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大正時代へタイムスリップ! 「大正ロマンx百段階段」(ホテル雅叙園東京)

6月12日で閉会する、ホテル雅叙園東京のアートイベントともいうべき企画展「大正ロマンx百段階段」。
こんなギリギリに上げてしまったが、可能な方はぜひお出かけいただきたい。

見どころは、可愛くお洒落で絢爛たる大正ロマンの再現
そして破格の装飾を施した、建築意匠の部屋を回遊すること。

この古き瀟洒な空間で、
竹久夢二の作品50点(原画含む)
豪華絢爛たる螺鈿らでん細工、大正モダンなファッションや着物の数々
マツオヒロミ氏による『百貨店ワルツ』とのコラボレーションが楽しめるという豪華な企画だ。


時代をトリップする感覚を、存分にお楽しみいただきたい。

会場「百段階段」へ向かうエレベーターの内部。
絢爛な螺鈿細工らでんざいくに圧倒される


会場は、通称「百段階段」と呼ばれる重厚な木造建築。晴れやかな宴が行われた7つの部屋が、99段の階段廊下で繋がれている。今回の催しでは、各部屋ごとに趣向を凝らした大正ロマンの仕掛けがなされているのだ。

また建築意匠の豪華な装飾錚々たる画家達の壁画や襖絵、彫刻を見るだけでも目の保養。

美に酔いしれる、心躍るひとときだ。

窓枠の繊細な装飾彫刻、長押なげし螺鈿細工らでんざいく
目を奪われる


床の間 床框とこかまちの細工。
どこを見ても美意識のかたまり


こんなところにも贅沢な螺鈿らでん
長押なげしから天井に施されている


京都の画家・板倉星光による静謐な装飾。
襖絵から欄干、天井に至るまで、
四季折々のモチーフが描かれている。
他にも美人画で有名な、
鏑木清方の絵が堪能できる「清方の間」など、
ため息を飲むような空間が現れる



これでもかと螺鈿らでんが施されたテーブルと椅子。
絢爛な夜会の様子が再現されている


大正時代、モガのレトロファッション。
モガとはモダンガールの略。
お洒落で進歩的な女性を讃える呼び名だ。


色鮮やかでモダンな着物。
子犬の刺繍の帯が可愛くて豪華。


時代を彷彿させる愛らしい小物たち。


竹久夢二の世界も展開。
有名な「黒船屋」に、
アンニュイな女性の美しさを思う



大正ロマンを彩る竹久夢二の作品は、
50点(原画を含む)も楽しめる贅沢さ。


『百貨店ワルツ』で有名な
イラストレーター・マツオヒロミ氏との
コラボレーション展示。
部屋は百貨店のショーケース仕様で展示され、
夢と憧れが凝縮されている。




日本橋三越本店、当時の全館落成ポスター


マツオヒロミ氏『百貨店ワルツ』より


展示の部屋から眺める、
庭の緑が清々しい。
ここでは淑女気分で佇みたい。
男性はぜひ、渋めの紳士を気取って。

この催しが終了する6月12日まであと少し。足を運べる方はぜひご覧いただきたい。

また7月2日から9月25日まで、
「和のあかりx百段階段2022〜光と影・百物語」
が開催される。
毎年恒例、アートイルミネーションの催しだ。これも今から楽しみである。


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