カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた『逆転のトライアングル』

オストルンド監督の痛快コメディ『逆転のトライアングル』。沈没した豪華客船でサバイバルできるのは誰?

2022年カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞した仏独英米スウェーデン合作の『逆転のトライアングル』。風刺コメディだが、視点は鋭く辛辣なテーマが含まれている。モデル、インフルエンサー、大富豪など様々な人たちが乗り込んだ豪華客船。不慮の事故で沈没しても 自力で無人島に辿り着いた人たちがいた。ここでサバイバルしていくには食料と水そして調理や暖をとるための火が必要で、現世とは真逆のことが起こっていく。初の英語作品というプレッシャーにもめげず、コメディ作品が受賞するのは不利とされるカンヌ映画祭で最高賞を獲得。アカデミー賞にも数々ノミネートされ、この作品の中で大きな存在感を示していたフィリピン出身のドリー・デ・レオンが助演女優として大きな注目を集めていた。この原題は‘Triangle of Sadness’(悲しみのトライアングル)という英語なのだが、一番悲しかったのは主役の一人, 売れっ子モデルのヤヤを演じたチャールビ・ディーンが突然亡くなったことだった。南アフリカ出身で実際にこの映画の中の人物のようにモデルと女優でキャリアを積んでいて、これからを期待されている人だった。
 
BY takako imai
 
 
 

『逆転のトライアングル』8月4日Blu-rayで発売


 

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