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産後にキャリアコンサルティングって使えるの?

こんにちは、高松奈央です。
前回のnoteでは広い意味での産後ケアはお母さんの人生をサポートするということをお伝えしました。

人生をサポートするということと、キャリアコンサルティングがつながらないという方もいらっしゃるかもしれません。キャリアコンサルティングって初めて聞いたわ、それって何?って方もいらっしゃるかもしれません。そうですよね。

高松はコンサルティング業務中心の職種であることもあり、キャリアコンサルティングは身近に感じていました。なので、産後ケアにキャリアコンサルティングは使えるはずと無意識のうちに結び付いたのですが、そうではなかった方にとってはちょっと突然な感じもしましたよね。すみません、雑で。

今日はキャリアコンサルティングをちょっと基礎からご紹介し、産後ケアにも使えるかどうかを読者のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
高松は本名で国家資格キャリアコンサルタントの登録をしています。登録したての新米ですが、ここは資格保有者としてがんばります。

キャリアコンサルティングとは

国家資格キャリアコンサルタントの所管である厚生労働省のホームページにはキャリアコンサルティングについてこのように説明しています。

「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
厚生労働省ホームページ「キャリアコンサルティングについて」より

えー!キャリアコンサルティングって仕事探しの相談相手みたいな感じ?
ハローワークにいる人?産後働くって決めてないし。産後→働くって決めつけないでほしいと思う方もいたかもしれません。
そうですよね。子供を持つ女性の有業率は約6割なので、職業相談に限定した場合はすべてのお母さんに当てはまらないのはいうまでもありません。

それでキャリアコンサルティングは産後のお母さんに使える?


しかしキャリアコンサルティングの守備範囲はこれだけではありません。実はキャリアコンサルティングってすごいんです。
先程の説明は厚生労働省で定めた定義ということもあり、キャリア=職歴という意味合いで書かれている部分がありますが、もう少し続けます。厚生労働省のホームページ、いいこと書いています。

キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。組織内では、必ずしも自身の希望が叶うわけではありませんが、自身の潜在的なキャリアのニーズに気づき、仕事や能力開発の機会などを通して視野を広げ、自身のキャリア形成を考えていくことが大切です。
キャリアコンサルティングを通じて自身のキャリアプランを明確にし、そのために必要な知識・資格の習得や仕事の選択を行うなど、自身が希望するキャリアの道筋を実現していくための有力な手段の一つとして、キャリアコンサルティングを活用することができます。
厚生労働省ホームページ「キャリアコンサルティングの活用・効果」より
太字は筆者にて表示

んー、まだ仕事選びの要素が強い感じもしますが、キャリアという言葉をこれまでの人生の経験やこれからの人生の道筋という意味に広げれば、視野を広げ、キャリアの道筋を実現するために、キャリアコンサルティングは有力な手段の一つと言われています。キャリアと産後ケア、やっぱりすぐには結びつかないのですが。

もう少し調べてみよう、キャリアの意味


いやいや、キャリアの意味を人生にまで広げて大丈夫なの?キャリアって仕事でしょ?そうですね、その意味合いで使われることが多いですよね。厚生労働省はキャリアについてこのように定めています。

「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念として捉えられる。
厚生労働省 「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書要旨より

もうわからなくなってきました。厚生労働省の資料ばかりみていては職業選択の域を超えられません。労働政策の一環なので当たり前ですが。
ここで同じ国の機関でも分野を変えて、文部科学省のキャリア教育に関する資料からキャリアの規定を見てみると、

人が、生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ねが、「キャリア」の意味するところである。
文部科学省中央教育審議会 「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」太字は筆者にて表示

でた!キャリアを人生に近づけた表現!!これこれ!
役割ですって!これって母親という役割だって当然にキャリアになりますね。
生涯の中でですって!鼻息荒いです。筆者高松。すみません。
ちょっといけそうな気がしてきませんか?

結論

産後ケアにキャリアコンサルティングは使えるのかという話。結論は使える。にしたいと思います。
お母さんという役割からお母さん自身、そして家族・仕事・地域などで担っている役割を出産を起点に作り上げるっていいですよね。

少し余談になるかもしれませんが、わたしが国家資格キャリアコンサルタントを取得した団体のホームページを参考として見ていただければ、キャリアコンサルティングの守備範囲の広さと暖かさがわかるかなと思いました。決して職業選択だけではないんです。

ちなみに、国家資格キャリアコンサルタントの受験団体はキャリアコンサルティング協議会か日本キャリア開発協会(JCDA)の2団体がありますが、協会からの挨拶文に人の内的成長や成長開発志向、全ての人がキャリアコンサルティングを受ける権利があると書かれているところに共感し、わたしは日本キャリア開発協会(JCDA)で資格取得をしました。

参考図書
田中稔哉著 働き方改革の担い手 キャリアコンサルタント〜自分らしい生き方の支援者〜

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