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【詩】祖母の記憶


明治生まれの
亡き祖母は

俺が物心ついたとき

既に足が悪かった

いざって移動して

台所の冷蔵庫も遠過ぎた

孫が大好きで

いつも

樹脂の箱に

食べ物を入れてた

黒棒

黒棒はもう食べ飽きたけれど

祖母には言えなかった


おばあちゃん

ぬるい桃でもいいから


(再投稿2020年12月5日)

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