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叔母
街で叔母を見かけた。
叔母は友人に囲まれ、楽しそうに笑っていた。
叔母は私の母の妹だ。
叔母は母より少しきつい目つきをしているのだが、その他は母にとても良く似ている。
背格好、顔の雰囲気、歩く姿など、どこをどう見ても母に重なる。
声をかけたかったが、せっかく友人と楽しそうにしているのに申し訳ないと、そのまま遠目でしばらく見ていた。
母を思い出す。
2年前に亡くなった私の母を。
その面影を刻んで、その場から離れた。
今はもう会えない母を見た気がした。
不思議な感覚。
今度、叔母に会ったら声をかけてみよう。
そう思いながら空の上の母に思いを馳せる。
母の香りがするようだった。
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