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【音楽と日常】一本の音楽

私がまだ大学生だった40年近く前、ラジオで初めて聴いた。
当時、関西の大学に通ていた私は、下宿にテレビを置いていなかった。
唯一のメディアはRADIO
KBS京都をよく聞いていた。
たぶん、大学一回生の頃だったと思う。
ラジオのパーソナリティは村田和人さん。
記録を見返すと、ハイヤングKYOTO木曜日パーソナリティ(1984年10月 - 1987年3月)とある。

そのラジオで聴いた曲が、「一本の音楽」だった。
リリース日は1983年3月25日とある。

最初に聴いたときの印象は、すごく山下達郎さんっぽい曲。
ポップなサウンドで、青春そのものといった感じの爽やかな曲。
すごく気に入った。
音楽を聴く時の私の癖は、音を聴くことに集中してしまうので、通常、歌詞は頭に入ってこないのだが、この曲の歌詞は良く頭に入ってきた。

国境の街」「遠い蜃気楼」「時は風さ」など、好きなフレーズが曲中に散りばめらているのだがとくに好きなフレーズは、「一本の音楽が 僕の旅のパスポート」という言葉。
当時の私の心情に訴えてくるものがあっ。
高校・大学時代洋楽一辺倒だった私の中で、唯一好きになった邦楽曲。

今、記録を見返すとマクセルのCMソングだったとある。
1983年といえば、私にとっては受験生だった年なので、テレビもラジオも全く接しなかった年だった。
発売の一年以上後に、村田和人さんのディスクジョッキーとともにこの曲を聴いた。

前職の会社の仲間や取引先の人達とカラオケに行った際は、ほぼ必ず歌っていた。
たぶん、聴いている人たちにとっては、知らない歌を歌われて迷惑だったと思うが、こんな素敵な歌があることを知ってもらいたくて歌っていた。

退職直前に開いてくれた壮行会の二次会でも歌った。
私が最も愛した、私の青春そのものだった会社仲間との別れに際して・・・。


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