玄米の発芽毒って?

玄米の発芽毒の代表的成分が「フィチン酸」と「アブシジン酸」です。
フィチン酸は穀類や豆類に含まれ、イノシトールにリン酸が結合した成分だそうです。体内のミネラルを吸収して排泄してしまい、ミネラル不足になる疑惑から、玄米は良くない説につながったようです。
フィチン酸は、一方では抗酸化作用があり、デトックス作用もあり。
「アブシジン酸」は植物ホルモンの一種、発芽抑制因子。
これは、玄米も種なので、他の動物や鳥たちに食べられないように身を守る
物質といえます。
これらの成分は、ほぼ全ての穀類や胡麻などの種に含まれており、玄米を生で食べる訳ではないので、気にすることはないと思います。
もし本当に、健康被害があるなら、とっくに問題になっておりますし、
マクロビオティック総だおれになってます。

玄米発芽毒問題でわかることは、100点満点のものは神様はお作りにならなかったのです。
何でもメリットとデメリットがあります。表と裏。陰と陽。
玄米だって分解して考えると
メリットは、GI値低い、ミネラル多い、繊維もそこそこ多い、硬いからよく噛む癖が自然とつきます。そのため、食べ過ぎを抑えてくれますね。
体調が乱れ、リセットした時には、私はリセットの柱、軸となり「玄米」は最高の食べものであると思っています。
玄米に合うメニューは味噌汁、漬物、煮物など、自ずとヘルシーで野菜中心になります。
玄米トンカツ、玄米オムライスって少ないでしょ?

ところがこんな「スーパーフード玄米」にもデメリットがあります。
消化が極めて悪い。ひ素を含んでいる。残留農薬が貯まりやすい。
ひ素は、黒い食材に多く含まれ、ひじき、黒砂糖にもちゃんとある。
1回食べた位では死ねる量ではないですが、イギリスではひじきを食べることは禁止されています。
何でも玄米食べたら健康になれると思ってはいけません。
最低限、農薬や化学肥料を使用しないものを「よく噛んで食べること」が
できない人は、玄米に向いてないのです。
赤ちゃんや歯のない老人は玄米を食べてはいけない。
さあ、どうする?どっちを選ぶかです。

また、玄米の発芽毒対策として17、8時間以上浸水させ、その毒入り水を換えてから炊くべしという説。
これもどうなんかなあと私は思います。
寝る時に玄米を洗って浸水させると8〜10時間程度、しかし、別に発芽毒を心配しての行為ではなく、あくまでも、その方が楽!ということでしょう。

体調を崩しまくっている人は、玄米を食べると調子が悪くなる人も少なくありません。それは、玄米のひ素に反応したり、よく噛めないし、消化機能も落ちているからですね。まず、歯を治しましょう。
玄米至上主義になると、何が何でも玄米!と頑張ってしまう人も多いです。

最後に、玄米を圧力鍋で炊くのは良くない説。
高温調理になり、AGEの心配も問題に。
ある意味では正しいと思います。圧力鍋は自然界にない加熱方法よ、所詮。
土鍋や鍋で炊くより時短だし、もちもち感が好きであれば圧力鍋は玄米に最適な調理鍋だと思います。
でも、忘れちゃいけない、高温調理であり、食べ物を酸化させやすい、AGEを作りやすい鍋であること。
だから、圧力鍋で炊く玄米は黒いのです。
圧力鍋を過信して、使い過ぎてはいけないと思います。

こうしてみると、何を求めて、それを選び、食べているかということを
今一度、考えてみましょう。
人間は、欲張りで、100点を求めたくなりますが
私は、玄米は時々食べます。体調がすぐれない時、でも元気になったらやめる。
白米に雑穀入れたり、銀シャリ食べます。どんなおかずにも合いますしね。
サラダマスター鍋で玄米を炊くと、沸騰して蛍火にして40分。
バッチリです。玄米も薄茶色の仕上がり。
メンテも楽。土鍋は、玄米専用ならともなく、しゃぶしゃぶ後の土鍋からは酸化した物質がじわり中から滲み出る心配もありますよ。
何でもプラスとマイナスがあるのです。

玄米発芽毒を気にされる方、ちょっとでも気になるなら、食べるのやめましょう。
「大丈夫かしら」のあらぬ不安ほど、健康に悪いものはありません。
私は、その「大丈夫かしら」が嫌なので、気になったことは、徹底的に調べるのです。
選ぶのは、自分。常に、人の言うこと、メディアの情報に惑わされることは
ありませヌ。


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