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散文詩

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そのまま。もうちょっと若いころ(十数年前)書き散らした散文詩です。短歌の収納は今後考えます…。
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2021年9月の記事一覧

【詩】円周率

見たものは 見た通り 誤解も曲解も理解も正解も そのままに どのように 捉えるも自由…

高梨 蓮
2年前
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【詩】いつか平穏

去りゆく 君よ 振り返るな 俺に感謝などするな 俺に礼など言うな 俺のことは憎むくらい…

高梨 蓮
2年前
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【詩】やさしい世界であれ

のびやかな ひとはすてきだ 己は到底伸びやかとは縁遠いけれど やさしくあたたかいなかで…

高梨 蓮
2年前
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【詩】よいどれ

さあて ほろ酔い加減に ろくでなしは 酔いどれにいつ変わる さけよ おまえはいつもひと…

高梨 蓮
2年前
15

【詩】にどといのらない

ひそやかに だれかのさいわいをねがう ひそやかに だれかのしあわせをねがう いのり いの…

高梨 蓮
2年前
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【詩】ありのままに

むかし もっとほんとうに若いころ 消えて無くなりたいと そう思ったことなど幾度もある …

高梨 蓮
2年前
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【詩】描かれる全てとこぼれ落ちるかけら

ここに 書かれたすべてを 読んで(或いは眺めて) 何を思うか感じるか それこそすべてあるがままに 誤解も理解も曲解もいずれ何かを選択する そして それにひどく違和感を覚えたとしても 描かれたものは描かれたもの いずれ それが悪いわけではまったくない 俺が そして君が 貴方が 私が 感じることはおそらく全て違い どこかが重なり どこかがこぼれ落ち どこかが変容する 共通の理解を得るための言語ですら広さと時間の軸で縮れてまた伸びる 落とさ

【詩】 晩夏

夏は とうに過ぎた 窓から入り込んでくる風は 既に冷たい 行き過ぎる車の音がする その…

高梨 蓮
2年前
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【詩】 秋の空の高さ

空が翳る 雲が流れる その色は白 秋の空の高さは 測れない いつも停めているコインパー…

高梨 蓮
2年前
15

【詩】君よ知るや遠つ国を

君よ 君よ知るや南の国を 君よ知るや西の国を 豊かな国を 知るや どこかに行きたいと …

高梨 蓮
2年前
12

【詩】弓の名

いくつか 思い出すこと 記憶をよすがにするのは 老齢の証拠か そんな年ではないと人はいう…

高梨 蓮
2年前
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【詩】 君に届けたい言葉がある

君に 届けたい言葉がある 君宛に届けたい言葉がある それも内緒だけれど 待っているから …

高梨 蓮
2年前
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