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自動車のあおり運転が後を絶たない。最近では東名高速で車を停止させ家族4人が死傷した事件が危険運転致死として一審で被告に懲役17年、バイクをあおって転倒させた堺市の事件では殺人罪が認められ被告に懲役16年の判決が下された。
これだけドライブレコーダーが普及していても、なくならないということは人間の本性によるものだろう。みんな急いでいるのか、ストレス社会の中でイライラしやすいのか。
自動車だけに限ったことはない。歩行者だってある。
分かりやすいのがエスカレーター。比較的短め、幅は狭く1人分のスペースのエスカレーターだ。こんなのにぼーっつとして乗っていると、後ろからタン、タン、タンとステップを駆け上がってくる音が聞こえる。後ろからきた人が車間(人間)距離を詰めてきた。当人はプレッシャーをかけているつもりはないのだろうが、こちらにはプレッシャーになる。
上りのエスカレーターより、下りではあおられる確率が飛躍的に上がる。下りは上りに比べ労力がかからないからだ。たとえば東京メトロ新御茶ノ水駅。長い下りのエスカレーターを手すりも持たずに駆け下りていく。もし停電でもあって急停止すればものすごい勢いで転がり落ちる。重大事故につながりかねない。駆け下りている人はエスカレーター利用中に急停止した経験がないから、平気でできる。突然、急停止することなど夢にも思っていない。

人は急いでいる。何かに追い立てられるように。急ぐとストレスが増え視野がどんどん狭くなる。だからこんな面白くないニュースも続々。

「せまい日本そんなに急いでどこへ行く」 が全国交通安全運動の標語になったのが1973年(昭和48年)のこと。もう50年近くたつ。平均寿命が延び、「人生100年時代」ともいわれている。以前に比べ人生の余裕は、はるかにあるはずだが、いまだに急ぎ続けている。



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