【歴史小話】貨幣の話(1)
無文銀銭
最近、高木久史氏の「通貨の日本史」(2016年発行)を読んでいるのだが、同書によると708年(和銅元年)に鋳造されたとされる「和同開珎」以前に日本初の金属通貨があったことが確認されたとある。
その通貨は、無文銀銭(むもんぎんせん)と呼ばれる銀板を打ち延べる方法で造られた、円形で真中に穴がある銀貨だそうだ。
改めてネットで情報を検索してみると、最初の出土例として知られるのは江戸時代中期のことだそうで、これまでに畿内を中心に15以上の遺跡から出土しているのだそうだ。