クジラ、自由に食べられるようになるか

現在、調査捕鯨と輸入による限定的な流通にとどまっているクジラの肉が自由に食べられるようになるかもしれません。記事によると日本政府が秋のIWC総会で商業捕鯨をクジラの種類を絞って再開できるよう、提案する見込みです。

 世界の海には80種以上のクジラがいる。日本は国際捕鯨取締条約の規定に従い南極海と北西太平洋で調査捕鯨を実施してきた。クロミンククジラなど種類によっては十分な資源量があることや、南極海のザトウクジラやナガスクジラなどが鮮明な回復をみせていることが確認されている。

クジラはハリハリ鍋や竜田揚げなど、国内各地に伝統食がありますが、食べたことがない人も増えています。私が子供のころは学校給食に出るほど普通の食材だったのですが、高校生のころに商業捕鯨が中止され、食卓にのぼる機会も減りました。というよりほとんど家で食べることはなくなりました。日本国内の流通量は馬肉にも遠く及びません。量販店が扱うと国際的に非難されたり、サイバー攻撃を受けることもあるそうです。

鯨肉には溜まった疲れを解放してくれる抗疲労作用があるとされる生体物質「バレニン」が豊富として缶詰めなどの新商品を出しています。鯨肉卸値は1キロあたり2200円前後とここ5年くらい安定しています。

9月にブラジルで開催する国際捕鯨委員会(IWC)総会。反捕鯨国は政治的立場から反対の立場を崩さないでしょう。しかし、資源量回復など科学的で明確なデータがあるのなら、日本として正しい主張はおおいにすべきでしょう。増えすぎたクジラによる爆食で魚の資源枯渇につながりかねないという意見もあります。

アイスランドは4月にナガスクジラ捕獲を3年ぶりに再開しました。IWCで合意しなかった場合、日本は脱退も視野においているそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32097760S8A620C1EAF000/

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