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読書メモ『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』尾原和啓(著)
この記事ではサードプレイスとして参加している
オンライン読書会で発表した書籍を紹介します。
今回は、
『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』
尾原和啓(著)
です。
『プロセスエコノミー』の引用と気づき
引用とそこからの気づきです。
乾いている世代・乾けない世代
30代以下の「乾けない世代」は、生まれたときから社会に「ないものがない」時代で育ってきました。
それ以前の「乾いている世代」は、社会に「ないものばかり」でした。
しかし「乾けない世代」は、「ないものがない」社会で育ったので、達成や快楽を満たすということに重きを置いてはいません。そこに対する飢えが少ないのです。 それよりも、精神的な要素が強いです。
つまり「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」という後者の3つの軸に幸せの価値を置いています。物質的なモノより内面的なコトに価値を感じる。ある意味、ぜいたくになったという言い方もできるかもしれません。
まずは「乾いてる世代」と「乾けない世代」
という分け方について…
30代半ばの自分は狭間なので、
いい意味で両方理解できると捉えました。
「ないものがない」はまさに
自分の子どもを見てもそう感じます。
昔と違って
「他の人が持ってて自分だけ持ってない」
という物が少なくなっているので、
そこへ価値を感じにくいってのは実感。
だからこそ
「物質的なモノより内面的なコトに価値を感じる」
ってのは激しく同意できます。
「ないものがない」社会では
「自分で何を選択して何を選択しないか」が大事。
「みんなが持ってるから」ではなく
「自分にとってどういう価値があるか」…
ぼく自身もそういう自分軸の判断基準を
大事にしていきたいし、
子どもたちにも
それを大事にしてもらいたいと思えました。
「役に立つ」より「意味がある」
これからの社会では「役に立つ」ことより「意味がある」ことのほうが価値があると指摘しました。つまり、ただの生活必需品のような役立つ商品ではなく、自分らしい人生を生きるうえで特別な意味を与えてくれるもののほうが価値が高いということです。
2つの価値軸とは、すなわち「役に立つ・立たない」という軸と「意味がある・ない」という軸です。 つまり、「役に立つ」というのは 1種類でよく、価格勝負になりやすく、勝者総取り。 対してそれが「意味がある」というフェラーリのようなものでは、希少で価値が生まれやすい。要は高く売れるということ。
役に立つものというのは1つあればいいということです。 コンビニで 2番目によく切れるハサミ、 3番目に切れるハサミなんていらないのです。
「役に立つ」という視点ではなく、
付加価値を乗せて、
唯一無二になるにはどうするか…
そのひとつとして「意味がある」という視点がある。
「機能性」で勝負すると勝者総取り。
そこで戦わないなら「ストーリー」が大事。
と自分なりに捉えました。
自分の携わっている製薬業界では、
新薬について「ファーストインクラス」、
「ベストインクラス」と言われるもがあります。
今までにない革新的な新薬
(ファーストインクラス)か、
今までの薬より優れている
(ベストインクラス)か、
という視点。
これはいずれにしても「役に立つ」という視点。
機能性での勝負。
医薬品で「意味がある」を考えるのは
難しいそうですが、
患者さん個々によって合う、合わないものあるので、
機能性で差がないなら、
開発の裏話的なストーリーや、
MRのような営業との関係が
「意味」になってくるのかなと考えました。
リアルな世界のコミュニティの消滅
今の消費者は物質的なモノより内面的なコト。「役に立つ」より「意味がある」に価値を感じる、と前述しました。 さらに言うと、自分のアイデンティティを支えてくれる、自分の所属欲求まで満たしてくれることをブランドに求め始めているのです。 なぜか。それはリアルの世界でのコミュニティの消滅という要因があります。 90年代以降の 30年間を通じて、都市部は「隣に住んでいる人の顔も名前も知らない」という人類史上初めての状態に突入しました。
リアルの世界でのコミュニティの消滅…
オンライン上でのつながりや、
集まれどうぶつの森などの人気、
メタバースへの関心の高まりなどを考えても納得。
ただ、ぼくは関東の田舎に住んでいるので、
近所のコミュニティはまだまだあります。
そう考えると親ガチャではなく、
ご近所ガチャもあるんだな、と思えました。
幸いご近所ガチャで嫌な思いはしていませんが、
一歩間違えれば大変なんだろうなと思います。
家を建てたり、購入したりすると
なかなかそこから移動ができないので、
近所にどんな人が住んでるか
わからないって結構リスクがあります。
それも徐々に希薄になっていくのでしょうが、
それを違うところで補える技術の進歩、
特にメタバースの世界にはワクワクします。
以上、読書会で紹介した書籍の引用と気づきでした!
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