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#5 口は災いを呼ぶ?いやいやそうでなくて!

 2月も中盤に差し掛かりました。加藤です。皆さんお元気でお過ごしですか?ここ数日は東京でも朝方は場所によっては氷点下だったり、日中でも日陰では3度くらいと寒さの厳しい日が続いている。時折吹く北風がその感覚をさらに増長させている。暖冬と言われていた近年ではあったが、令和2年は、冬らしい冬であったことを記憶しておく。

 さて、プロ野球のキャンプも第2クールから第3クールへ。今シーズンは開幕も3月20日とオリンピック開催のため前倒しとなっている。例年以上に主力選手の実戦に向けての仕上がりは自ずと早くなってきている。しかし調整のピッチを急激にあげたりすると故障をしたり、注意力が落ちてきたところでの怪我、事故が起きる。プロフェッショナルな世界であっても時として現場で起こるから、監督、コーチ、スタッフは常に環境や選手の変化に関しては注意を払うものだ。

 話題を少し野球から離れて。早朝のアイスホッケーのスクーリング(以下早朝ホッケー)での出来事から。私がほぼ毎週通う早朝ホッケーは、予約なしで誰でもエントリーできる地域貢献度の高い、自由なホッケースクールだ。年齢層は下は3歳くらいから上は私より年長で60歳過ぎくらいまで老若男女様々だ。総勢30人くらいから80人くらいとその時々である。

 コーチングスタッフは、なんとなんと長野オリンピック出場の元日本代表選手を筆頭に地元の強豪ジュニアチームのコーチ陣だ。時には海外で活躍している現役選手もサポートしてくれている。練習メニューはベテランコーチ陣が毎週その日の参加人数に合わせてを臨機応変に対応してくれる。私にとっては最高の練習場所だ。参加人数が少ない時はかなりの負荷がかかり私はヘロヘロになる。(帰路はゾンビのように足が前に出ず、、、笑)参加人数が多い時は仲間の動きなどもじっくり見ることができ、楽しむこと、学ぶことが多々ある。(それでもヘロヘロになるが、、、笑)。

 先週もいつものようにリンクを3分割にして練習がスタート。右端はキッズ。真ん中は私たち大人や中・高校生の初心者、子供と参加している親子。左端は選手コース(小学生、中学生、高校生、一部社会人)。

 練習の合間で休憩があり、私がベンチに給水をしに戻るとすぐ横で年配の男性の大きな声が何やら聞こえてきた。

「(1対1の練習中)相手が2人だと思って、プレイしてないからすぐに(パックを)取られてしまうんだよ! そういう状況を考えて常にプレイしてないんだよ、、、、」どんなアドバイスを少年(中学生?)にするのか関心あったが、当たり前のことだったからか、あるいは自分のことで余裕が無かったからか私の耳には途中から入らなくなった。むしろこの子が自分のプレイの順番が終わるたびにベンチ前に直立不動をしていて時折下を向いているのが 何か見てはいけないものを見てしまった感が私にはあった。その子はどんな子か知らないがプレイそのものはそれなりに上手であった。

 事はそのあとしばらくして起きた。選手コースは3対3の実戦練習。我々のグループはちょうど真ん中にあるセンターサークルを利用してクロスオーバー(足を交差させて周回する)のスケーティング練習やクイックなターンから方向を変えるスケーティング練習を始めていた。センターサークルのラインに沿って前進、後進、ターン練習が盛り上がりを見せている時、先ほどの少年がなんとサークルのライン上を突っ切るようにリンクの端から端を横断する形で猛スピードのダッシュをかまし出した。我々のグループの誰もが感じたのは、場所を移動するには早すぎるスピードであった。「危ねーなあ」と口々に。担当コーチも気づいたのか目線はその子を確認していた。その少年はダッシュを1往復してまた先程の男性のところで直立していた。私は、「あー、今度は3対3で走り負けしたのか、あるいはうまく動いてなかったかで 悔しさをダッシュして紛らわせたのかな?」と。(※毎回、練習開始前にコーチから隣のグループの練習スペースへ入り込まない旨は全員に通達されている。)

 ところがである。なんとその後も2往復、我々の練習スペースにその子が侵入してダッシュを繰り返し行ったのである。我々のグループには小学生、中学生、初心者もいる。その後の2回の往復時に1度はニアミスもあった。真ん中で練習している仲間は一同、「おいおいおい・・・・・危ないねー」と口々に言う中、私は、「危ないんだよー、危ないんだよ、危ないって言ってるんだよー」その少年にではなく私は振り返ってベンチ裏に先程からいるその年配の男性に向かって大声で怒鳴っていた。時すでに遅し。(苦笑) 久々に怒号炸裂してしまった。私の視線がその男性の視線をロックオンするまで3回発していたのだ。

 私はこのアイスホッケーの世界の慣例は未だによく知らない。この男性がどんなに有名なコーチか? その少年の親なのか? 全く知る由もないが、自分の考えは以下の通りである。

1、プレイする場所は、安全を保たなくてはならない。その安全環境を維持することは関わる人全てが意識することが大切。(この男性が少年をコーチングする立場にいるなら衝突のリスクがあるダッシュを推奨するよりやらせない。あるいは他の選択肢として、選手コースにいる他のプレイを注意深く見させることを勧める。怪我をして選手生命を絶たれることは稀にあるからだ。)

2、選手はコーチがいる現場では、練習に参加している間はコーチに委ねる。何か意見があれば練習時間前後にコーチとコミュニケーションを取る。(男性がコーチングをしたいならその子だけをするのでなく、自分も参加して選手たちのサポートをする立場になれば良いかと。日本のアイスホッケー界のためにも。)

3、選手は、プレイ中自分で考えて実行する。それが間違えていたとしても考えて行うことに意味がある。選手はわからない事があれば担当コーチに質問をする。選手としてコニュニケーション能力を高めるためにも。それでも納得や理解できなければ見ていた人や身近な人に自分から相談をするのが大切かと。選手の心の成長はこの点に尽きるかと。(ゲーム内では選手が考えて判断して勝敗が決着することがほとんどである。ユニフォームを着てプレイするということはそういうことである。ゲームを支配するのは選手自身だから。)

まとめ;みんなで楽しく安全にプレイしましょう! 特に目的や能力、レベル差があるところでは周りをよく見てプレイしましょう!ひとりよがりの練習は誰もハッピーにならないから。

ところで日本代表が北京オリンピックの予選大会 2−6でスロベニアに敗戦。残念でした。選手チーム関係者の皆さまお疲れ様でした。引き続き応援させていただきます。


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