、60年前に夫を早くに亡くした1人の女性がはじめた喫茶店です。

10年ほど前から毎年通うになり、79年前の原爆投下直後から復興までの道のりを毎年聞かせて頂きました。数年前から体調を崩し、さらにコロナ禍になり伺うことができず、心配をしていました。今年もドアが閉まっており、2軒隣の店主に話を聞くと、喫茶店エイトは閉業し、おばあちゃんは近くの病院に入院したとのことでした。

おばあちゃんが以前語った喫茶店「エイト」の由来が忘れられません。「物事はなんでも8分ぐらいがええということです。多くを求めない。すべてを求めない。すべてを求めると争いが起きる。求めすぎない。お腹も8分目がいいが言うでしょ」

戦争を原爆を経験した方の言葉を胸に、政治の原点である「戦争のない世界、核のない世界」の実現に少しでも近づけるようこれからも変わらず飾らず着実に確実に進んで参ります。

誕生日にメッセージをくれた皆さま、ありがとうございます。そして、毎年わざわざ有給を使ってまで片道切符で広島に来て、平和記念公園の中や周辺にいる仲間や後輩たち、本当にありがとう。直接伝えるのは気恥ずかしいので、感謝の気持ちを書いておきます。今日はこれから戦時中に毒ガスを製造していた大久野島、明日はハンセン病患者が強制隔離された島に6年ぶりに行くことにします。

今年もいけるところまでどこまでいきます!よろしくお願いいたします。

高野勇斗

喫茶エイト