ナナハンニッキ/東京〜大洗、一四九キロ

 バイク乗りです。バイカーと言われるのは面映ゆく、ライダーと呼ばれるほど速くない。なので、バイク乗り。大学生のときに原付免許を取り、普通自動二輪免許を取り、社会人になる直前に大型自動二輪免許を取得しました。二〇代の頃は通学やら通勤で毎日のように乗っていて、三〇代ではほぼ乗っておらず。ちょうど一年前、後輩が購入したカワサキのバルカンを見て「俺も俺も」となり、ホンダのシャドウ七五〇を手に入れました。四〇歳の誕生日でした。以降、めでたくバイク乗りにカムバック。基本的にウィークエンド・バイク乗りで、通勤や仕事などには使用していません。
 バイクに関する文章、というほど大袈裟なものではないけれど、乗っていて見たものや考えたこと思いついたことは、何かの形にして残したいなとは常々思っていて。写真日記やゴープロで動画ログというのも模索してみたけれど、そもそも、乗っている間に撮影するのは面倒なので(降りてから撮るのも面倒です)。だから、シンプルにテキストでログを残すという試み、はじめてみました。いつまで続くかは、わからないけど。

 さて今回は、茨城県大洗町までの一四九キロ。東京外環道(C3)から常磐道(E6)、友部ジャンクションから北関東道(E50)に乗り換え、水戸大洗インターで降りて、大洗のホテルまで……という道程です。ここのところ、公私ともにむにゃむにゃすることが群発したため、金曜の夜に思い立って向かうことにしたのでした。大洗、というか茨城県そのものへ、まともに行くのがはじめて。東京西部に住んでいると、どうしても伊豆箱根方面へ向かうことが多いので、趣向を変えてみたかった、というのもあります。
 初手から情けない話ですが、復帰して一年、まだまだ首都高が怖いです。慣れない。なので外環道でぐるっと回って常磐道へ入ることにしました。しかしながら、その外環道の入り口にたどり着くまでがひと苦労。環八外回りをまっすぐ行けば入り口の和光インターなのだけど、環七から環八への接続が分からなくて、夜の練馬を右往左往。住宅街の向こうに、とてもとても大きな月が出ていたことを、妙に覚えています。
 不思議なもので「ツーリング的なものに行こう!」と思い立ち、バイクにまたがり、いざ出発して一時間ぐらいは、なんだか上手くいかないことが多いです。たぶん私だけだと思うけれど。旅立ちの昂揚感と、乗り切れない違和感みたいなものが、一緒くたになってぐるぐるする感じ。あ、バイク自体に不調はないです。ウチの子はいい子なので。ではなくて、たぶん、旅に照準が合わない、みたいな、このまま旅立っていいのか、みたいな、なんかそんなテンションなのでしょう。

 彷徨行脚の果てに入り口のインターは見つかり、気を取り直して、いざゆかん大洗。外環道は首都高の中央環状線や都心環状線に比べると、クルマの殺気が少なくてずいぶん走りやすいです。三郷ジャンクションも難なくクリアして常磐道へイン。そして最初のサービスエリアである守谷SAに、お腹が空いたので立ち寄ることにしたのでした。

 だいたい、一回の更新を一〇〇〇字ぐらいでと思っているので、今日はこの辺で。(まだ大洗まで先が長いな)

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