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sango手帳の成長記録① うまれたとき

こんにちは。高松奈央です。
ここ2ヶ月ほど更新ができていませんでしたが、その間sango手帳は最初のユーザーとなる3人のモニターメンバーのところに旅立ち、モニターメンバーたちが暮らすそれぞれの場所で産声をあげていました。
私と3人のモニターの4人チームで一人一冊ずつ書き始めたので、正確には4冊のsango手帳が生まれたことになります。

sango手帳は私の手元から離れ、レターパックに乗ってそれぞれの住む街へ。
モニターメンバーの手元に届き、封を開けられることでやっと産声をあげました。
今は産後のお母さんと赤ちゃんのように少しずつパートナーシップを築きながらやっと1ヶ月を迎えようとしています。もう少しで1ヶ月検診といったところでしょうか。
 
 noteを更新したいと思う気持ちの反面、産後直後のようにsango手帳を育てる生活に追われ、更新するまでの余裕がなかったというのが正直なところです。

 人もsango手帳も生まれる時、生まれたての時、産後の時は案外変わらないのだなと感じているところです。人であっても、ものであっても何かが生まれる時には何かしらの軌跡があり、それが道となり、紆余曲折をへて道を太くしていくのでしょう。

今回は高松が見たsango手帳の誕生を記録に。


sango手帳がうまれた日

 sango手帳がモニターメンバーたちのもとへ旅立っていった日はなんてことない、普通の土曜日の朝でした。晴れていたように記憶しています。
 晴れたように記憶している。なぜ記憶が朧げなのかというのは、sango手帳は高松が前日の夜から朝にかけてほぼ徹夜で発送準備をしたからです。
 数日前から印刷に取り掛かっていたものの、昼間の仕事と子育てを終えた夜の時間に少しずつ進めていたため、思うようなスピードで仕上がらず、送ると決めていた日の前日を迎えてしまいました。それゆえ前日の夜から一気に進めることになったのでした。

sango手帳がうまれる前の夜


 私は初めてのsango手帳が産まれゆくこの時を、お気に入りの音楽をかけながら、とっておきのアロマの香りに包まれながらというような特別な時間にしたかったのですが、そんな余裕はどこにもありませんでした。
 ただただパソコンとプリンタの間を往復し、印刷から上がったばかりの手帳のページを確認する。地味な作業ですが初めてのことなので当然うまくいかないことも多く、気持ちの消費が大きかったことを記憶しています。
 もう少しで完成というところでちょっとした不具合に気づき気持ちを大きく落とす。眠気がピークに達しプリントしている間に意識を飛ばすように寝る。少し回復したところで集中力を高めて次のところまで進める。
 これが実際の様子で、とてもではないですがドラマチックな情景ではありませんでした。


sango手帳がうまれる様子は

 この様子を出産に例えると、出産当日から前駆陣痛で少しずつお産が進み始めていたものの、sango手帳が生まれる前日になって期日に追われたのか、sango手帳が産まれてきたいと願ったのか一気にお産が進み始めたという感じでしょうか。
 しかし産み出す側の高松だって初めてのことだった。心地よく進めたいと思う気持ちもあったけれど、sango手帳の産まれゆくスピードについてゆけず音楽をかけたりする余裕などない。ただただ目の前にある小さな段階を少しずつ進め、クリアしながら、ただその時に全てをかけて進んでゆく。
 高松も2度の出産経験があるが、意外にも産まれゆくプロセスはsango手帳もほぼ同じだった。思いもよらなかった。というのが本当のところです。

sango手帳がうまれゆく中でわかった可能性

 sango手帳の見た目はA5のバインダーに綴じられたノートだけど、手帳は生命が宿った立派な生きものだった。お母さんの人生を作っていく手帳としての使命をもつsango手帳の存在はやはり尊く責任ある存在なんだろう。産み出した者としては気が引き締まる思いだ。

 振り返って最後に少し悔やまれること。それは手帳をモニターメンバーに送るのにあたって自分で郵便局に持ち込むことができず、夫に頼んだこと。自分の手元から旅立つ姿を自分で見届けたかったのだが、産み出すという作業に持っている力を使い果たしたためということにしておこう。

 

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