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【演説要約全文】蓮舫の約束‐人を本気で大事にする東京都政の実現-【東京都知事選挙】

私蓮舫がなぜ「キツイ」とか「怖い」と言われるのか。20年間国会で、国民の生きづらさを、声を上げられないことを、苦しいと思うことを国民に代わって訴えたからだと考えている。裏金問題を、国民の怒っている問題を追及する時にヘラヘラしながら問えますか。政治はなれ合いじゃない。国民の怒りを伝える真剣勝負。

野党の重要な役割である行政監視機能をしっかりとやってきた。だけど、これからは東京都のために、東京都民のために、東京で働く人のために、包み込むような笑顔のリーダーになりたい。

東京は豊かな街だ。税収も増えている。ではその増収分を小池さんは何に使っているか。最近になってやっと子育て政策をはじめた。でも遅いのではないか。その結果が、出生率0.99。人口が維持できる出生率の半分。もし地方から東京への流入がなければ人口は今後半分になる。小池さんは子育てに関するいろいろなものを無料にした。高校教育費、医療費、第二子以降の保育料、今度無痛分娩まで。そこは率直に評価したい。でも、メニューはたくさんあるけど、小池さんには少子化対策の長期的なビジョンがない。なぜか。こんなにたくさんの子育て教育支援があるのに、生みたいと判断する人がいない。0.99というデータが示している。であるなら、同じ税金を使って都政を行うなら、私蓮舫はアプローチを変えようと考える。

何をどう変えるか。そのためには現実を直視すること。なぜ生みたいと思う人がいないのか、生みたくないのか。根本原因は、そもそも結婚ができない。結婚選択できないような経済環境にある若者が多いから。格差が広がっていることこそが、根本的な問題と考える。そこを変えなければならない。

豊かな大都市東京、観光客が多く集まる東京という光に対して、影もある。小池さんは、光にさらに光を当てるのは得意。でも、影には光を当ててこなかった。私蓮舫は影に光を当てたい。

若い人の手取りを増やしたい。頑張ってる人が報われる環境をつくりたい。やればできる。

東京都の公契約条例に着手。都から委託契約する企業に、従業員の労働環境改善や下限報酬を決定する。世田谷区でも賃金の改善をしている。ほんとうの意味での官から民というのは、単なる民営化でなく、賃金の上がる政策を民間にも広げていくということだと確信している。

東京都には3.2万人の非正規雇用の職員がいる。人口が減って、労働力が減る時代に、人件費を削り、正規を非正規にして不安定雇用を広げる。それを行政改革というなら、私蓮舫はそれをきっぱりとやめたい。

人を大事にする。子どもの学びを。子どもの悩みを。スクールカウンセラーを、学校の先生をなぜ非正規にするのか。子どものSOSに耳を傾ける児童虐待防止協力員をなぜ1年の有期雇用にするのか。自分の感染リスクも恐れずコロナの最前線に立った医療従事者など専門職の人たち。こうした人たちの待遇改善を真っ先に行う知事になりたい。

官も民も若い人の手取りを増やそう。私は親として子育てをしてきた経験から、今まで長いこと子育ては親の責任、家族の責任が当たり前だった。自助だった。でも今は親の所得格差が、子どもの格差を生み出す。大学卒業が2人に1人が平均310万の借金を背負う。就職先がもし非正規だったらいつまで立っても奨学金を返せない。格差が連鎖する今、親は借金を抱える子どもを見守ることしかできない。彼らの不安と負担を取り除くのは政治の役目だと私は考える。私蓮舫がやる。

どうやるのか。こどもたちの育ちである保育、こどもたちの学びである教育、すべての人の命である医療、シニアの安心である介護。こうした分野で働く、就職する若者の奨学金の返済を東京都がおこなう。

不安定から安定雇用に。若者の手取りを増やす。負担の軽減をする。お金がないから結婚をあきらめる。お金がないから子どもがあきらめる。そんな切ない若者を救うことがいますぐやるべきこと。あきらめていたものをあきらめずに済む。そんな未来。この夏からすぐ着手する。

高校教育の無償化は素晴らしい。でも私ならもっと先の政策をする。学校で働く先生の過重負担を減らす。先生の忙しい環境を改善することで、子ども学びを向上させる。DX化によるペーパレス化、業務の効率化も積極的に行う。ハードの整備はされてきたが、そこからこぼれ落ちている人の部分、安心や子どもたちの学びの部分などソフトの部分を知事に実現する。

神宮外苑の再開発には立ち止まる。政官財の癒着が疑われる政治資金パーティーはやらない。クリーンな政治をつくる。

あなたの東京にしましょう。

あなたの可能性を活かしたい。

東京で来て、東京で暮らして、東京で子ども育てて、本当に良かったと思える。

そんな東京を創る知事に私蓮舫はなりたい。
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蓮舫はどのように演説をつくっているのか。秘書の時に気になって調べたことがある。演説場所に向かう時に、蓮舫が座っていた車の後部座席を掃除がてら調べた。原稿らしきものは見当たらない。たった3行の箇条書きの紙切れがおいてあった。蓮舫はデータを徹底的に頭に入れるが原稿を書いていない。だから趣旨が同じでもその場の状況にあわせてまったく異なる演説ができる。これほど場所場所で異なる演説ができる政治家がはたして何人いるか。

私の選挙の応援の際、蓮舫から演説のアドバイスというか指導というか怒られたことがある。それは「聴衆をよく見ろ」ということだった。その場にいる聴衆の心に響く内容にしろということだった。実際どんな聴衆かはその場所に立ってみるまでわからない。だが非常に重要な指摘だと認識。

多くの政治家や候補者は、どの場所のどの層の聴衆であってもまず原稿を書いて丸暗記しているし、基本的に自分の自己紹介部分が多いため同じ話をしている。

蓮舫は違う。こうして文字おこしをしてみるとわかるが、データを用いて、練りに練られた論理構成が生み出す説得力。

今回、蓮舫は自治体議員の経験がないこともあるが、個々の政策を突き詰めるというより、まずは大局観に立ち根本的な問題を特定、そこから大きな柱を決めて、個々の政策を紹介している。

ゴロのよいスローガンや横文字を使わず、バラマキにより聴衆を喜ばすようなことをいっさいしていない。

現職のように無償化を連発した方が受けが良く、たやすいことは十分承知の上で勝負している。

この事実を、この違いを、1人でも多くの東京都民に届いてほしい。

今日も1日お疲れ様でした!明日もよろしくお願いいたします。

高野はやと@江東区