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二重らせんのスイッチ   辻堂ゆめ

冤罪で逮捕された桐谷雅樹。
アリバイが証明されて、雅樹は保釈となる。
数ページ読んで、これたぶんそっくりな双子でしょって、直感。

双子の弟ジェイクと仲間ナガノが、雅樹を拉致監禁してからの数日
血の繋がった双子だよなってシーンもあり、すっかり入り込んでしまった。

ジェイクもナガノも。家族への復讐だった事件である。
決してそれを許すことはできないのだけれど、
複雑な家庭環境の中で育った子供の苦しみは、深い。

最後の章では、双子の母親が、その時の環境と、いかに双子の育児が大変だったかも語られている、やむなく施設に預けたばかりに、このようなことになるとは。。と思ったに違いない。

最初の双子が犯人と間違えられるというところで、
先日帰省したときに、双子の息子達と日にち違いで会ってきた。
ふと、それを思い出してしまったのです。

前日長男が、「会社で間違えられた」と言っていて、次の日次男に会ったら、母が驚くほど似ていた!

今まで、間違えることなどなかったのに、、、
それくらい似ていた。

小説を読みながら、自分の息子たちを思うのであった。

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