![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99530124/rectangle_large_type_2_0787d9fee43ac62db8f9a721486e8b8c.jpeg?width=800)
けんこうの森ストーリー 第2話
奇跡を起こせ!ブルービー
森の温泉でいつまでも療養をしている動物たちが
ワイワイと話をしています。
そして近くの⽊の枝から、
じっと彼らを眺めている⿃がいます。
その⿃はたまらず、バサバサと⽻を広げて、彼らのもとに⾏きました。
「ねえみんな、ずっと温泉につかっているけれど、まだ良くならないの?」
彼らはふと気づき、声のする⽅に⽬を向けました。
「なんだ。ブルービーか?驚かせるなよ!」とランオウ。
「何か⽤かい?」と熊太郎。
「どうしたの?」とリッキー。
3⼈の声を確認してから、ブルービーが答えます。
「だって、もう何か⽉も⾝体を休めているんだよね。
どうして、この温泉に毎⽇つかる必要があるの?」
「何を⾔っているんだ。腰が痛いから休めているんじゃ。」
熊太郎が答えます。
ランオウも酒を飲みながら
「 ヒック、まったくだ。」と⾔いました。
「おいらは、肩が痛いからつかりに来ているんだよ。」とリッキー。
この3⼈の話を聞き、ブルービーがまた答えます。
「だって、この温泉は療養が⽬的だよ。
何か⽉も何年も来る場所ではないよ。」
それを聞いてランオウはブルービーに尋ねました。
「あんたは、どこか悪いところはないのか?」
「うん、僕は今のところ⼤丈夫だよ。」
ブルービーは答えました。
「そうか?あんたにはわしらの苦しさはわからんよ。」
熊太郎とリッキーもうんうんと相槌を打っています。
「いつまでも、いつまでも治らないのはおかしいよ。」
ブルービーは勇気を 出して⾔いました。
ちょっとむっとしたランオウが答えます。
「ガオー、お前さんわしらに⽂句があるのか!」
熊太郎とリッキーが声をそろえて⾔います。
「そうだ、そうだ、⽂句があるのか!」
「ないよ( ;∀;)」 と、
ブルービーは悲しみの涙を流しながら、
⾶んで⽊の枝に戻っていきます。
⼀⼈で家に戻ったブルービーは考え込みます。
このままでは、森の仲間たちが怠け者になり、⼤変なことになっちゃう。
何とか、健康になって幸せに⽣活してもらいたいよ。
彼らを助けるには、どうしたらいいんだろう?
僕は何をすればよいのだろう?と
一人で思い悩む日々が続きます。
次回に続く・・・!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?