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読書感想文:地名のたのしみ/服部英雄

地名のたのしみ 服部 英雄 著

思いのほか、と言えば、失礼にあたるかもしれないのではあるが、実のところ、知人の知人が書いた(つまり一面識もない他人)という理由で父が買ったというので、微妙に期待していなかったのだが、悪い意味ではなく予想以上に面白かった。

資料と史料、古地図を拾うだけではなく、現地を歩き、フィールドワークを丹念にして、歩いて土地の名前を確かめる手法には共感を覚える。

ミソサク地名の話も面白かったのだが、個人的には「苅野」の話が非常に面白かった。そうか、焼畑か…。

あと、干拓に関連する話、輪作に関連する話。土地の歴史。
神社仏閣と政府関係施設(というか、政治機関?)に関連して地名が改変されていくのもしかり。

興味の尽きない話題が多かったが、正誤で語るには己が知識不足が否めないと思った。

できれば、自分でもあちこち巡ってみたいものなのだが。

(2011/5 まだコロナの以前の話だった。今では土地をやたらと移動することは推奨されない。だがそれもまたいつか終わると思う。)



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