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けんこうの森ストーリー 第2話

奇跡を起こせ!ブルービー

森の温泉でいつまでも療養をしている動物たちが
ワイワイと話をしています。

そして近くの⽊の枝から、
じっと彼らを眺めている⿃がいます。

その⿃はたまらず、バサバサと⽻を広げて、彼らのもとに⾏きました。
「ねえみんな、ずっと温泉につかっているけれど、まだ良くならないの?」

彼らはふと気づき、声のする⽅に⽬を向けました。
「なんだ。ブルービーか?驚かせるなよ!」とランオウ。
「何か⽤かい?」と熊太郎。
「どうしたの?」とリッキー。

3⼈の声を確認してから、ブルービーが答えます。
「だって、もう何か⽉も⾝体を休めているんだよね。
どうして、この温泉に毎⽇つかる必要があるの?」

「何を⾔っているんだ。腰が痛いから休めているんじゃ。」
熊太郎が答えます。

ランオウも酒を飲みながら
「 ヒック、まったくだ。」と⾔いました。
「おいらは、肩が痛いからつかりに来ているんだよ。」とリッキー。

この3⼈の話を聞き、ブルービーがまた答えます。
「だって、この温泉は療養が⽬的だよ。
何か⽉も何年も来る場所ではないよ。」

それを聞いてランオウはブルービーに尋ねました。
「あんたは、どこか悪いところはないのか?」
「うん、僕は今のところ⼤丈夫だよ。」
ブルービーは答えました。

「そうか?あんたにはわしらの苦しさはわからんよ。」
熊太郎とリッキーもうんうんと相槌を打っています。

「いつまでも、いつまでも治らないのはおかしいよ。」
ブルービーは勇気を 出して⾔いました。

ちょっとむっとしたランオウが答えます。
「ガオー、お前さんわしらに⽂句があるのか!」

熊太郎とリッキーが声をそろえて⾔います。
「そうだ、そうだ、⽂句があるのか!」

「ないよ( ;∀;)」 と、
ブルービーは悲しみの涙を流しながら、
⾶んで⽊の枝に戻っていきます。

⼀⼈で家に戻ったブルービーは考え込みます。
このままでは、森の仲間たちが怠け者になり、⼤変なことになっちゃう。

何とか、健康になって幸せに⽣活してもらいたいよ。
彼らを助けるには、どうしたらいいんだろう?
僕は何をすればよいのだろう?と
一人で思い悩む日々が続きます。

次回に続く・・・!

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