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【自分の好きを言葉にしよう】 感想:『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術』 三宅 香帆

はじめに

この本を私なりにまとめると

感動とはそもそも言葉にならない感情のことだから、表現できなくて当然。
感動したら、よかった所の具体例を挙げ、そのとき湧き上がった感情を言語化し、それを忘れないようにメモすることで、自分の好きの感情を伝えられる。


ということなんだと思います。

感想

もうタイトルを見ただけでこれだ!と思いましたよ。
noteなどでは、自分の好きなものをよく分析して言語化している記事を見るたびに、すごいなぁ どうしたらそういう文章が書けるのかなあ と羨ましく思っていました。

感動すると、ヤバイ!すごい!感動した!
くらいしか表現する方法がないんですよ。。

なのでその感動や好きな気持ちをどうやって伝えるか、を知るヒントになるはずです。


そもそも感動した時に言葉が出ないのは仕方がないんですって。

『感動が脳内で言語に変換されないのは当たり前のことなんです。だって、感動とは言葉にならない感情のことを指すから。』

『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術

そうか!なら仕方ない!
ですから、最初の入り口はヤバイ!スゴイ!でも全然構わないわけですね。

そこで、その感動をどうやって言語化するか。
その方法をまとめると次の3点です。

1.よかった箇所の具体例を挙げる
2.感情を言語化する
3.忘れないようにメモしておく

1.については、できるだけ細かい例を挙げた方がいいみたいですよ。
また、微妙・・・と思ったことも挙げてもいいそうです。
これらの例は細かければ細かいほどオリジナリティが高まるんですって。

難所は「感情の言語化」だと思いました。
でもヒントを出してくれていますよ!

①感情は共感なのか、驚きなのか
②-1 共感の場合
 自分の体験、好きなものとの共通点を探す
②−2驚きの場合
 どこが新しいかを考える

それを、「みんなは」ではなくて「自分は」の視点で考えればいいんですって。
うーん、なんとかなりそうな気がする!

そして大切なのは他の人の感想を読む前に自分の感情を言語化することです。

他の人の意見を読むと容易に影響されてしまいますからね。。
それによって自分の感情のオリジナリティが削がれてしまいます。それはつまり自分の感情の解釈が変わってしまうことを意味します。
言語化が終わったあとで、他の人の感想と比べると違った面白さがありそうです。


読了後の意識/行動の変化

こうして自分が好きと感じたことを 自分の言葉で保存していく作業の効能を、

『「好き」の言語化が溜まってゆく。それは気づけば丸ごと自分の価値観や人生になっているはずです』

『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術

と言っています。

いいなぁ、これ。

私は読書感想文を書くときに、自分が好きな部分を中心に紹介しています。
さらになんとなく始めた わたしのオススメ記事シリーズ。
これら積み重ねは、私自身の価値観や人生そのものになるかも。

ということは、好きを発信するのは自分との対話なのかも。
言語化=細分化だからです。
何かを好きなときに、どいういうところ?なぜ?どう思った?と自分自身に湧き出た感情を理解していく作業なのだと思いました。


基本情報

リンク:推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術
購入場所:図書館
読み始めた日:2024年4月19日
備考:


おわりに

これは良い本でしたよ!
自分の好き!をどうやって言葉にするか。
たくさんヒントをもらえます。

そして好きは伝染します。
好きが他の人にも通じると嬉しくなる。

なんだかいい感じの世界ですねぇ。

みなさんの推しはなんですか?
そしてどんなところが好きですか?
一度言葉で考えると新しい発見があるかもしれませんね。


読んで頂き誠にありがとうございます!
これからもどうぞ宜しくお願い致します。

髙草木



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