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年内中にやること

年内とは例えば2022年6月に筆記試験が実施されるとすると2021年のことを指します。
まず専門科目の主要5科目を優先的に進めてきましょう。

主要5科目とは

憲法 民法Ⅰ&Ⅱ 行政法 ミクロ経済学 マクロ経済学

です。なぜこの科目を優先的に進めていくかというと
①地方上級、特別区、国家専門職、国家一般職等で必ず出題され
②配点も高く
③完成に時間がかかる      からです。詳しく説明します。

①公務員試験受験者の多くは公務員浪人を避けるために複数受験することになります。そのため様々な受験先で共通して出題される科目は確実に得点力を高める必要があります。

②公務員試験において高配点科目に優先的に力を入れ、低配点は軽く流すのが基本です。国家一般職、国家専門職は数的処理等の教養科目と比べ専門科目には得点に傾斜がかかり、1問の重さが違います。例えば
A君 教養30点 専門20点
B君 教養20点 専門30点
であれば総得点は同じ50点であってもB君のほうが高順位です。
そのため、専門科目のほうにより力を入れていくべきです。自分の場合、教養科目が苦手なため、専門科目は7割の得点力を目標に勉強していました。

③例えば経営学、政治学、行政学、会計学などの科目はひたすら暗記するだけなので試験直前期に詰め込めばなんとかなりますが主要5科目は厳しいです。特にミクロ&マクロ経済学は自分の手で計算したり、グラフを書いて理解しながら問題を解かなくてはいけないので、実力を上げるのにやたら時間がかかります。特に論理的思考が苦手な文系の私の場合、たった1問理解するのに小1時間かかるなんてことがざらにあったため、まだ時間に余裕のある年内中に基本を徹底しなくては試験日に間に合いません。

具体的にどのように問題集をすすめるか?

独学受験生の定番かつ王道教材である実務教育出版のスーパー過去問ゼミを例にとると問題集は最低3周はしておきたいです。「そんなにできないよ」と思われるかもしれませんが1周=全ての問題ではありません。間違っても1ページ目の問題から順に最後まで律儀に解き始めることはしないでください。合格から遠ざかります。以下具体的な問題集の回し方です。

1周目:必修問題のうち頻出度A→B→Cの順で解く
2周目:基本レベルの⚡マークがついている問題を解く(A→B→Cの順)
3周目:基本レベルの⚡マークがついていない問題を解く(A→B→Cの順)
ーーーーーー年内の最低限の目標ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4周目:応用レベルの⚡マークがついている問題を解く(A→B→Cの順)
5周目:応用レベルの⚡マークがついていない問題を解く(A→B→Cの順)

1周目は全体像の把握に努めます。例えば民法Ⅰだと必修問題は20問(1テーマ1問)しかなく、分量が少ないのですぐ1周が終わります。どの科目にも共通して言えるのが「とりあえずよくわからなくても早めに1周する」ということです。公務員試験において最序盤のうちは完璧主義を捨てていきましょう。いつまでたっても終わりません。1ページ目から必修→基本→応用問題の順に進めていくと1テーマ終わるのにかなり時間がかかり、心が折れます。勉強慣れしてる人は体力があるのでそれでいいのかもしれませんが自分のような一般人は公務員試験勉強を投げ出すことになりかねません。

2周目は基本問題の⚡だけこなしていきます。スーパー過去ゼミでは学習効果の高い良問には⚡マークがついています。民法Ⅰであれば基本の⚡は40問程度なので、2周目もそこまで時間はかからないと思います。

3周目は基本レベルの⚡マークがついていない問題を解きます。これも40問程度です。ここまでやれば年内の最低限の目標はクリアしています。「応用問題を1問もやってなくて大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、応用問題も基本問題に毛が生えたレベルが多いのでそこまで心配しなくても良いです。また試験科目が多いので独学社会人の勉強可能時間的にここまでが現実的なラインです。まず必修問題&基本問題を徹底して復習し、完璧に解けるようになってから応用に手をつけましょう。

4周目、5周目は余力があれば年内中にこなしてください。現役大学生であれば使える時間に余裕があるので5周は必ず行ってほしいです。年明け後がぐっと楽になりますよ。

教養科目はどうするの?

あくまで私の体験談ですが教養科目は勉強の最初から最後まであまり力を入れておらず、有益なアドバイスができません。理由は6割弱とれればいいと思い力をいれていなかったからです。

①得点傾斜の関係で1問の重みが 専門科目>教養科目
②得点が安定しにくい

からです。①は上で述べたとおりです。②について説明します。
教養科目は主に文章理解(11)、数的処理(13)、人文科学(4)、自然科(4)、時事(3)、資料解釈(3)から構成されています。(●点)は大体の配点で、試験種ごとに違うので各自調べましょう。
この配点をみると文章理解、数的処理が大事なことがわかります。

文章理解の内訳は現代文6問+英語5問です。しかし私の場合、文系のくせに学生時代から英語の授業は睡眠時間にあて、勉強したことがなかったので全く読解できませんでした。「book off」「Now on sale」ぐらいしかわかりません。いまさら英単語から勉強したのでは時間がかかりすぎコスパが悪いと判断し、文章理解のうち英語は戦略的に捨てました。そのため英語は選択肢のみ読み、それっぽいことをいってそうなものをマークしていたため運で4点取れることもあれば、0点の時もあり点数が全く安定しませんでした。また現代文も問題の解説文を読んでもいまいち納得できないことが多々あり、勉強法が分からず、無対策で試験に臨みました。

数的処理は私の場合は問題の相性によって得点に大きくばらつきがありました。難易度易とされている問題でも時間をかけて解いて×のこともありますが、難易度難でもすらすらとけてしまうことがありひたすら安定しません。
また、図形問題など「こんなの誰が解けるの」といった努力ではどうにもならない問題もしれっと出題されます。そのため、毎日数的処理は5問ずつ問題集を解くことを目標にし、基本問題を徹底してこなし、むきにならず足を引っ張らない程度に得点すればよいという考えで勉強していました。




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