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読書メモ 「自分を捨てる仕事術〜鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソット」石井朋彦著

石井朋彦さんの「自分を捨てる仕事術」を読みました。
タイトルでギョッとするかもしれません。昨今、オリジナリティが重要と盛んに叫ばれるビジネス業界において「自分を捨てる仕事術」とは?と興味を惹かれます。

その疑問は冒頭から解消されます。

自分なんてどこにもいない。自分の中には何もない。何かあるとしたら、それは外、つまり他人のなかである。

P11

 この本はジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんのもとで自分を捨てて仕事をした石井朋彦さんが書いています。ここで言う自分を捨てるとは「人の意見を聞けるようになると言うこと」。耳がいたいです。
 宮崎駿さんが高畑勲さんをまね、その過程で宮崎さんのオリジナリティを見つけ出していったように。石井朋彦さんが鈴木敏夫さんをまね、その過程で石井さんのプロデューサーとしての仕事術を見つけ出していったように。

 余談ですが、ヒトゲノムのDNA配列の個体差は0.1%ほどしか違わないそうです。まずは観察して真似ると言うプロセスは99.9%同様な他人をまねる方が結果的に効率よく仕事を把握しつつ、いま盛んに言われているオリジナリティを見つけることに繋がるのかなと思いました。

 また、個人的にやってみようと思ったのは石井さんのToDo管理の部分。

プロジェクトごとに、やるべきことを分類して並べてあるだけのシンプルなメールを書きます。これを1日1回見直し、終わったものは消し、新たに加わったタスクを加える。これだけです。 このメールを1日1回、自分に対して送ります。〜(中略)自分の秘書を自分でやっているような感じです。

P185

 仕事をする上でToDo管理はさまざまな真似をしては失敗していますが、しばらくはこの方法を真似て仕事してみようかなと思いました。

 これから社会に出る方、新たな生活が始まる方も多いこの時期。誰かの仕事術を真似てみるのも一興かもしれません。


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