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散文詩

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そのまま。もうちょっと若いころ(十数年前)書き散らした散文詩です。短歌の収納は今後考えます…。
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2021年7月の記事一覧

【詩】大地を馬として

床に 床に落ちろ 酔いどれほどの勇者はいないと 四行詩は言った 遠い 遠い 砂漠の土地…

高梨 蓮
2年前
13

【詩】土地を変える

やりきれない こともある さて馴染んだ土地と人々 どうにもな やっとこさ顔ぶれを覚え …

高梨 蓮
2年前
15

【詩】 起き抜け

ようやっと まともに 目が覚めた ような心持ちがする どうしても 心が体の思うようになら…

高梨 蓮
2年前
15

【詩】ただ前を見て進め

己が誰に 何を欲しているのか 見失うな そう思うが それ以前に見いだしているのか それで…

高梨 蓮
2年前
14

【詩】目が醒めること

なぜ さめた 醒める よく分からないが 何故目が覚める 明日も早い これだけ眠いものであ…

高梨 蓮
2年前
13

【詩】 私信

ひとりだけに 伝えたいと思ってこれを書く あなたが書いてくれた なにもかもすべて 過去も…

高梨 蓮
2年前
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【詩】波紋

俺は 己が 投げ入れた石が 水に描いた波紋を眺めて 愕然としている老人のようだった だが その紋様が何を描くのかを すべて見届けてもいない

【詩】がんがんと割れる鐘のように鳴り続ける 或いは頭痛という

割れる鐘のように 鳴るのは 俺の脳の中味 がんがんと がんがんと とめどもなく 鳴り響く…

高梨 蓮
3年前
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【詩】失われた人に向けて

分かっているんだろう 俺が求めているのは 追従ではなく 心服でもなく もたらそうとしてい…

高梨 蓮
3年前
8

【詩】晩酌に烏賊

烏賊 やわいな 肴か やめようと 思ったはずだろう 飲んだくれのろくでなし 容易く …

高梨 蓮
3年前
8

【詩】 床に落ちるろくでなし

こうまでだらしのない そんなろくでなし ひとりで落ちておけ ぼとりぼとりと 攣れたふく…

高梨 蓮
3年前
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【詩】ひ びき

ひびき 響き 地響き 日々 びき びきたん

高梨 蓮
3年前
9

【詩】虚空へ散る便り

誰に向けてか 見知らぬ人へ向けてだ あなたは俺を知るまい 俺はあなたを知るまい それは…

高梨 蓮
3年前
8

【詩】優しい手

誰かの 優しさを くりかえし くりかえし 拾い上げる 誰かが誰かを思う そのやさしさを 拾い上げる その手がひどくあたたかいような気がするのだ