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料理途中の方が、美味しそうな瞬間ってありませんか。

フライパンの上で跳ねる油、焦げ目が出来て肉汁が溢れ出すハンバーグ。旨みたっぷりの肉汁と油を吸い、見る見るふっくらこんがりしていく野菜たち。パチパチジュワジュワ──。

私は皿に並べた完成品より、この途中過程の方が美味しそうに見えるときがある。
味ではなく、あくまで「見た目」
ではどの瞬間が、「美味しく見える」ピークだろうか。
今日はハンバーグの「焼き」のプロセスから、見栄え的なピークの瞬間を探ってみようと思う。

「焼き」に入る前に、ハンバーグ種(だね)について一言。
ジューシーでふんわり柔らかいハンバーグが好きな私は、豚100%か豚100%に近い牛豚ミックスで作る。種が白っぽいのはそのせいだ。
蒸し焼きにするため、付け合わせの野菜も一緒に焼く。

では早速始めよう。

ハンバーグ4面-1のコピー

鍋はstaubのブレイザーソテーパンを用意する。
オイルを煙が出るまで熱したら、ハンバーグ種(だね)と太めに切った付け合わせの野菜を投入し、塩を振る。
staubの重く特殊な蓋をして3分加熱。ハンバーグ種(だね)と野菜から出る蒸気で蒸し焼きにするのだ。これで具材の中にグギュンと水分が閉じ込められる
3分経ったら蓋を開け、裏面を焼くためひっくり返す。

上の1)〜4)は、美味しさへの序章。次からクライマックスへとなだれ込む。

ハンバーグ4面-2のコピー

ハンバーグ種(だね)と野菜を裏返したら、ブロッコリーを追加して蓋して蒸し焼き。3分経って蓋を開けると、たっぷりの肉汁で丸々膨らんだハンバーグがお目見えする。中に火が通っているか竹串でチェック。肉汁がうっすらピンクっぽいので、蓋してほんの少し蒸し焼き続行。ほぼ完成間近だ。

あまり時間をおかず、おもむろに蓋を開ける。

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肉汁の色が透明に変わりだした。ジューッという音もたまらない。
火を止めて蓋をはずし、ソテーパンの予熱でじんわり熱を通すことまた3分。
多分、ここが見栄えのピーク。美味しそうに見える最高潮に違いない

この後の工程は、もうおまけだ。

ハンバーグ4面-3のコピー

具材を皿に取り分けたら、空いたソテーパンでソースづくり。旨みたっぷりの肉汁と油の残ったソテーパンに、赤ワインとバルサミコ酢を入れて煮飛ばす。バターと醤油を追加して混ぜ合わせれば完成だ。
溢れる出る肉汁とソースが絡み合う、特製ハンバーグが出来上がった。
*早く食べたいので完成写真を撮り忘れた。途中過程の検証記事なのでご勘弁を。

結果──────
やっぱり美味しいビジュアルの瞬間は料理途中にある。と、私は思う。
食べる者にとってのピークは、欠番の13番に違いないが。

最後に・・・
ここで紹介したstaubのブレイザーソテーパンは、プロも使っている鋳物ホーロー鍋。重いのが難点だが、それ故の高い熱伝導と保温性が特徴。おかげでほぼテクニックいらずで絶品料理が作れてしまう。料理下手も誤魔化せる、一生モノの鍋なのだ。




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