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コロナ期間中の暮らしの考え方〜保護者の方へ〜

 子どもたちだけではなく、保護者の方も不安とストレスの多い日々をお過ごしかと思います。様々な情報が錯綜する中、何を信じてどう行動すれば良いのか分からなくなってしまうと思います。
 きちんとした情報は各種公式メディアを参照していただくとして、我々の思う「考え方」を書いてみました。混乱した暮らしの中で不安に感じておられる保護者の方に、少しでも安心をお届けできたらなと思います。

➀保護者の基本的な心構えについて

 未知の病気、未知の社会状況についていろいろ調べているうちに、疲れてしまっていませんか?僕もです。毎日明日がどうなるか分からない中、職場や仲間との連絡調整、メディアや行政からの情報収集、社会の動きのウォッチ・・・どこまでやってもきりがありません。生活面では食材や生活必需品の調達ができるのか不安になりながら暮らした時期もあります。

 ここにたどり着いた皆さんは、「この状況で子どもにはこう対応するといい」ということはさんざん調べられた方が多いのではないかなと思います。でも、それ、全部きちんとやるのは無理ですよね。大人だって不安だし、疲れています。「やるべき」と言われていることができなくても自信をなくす必要はありません。

 皆さんは、自分にできることは精一杯されていると思います。皆さんが自信を持ち、安心して子どもと向き合えているだけでも、子どもたちの安心安全は大きなものになるでしょう。大人がゆとりを持って、安心して、自信を持って立っていること自体が子どもにとって何よりも安心して暮らせる環境になります。「何ができて何ができなかったか」ではなく「いま分かっていることと分からないこと」「分からないことに対して大人はどんな気持ちで立ち向かっているか」「大人たちはどう思い、この状況とどう戦っているか」をしっかりとお子さんと分かち合ってください。

※WHOからは「子どもの心を守る」と題して以下のようなリーフレットが発行されています(邦訳版)。

参考にしてみてください。

https://covid-19-act.jp/parenting-who/?fbclid=IwAR3rp-2l_xf2-EdiHznWNcnDAhMvCFzzYn-mTYHhDcl3euNNzFYz8fG2Jpw

②保護者自身のケア

 子どもを守るためには、まず大人自身が良いコンディションでなくてはなりません。この状況でストレスを感じていない人なんて、まずいないと思います。あなたのストレスは感じていて当然なもので、あなたが弱いからではありません。
 辛い、しんどい、イライラすると感じた時は、子どもに対応する時間を割いてでもまず自分のコンディションを整えましょう。子どもより自分を優先するように思えて罪悪感があるかもしれませんが、そう思う必要はありません。大人がちゃんと自分のケアをすること、そしてそれを子どもにも見てもらうこと。それが結局は子どものためになります。

③発達障害などを持つお子さんの保護者の方へ

 いまの状況では、生活や登校の見通しが全く立ちません。教育委員会や学校はなんとかスケジュールの見通しを立てようとしてくれていますが、それでも変更変更でどうなるか分からないのが現状です。もともと見通しを立てるのが苦手な発達障害児たちも、3月から相次ぐ急な変更に頑張って合わせてきたと思うのですが、それも予定通りにいかずに疲れてしまっていることと思います。また、ベースのコンディションの悪化と先が見えない不安で、こだわりや確認、感覚過敏が強くなっているお子さんもいると思います。
 そうなると、普段なら頑張って適応できていることも、できなくなってしまいます。それはもう仕方のないことで、彼らの頑張りの限界を超えたんだと思ってあげたいですよね。
 そんな時は、好きなことをさせる、お互いに一人になる時間を遠慮なくとる、などを試してみましょう。また「なんでこうなっているのか」「これからどうなる見込みなのか」をしっかり説明してみるのも有効な方法です。どうしても辛いときは専門家に相談してみてください。
 いま、皆の調子が悪いのは仕方ないことだと僕は思います。でもそれは誰が悪い訳でもないし、増してや保護者の方のせいでもないと思います。子どもを責めず、自分を責めず、現状と付き合いながら過ごしていきましょう。

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