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ともぐい  河崎秋子

この作品は、舞台が北海道ということもあり、ずいぶん前から本屋さんには山積みでした、昨年11月に図書館予約して、やっと届きましたので、一気に読破。
読み始めからすごすぎ、引き込まれた、
北の自然の表現、動物との対峙、迫力感、時代や人間関係の描き方、が素晴らしいと感じました。

マタギならではの、山で鹿を仕留めて、その場で血を抜き、内臓を食らう。リアルすぎる。血なまぐさい感じまで、伝わってくる。

熊爪の生い立ちというものは、たくさん書かれておらず、親も知らず、アイヌに育てられ、山での生活を学んできたものだ、狩猟もその一つ。
生きるための方法である。
だが、それゆえに、捕った獣の肉を街に出て売って、必要なものを街で買って、そして生き繋ぐ。
その姿も、匂いも、街に出ればその時代であれ、異様な雰囲気であったろう。

やがて、いつも行く店の主人に、炭鉱で働かないか、と勧められるが、迷うのであった。
そして、、、熊爪が生末は。。。


(以前読んだ 土に贖う も力強い作品だったことを思い出す)


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