アイドルコンサート、開催地のジレンマ

地方で人気アイドルがイベントを開く際によくある事例ですね。

https://mainichi.jp/articles/20180419/k00/00e/040/216000c

集客力のあるアイドルのコンサート目当てに地元以外から多数のファンが来てくれれば、飲食やみやげ物、あるいは宿泊客が落とすお金で地元経済が潤います。コンサートにきたお客さんに「ご飯がおいしかった」「風景が素敵だった。また来たい」と思ってもらえればリピーター獲得にもつながります。AKB48が2016年に新潟市で開いた選抜総選挙イベントの経済効果は15億円以上でした。今回も公演の誘致に成功した滋賀県東近江市は「地域活性化につながる」と期待しています。

反面、一度に大量の集客を想定していない地方の都市の場合、インフラ面の問題もあります。

グループ出張公演の誘致に成功した市は「地域活性化につながる」と期待するが、ネックは交通事情。会場最寄り駅の近江鉄道「大学前駅」は普段、無人駅で、2日間で3万人と見込まれる来場者を全てさばくことはできない。特別ダイヤにも限界があり、同社は戦々恐々としながらファンを迎え入れる。

AKB選抜総選挙のイベントでも2015年に福岡市、16年に新潟市でそれぞれ当日の市内の宿泊施設が軒並み満室になるという事態になりました。福岡市、新潟市とも政令指定都市ですが、この規模の都市でも影響を与えるほどアイドルファンは熱い。

今回は交通機関の問題です。「シャトルバスが渋滞で動かない」「バス待ちの行列にうんざり」「会場まで徒歩で長時間歩いた」など会場までのアクセスで悪い評判が広がれば、地元のイメージダウンになりかねません。

公演は昨年も埼玉県富士見市であり、2日間で約4万2000人が押し寄せた。知名度アップを目指す東近江市が今年の開催に名乗りを上げ、昨年末に誘致が決まった。

ももクロの過去の観客動員の実績から、交通手段がネックとなるのは事前にある程度の予想できたはず。開催2日前に、こんなニュースが出るということは関係者の準備不足は否めません。

コンサートは野外グラウンドでの公演。気象庁によると初日21日の滋賀県の天気は「晴れ」予報。アイドルファンとしては会場まで混乱なくアクセスできて、コンサートを十分に楽しんでいくれることを願っています。

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