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10日間のアメリカ1人旅。コストと安全を見極めながらの宿選び&旅費の総集編

10泊12日のエアショーをハシゴするアメリカ旅行記note、いよいよラストとなるこの1本では、宿の話とコストの総集編。

アレの影響と各種旅行割引で日本のホテルはどこも爆安な中、アメリカではお構いなしに平常運転。

しかも行ってた10月中旬は1ドル150円近くまで円安が進んでいただけに、宿代はえらいことにw

前回はグルメの総集編を書いたので、気になる方はそちらもどうぞ!

さて、グルメ編でも書いたとおり、今回の旅はあくまでミリタリー&ドライブ尽くしが主目的なので、観光は二の次。宿も基本的には「寝るだけ」ということでケチりましたw

ただし、日本は激安旅館でも最低限の治安や衛生が確保されているものの(というか日本の底辺のクオリティが高い)、アメリカは正直どこまで落ちるか分からない。

衛生環境や周辺の治安はもちろん、他の宿泊者の民度、なんなら経営者や従業員すらリスクになりうる…。

そんなわけで、GoogleマップやBooking.comの評価はもちろん、口コミもガッツリ読み込んで、念入りに検討した結果が、今回ご紹介するお宿たち。

もちろん、ドミトリーとかトイレ共用は論外。基本的に2つ星(5つ星がMAX)だけど、ちゃんとした個室タイプです。

お気づきかもしれませんけど、ここまでのnoteでずっと「宿」と表現してきたのは、「ホテル」と名がつく宿はラスベガスでしか泊まらなかったから。

それなりに海外も行ってきましたが、こんなことは初めてでしたね…。

では本題に進みましょう!

※参考としてBooking.comにリンクを貼ってますが、アフィリンクではありません


サンフランシスコ:Seaside Inn

まずは到着して、翌日から2日間のフリートウィークを見るために3泊したのがサンフランシスコ。

フリートウィークの会場はフィッシャーマンズ・ワーフの周辺で、ショーの当日は駐車場も公共交通機関も混雑するということだったから、ならば会場徒歩圏の宿にすればいいじゃない…ということで。

選んだのはSeaside Inn。

どこもある程度はイベント価格になってたものの、ここは3泊で442ドル(64000円)。

1泊150ドル近いとなると、2つ星にしてはかなりお高い。

でも、会場まで徒歩15分というロケーション&イベント期間と考えれば、こんなもんでしょう。大型スーパーも徒歩5分。

探せば1泊100ドルを切るぐらいの宿はいくつかあるものの、治安に不安がある裏通りだったり、「向かいの教会の鐘がうるさくて寝れない」なんちゅー口コミがあったりで、さすがにそういうのはイヤなので。

では、ここはどうだったのかというと。

まず、自分の部屋として使う分には必要十分といったところ。

クイーンサイズのベッドはそこそこヘタってて、真ん中で寝ると沈み込みすぎるから端っこで寝るという、不思議な対応はしたけどw

あとはシャワーも充分な水圧でお湯が出たし、バスタブ付き。

全体的に、衛生面で不安を感じることもなく。

ただし、建物はそこそこボロそう。お隣りの話し声が多少聞こえてくるのは当然として、足音というか、歩く振動がギシギシと伝わってくる。

幸い、お隣さんと寝るタイミングはほぼ同じだったみたいで、睡眠の妨げにまではならなかった。

ちなみに今回は使わなかったけど、サンフランシスコの安宿としてはかなりレアな無料駐車場付き。

まぁ、日本なら1泊8000円でスーパーホテル、4000円でボロいビジホに泊まれると思うと、2万でこのクオリティは…と思いたくなるけども。

これがアメリカというか、主要国の普通。日本が異常に安いんです。


サンシメオン:Quality Inn

サンフランシスコとロサンゼルスの中間点にあるサンシメオンは、こぢんまりとした静かな海沿いリゾートという位置付けの場所。

キラキラ系は手前のモントレー&カーメルの担当だから、宿のクオリティとしても、周辺環境としても、ここはほどほど。

1泊111ドル(16000円)で、朝食付き(詳細は前回のグルメnoteで)。

最初は独立経営の宿かと思ってたら、実はチェーンだったらしく、思った以上にちゃんとしてた。

ここはホテルと呼んでもいいぐらいのクオリティで、ベッドもお風呂も合格点、騒音とか気になることもなし(客が少なかっただけかもだけど)。

おまけに、施設内にプールとジャクジーまであって、夜まで使える。

先客がいたのと、ドアの開け方が分からなくて入れなかったけどwww

たぶん、子供が勝手に入って溺れたりしないための対策なんだろうけど、日本にもペットが外に出ないための柵についてるドアであるよね…。

扉の上端にノブが付いてて、それを上方向に引っ張るとドアが開くやつ。ガチで分からなかったww

コインランドリーもあって、フロントのおっちゃんに両替をお願いしたら「洗剤は持ってる?」と聞かれて、ないと答えたら、業務で使ってる洗剤を紙コップに分けてくれた。超やさしい!


