②はじめに『若手医師のための 最低限知っておきたい お金の知識(仮)』
Kindle出版を目論む著書『若手医師のための 最低限知っておきたい お金の知識』の第2回です。
論文の書き方本を作っていたので、だいぶ間が空いてしまいましたね。
ちなみに第1回は投資をする理由や、投資信託について述べました。
本日は序章を書いていきます。
私は常勤勤務医で、趣味の読書が高じてFP資格を取得しました。
その中で得た知識の共有のため、この本の執筆を思いつきました。
ですから この本は、一切の投資勧誘や私個人への利益誘導を含むものではないことを明記します。
安心して(?)お読みください。
ではここから本文です。
はじめに
お金について考えていますか?
おそらく、「考えてはいるものの、具体的にはどうすればよいかわからない」という先生がこの本を読んで頂いているのかと思います。
研修医や専攻医といった若い先生方に、私が知り得たお金についての知識を共有することが本書の目的です。したがって、重要なことなので初めに申し上げますが、本書は一切の投資勧誘や私個人への利益誘導を含むものではないことを明記します。
少しだけ自己紹介させてください。
私は高草木陽介(たかくさぎようすけ)と申します。
神奈川県内の病院で放射線治療の常勤医として勤務しています。専門医や学位などの一通りの資格を取得し、2024年現在で卒後16年目の中堅勤務医です。
自分でも投資をしながら、2024年にはファイナンシャル・プランナーの資格を取得しました。まだ3級ですけどね。ただいま2級取得に向けて勉強中です。
さて、この本は、当時私が研修医だったときに知っておきたかったお金の知識を盛り込みました。これまでに私が学んできたお金の知識をまとめた本書が、若い先生方の資産管理の一助になれば幸いです。
さて、お金の話をする場合、投資について無視するわけにはいきません。
しかし、私は投資に対しては懐疑的どころか、むしろ否定的な立場でした。それは、研修医になったばかりの多くの先生方が経験する、不動産投資の勧誘電話が一因です。「節税対策にマンションを買いませんか」と何度言われたことでしょうか。他院の医師を騙って、院内のPHSに電話を繋ぐ者もザラにいます。こちらが勤務中だろうがお構いなし、中には断ろうものなら不遜な態度をとる者もいます。
こうした体験から、投資はインチキで、投資の勧誘は医師の財産を食い物にしようとしているだけだ、と考えるようになりました。それならとりあえず現金を残しておけばいいやと考えていたのです。
とは言っても、どれくらいの貯蓄をしておくかという方針は一切立てず、手元に入ってくる収入を、好きなように使い、残った額をとりあえず銀行口座に残していました。
それでも医師の給与があれば生活自体は十分成立するのも事実です。
そんな私に転機が訪れたのは2019年です。この年長女が生まれたのですが、後々かかるであろう教育費を見据えて、資産形成を考え始めました。
ただ、全く知識のない状態で投資を開始しました。当然ですが、うまくいきません。
さらには教育費=学資保険と考えて、保険会社に資産形成の相談をしていました。保険屋さんに資産形成を相談した場合、当然ですが保険商品を利用した資産形成を勧められます。保険商品は一般に手数料が高額かつ不透明です。資産形成には不向きです。
山崎元氏の著書『学校では教えてくれないお金の授業』では、こう述べられています。
「お金の話題を避け、お金と向き合うことから目を背けてしまうと、必要な知識のないまま、お金について無防備な状態で世の中にさらされてしまう危険性があります。」
私はまさにこの状態だったと今となっては思います。
このままではいけない、と考えお金について学ぶことにしました。
これまでに読んだお金に関する書籍は、この序章の執筆時点で72冊になりました。また、体系的にお金の知識を学ぶべく、ファイナンシャルプランナーの資格も取得しました。
知識だけではなく、実際に投資も継続して実行してきました。
お金の勉強をするうちに、「こうしたお金の知識は若いときから知っておくべきだった」と後悔しています。
たとえば、私の手取りの10%でも投資をしていたら、私がこれまで医師をやってきた15年間で2500万円、20%を投資に回していたら5000万円の金融資産を保持していたでしょう。
さらには不必要な保険の加入や、無駄な支出も十分避けられました。
これによって、投資によって資産を増やすとともに、支出をコントロールすることで守りを固め、攻守ともにバランスのとれた資産形成が可能だったでしょう。
しかし、かつての私もそうであったように、研修医や専攻医といった若い医師は多忙です。医師の仕事を学ぶことが最優先で、お金の知識など二の次三の次、というのが実情です。
私のこれまでの経験を振り返ると、お金のことを利害関係なしに教えてくれる人はいませんでした。ですから自主的に学ぶ他はありません。
一方で投資は時間が重要な鍵になります。一般的に長期投資が資産形成には有効ですが、それはつまるところ運用を始める時期が早ければ早いほどいい、ということです。
従って、若いときにお金の知識を身につけておくことは、資産形成においても有利にはたらきます。
本書は「知っておきたいお金の知識」として、3章で構成しています。
第1章は「必ずやるべきお金のこと」としてNISAやiDeCoの活用、ふるさと納税、確定申告について述べまうす。
続く第2章では、反対に「やってはいけないお金のこと」として、電話勧誘の不動産投資、不要な保険加入、浪費といった、支出に関するお金のことを考えていきます。
第3章では「保管すべき書類」についてまとめます。
では、早速第1章に進みましょう。
つづく
字数カウント
①1-1 2700
②はじめに 2000字 計4700字
今回はここまで。
序章を書きました。
きっとまた本文を書き進めるうちに内容は変わりそうです。
序章ができると、締まる気がします。
お読み頂きありがとうございました。
スキやコメントを頂けたらとても嬉しく思います。
また、いやコレは違うよ!という箇所があれば是非ご指摘をお願いいたします。
*この記事はあくまで私の個人的な考えを述べたものであり、投資を勧誘する目的ではありません。いずれの投資方法も損失を生じる可能性があります。最終的な投資判断は、ご自身で決定ください。
また、私は各種制度や法律について専門的な能力を有しておらず、記載された内容の正確性や有益性を保証するものではありません。またこれらの制度自体も今後変わる可能性があります。
したがって、仮に本記事をご参考に投資等を行って いかなる損失が出たとしても一切責任を負うことはできません。全てご自身の判断、責任のもとお願い致します。
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