ロングビーチ:Inn at 50

当初は「宿代めっちゃ高そう」と敬遠していたロサンゼルスも、それなりに郊外、かつ海で泳ぐシーズンでもなくなったロングビーチは比較的リーズナブル。

早い者勝ちの無料駐車場付きで、1泊145ドル(21000円)。

ちなみに駐車場の争奪戦に敗れると、プラス23ドル(3300円)。

ロングビーチの砂浜や大型スーパーまで徒歩5分、徒歩15分ほどでショッピングモールもあったりと、かなりの好立地。それでこの値段は安い部類に入るのよ、ほんとにw

今回の旅で唯一、部屋に金庫も付いてた(iPadまでは入らないサイズ)。

お部屋自体はよかったんだけど、備え付けのドライヤーが動かない。

リセットとかも試したけどダメで、フロントに電話すると「代わりを探してくる」と言ったものの、1時間経っても音沙汰なし。もう夜中の1時近かったから、自然乾燥に任せて寝ちゃった。


サンバーナディーノ:Wigwam Motel

カリフォルニアで最も危険、全米の犯罪率ワースト19位の街にある名物宿。

街は危険なのかもしれないけど、敷地全体はフェンスで囲われていて、フロントは24時間スタッフ対応だから、まぁ問題はないのかなと。

1泊116ドル(16800円)で駐車場つき。

インディアンのテントみたいな住居「ティッピー」を模した建物を使ったモーテルで、全部屋が独立してるから、お隣さん問題が起きない。

そして、ティッピーなのは見た目だけで、中は円錐状で狭いものの、ちゃんとベッドがあって冷暖房完備、トイレ&シャワー付き。

ただ設備は少なめで、ケトルや電子レンジはなく、ドライヤーはフロントで貸してもらう形式。

部屋の玄関ドアの覗き穴が曇ってて、万が一、招かれざる客が来たときに厄介だなー、というのが唯一の懸念点かな。

ちなみに、ディズニー映画「カーズ」に登場するモーテルは、ここをモデルにしたものだとか。


ラスベガス:Circus Circus Hotel

今回の旅で最もゴージャスな宿はラスベガス!

まぁ、そりゃそうだろって感じだけどw

でも、一番安かったのもここで、1泊83ドル(12000円)!

駐車場は有料だと思ったら、特に回収する場所もなく無料だったみたいw

2つのタワーとカジノを持ち、その名の通りサーカス場まである大型ホテルだけど、だいぶ古いことからラスベガス屈指の安宿として有名。

2009年に近くのネリス基地エアショーにツアーで来たときも、ホテルはここでした。

古いといってもカジノで儲かってることに変わりはないし、2つあるタワーのうち今回泊まった方は5年ほど前にリノベされたそうで、充分にきれい。

ラスベガスの他のホテル同様、部屋に冷蔵庫がない(カジノに行けばタダで飲める)、調理器具もない、窓は開かないけど、このお値段でホテルに泊まれるんだから文句はありません!

ここもドライヤーが動かなかったものの、ハウスキーピングに電話したら40分ぐらいして持ってきてくれた。


モハベ:Comfort Inn & Suites

ラスベガスから夜に到着して、そこからエドワーズ空軍基地のエアショー2日間の拠点として、3泊。

3泊で415ドル(60000円)、まぁ1泊20000円ですわ。駐車場と朝食無料。

エドワーズ空軍基地の最寄りな上、周辺でいちばんクオリティの高い宿なはずだけど、イベント上乗せ価格になっていないんじゃ?という感じ。

別に贅沢しようと思ったわけではなく、冒頭に書いた通りの安心を選んだ結果、ここになっただけなんですけどね。

そしたら、まぁここが大当たりでして!!

部屋にジャクジー付き!!!

いや~、旅の疲れも溜まってくる終盤戦、そして丸一日のエアショーを終えて帰ってきた部屋にジャクジーがある幸せ。

部屋もいわゆるジュニアスイートで、ベッドとは少し離れたところにデスクとくつろぎソファ、さらには暖炉まで。

スイートを指定したわけでもなく、アップグレードされたわけでもなく。全部屋こうなのかな…??

騒音に関しては、お隣さんは聞こえなかったものの、なぜか上のフロアっぽい音は多少聞こえてきた。

とはいえ、そんな気になるほどでもなく、何よりもジャクジーが素晴らしかったので全てヨシ!


宿泊費まとめ

というわけで、10泊合計で1312ドル(19万円)…やはり1泊2万円弱。

ちなみにアメリカの宿は、ほとんどが1部屋の値段なんで、1人でも2人でも値段は同じ。

部屋ごとに人数の上限はあるものの、ダブルの部屋でも2人、場合によってはソファベッドを加えて、3人でもお値段そのまま…ということもあります。

本当に削ろうと思えば、大手モーテルチェーンのSuper 8とかだと1泊70ドル(1万円)ぐらいで泊まれるところはあるけど、やはりある程度の安心は買っておきたいから、これぐらい出しました。

某所の安モーテルのクチコミには「かつて殺人事件が起きたところで、血溜まりの跡みたいなシミがカーペットにあった」とか「マジでお化け見たんだよ…他に見たやついない!?」なんてことまで書かれてたのでwww

真偽はともかく、アメリカで宿代をケチるというのはそういうことだというのは知っておいた方がいいですw


その他の旅費

そんなわけで、宿泊費が1312ドル(19万円)、そして前回まとめた食費が120ドル(17400円)。

航空券については、僕はマイルで取ったから参考価格として、LCCのZIPAIRの成田~ロサンゼルス便だと往復で11万円(サーチャージ含む)。

でも、実はシンガポール航空公式の安いチケットでも同じぐらいだったんで、そっちが正解な気がする(機内食とか手荷物も含まれてるし)。

交通費

タクシー:85ドル(12000円、チップ含む)
※サンフランシスコ空港~宿が69ドル、宿~レンタカーが16ドル。LYFT使用。

レンタカー:357ドル(8日間)
ガソリン:230ドル(2348km)

常識的なアクティビティ

サンフランシスコのクルーズ:175ドル
戦艦アイオワ:24ドル
同駐車場:6ドル
航空博物館:15ドル
デスバレー通行料:30ドル
カジノ浪費:21ドル

非常識なアクティビティ

ヘリから機銃掃射:926ドル
同Tシャツ:35ドル

旅費の総括

こうして見ると、最低限の航空券+宿泊+食費で約30万。

がっつりドライブ旅行をするなら、レンタカー+ガソリンで8.5万。

タクシー代に関しては、この2回を使うことでレンタカー3日分とその間の駐車代を削減するという計画的な使用。これはエアショーで車が必要ない日を挟んでたからで、一般的な旅行では考慮しないでいい気がする。

10年前にヨーロッパで10日間のドライブ旅行をした時もベースの旅費40万+アクティビティで10万ぐらいだったんで、意外と変わってないなーと。

もっとも、あの時はここまでの円安ではなかったんで、食事やホテルのクオリティはもっと上でしたけどw

アクティビティは常識/非常識を問わず人それぞれだから、あなたのやりたいことで計算してください!

まとめ

というわけで、僕がこの旅に使ったのは3336ドル(約49万)+航空券。

為替レートで5万円ぐらい変わるけど、言うてもその程度。

「今いきたい!しかも見たいイベントをハシゴできる!」という絶好のタイミングだったから、これからたとえ円高に振れようと、そこは気にしない。

今でも「行ってよかった」と思ってます。

…まぁ、前半戦のドン曇りはぴえんだったけども。

前回の食費noteへの感想で、「こんな高いんじゃアメリカ旅行いけない」といった声もいただきましたけど。

アメリカでやりたいことはアメリカ行かなきゃできないし、行きたいときにはその時のレートに合わせて行くしかない。

行きたいなら行け!
金がないなら稼げ!

それだけですw

そんなわけで、今回で完結となるアメリカ旅行記noteも、気付けば出発から2ヶ月近くかかっての完結となりました。

計画編からのnoteは全てマガジンにまとめてあるんで、まだ読まれてない方はぜひ読んでください!

たかっかnoteは今後どうなっていくのか…これからもどうぞお楽しみに!


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