Open Team Building : #06 目的

画像4

 いよいよチームフィロソフィーのまとめに入っていきます。まずチームスローガン GRAB THE VICTORY に関しては継続としました。毎年変えることも出来るのですが、「勝利を掴みとる」という姿勢がこのチームには必要という判断と、「勝利を掴み取る」姿勢を持っているのが東京エクセレンスと広く認識される状態を目指したいという意図。そして選手自身も、勝利を掴みとるために必要が必要かを考えて欲しい。この3つが大きな理由です。

画像5

 次にGRAB THE VICTORY / 勝利を掴みとるというスローガンから、
1・勝敗へのこだわり
2・努力・工夫・継続
3・チーム内競争
4・身体への向き合い
5・No Excuse
 という項目に着目し、そこから評価基準を設けるために細分化。かつスタッフ陣が考える、GRAB THE VICTORY の意味合いや、改めて勝つために必要なことは何か、ということをまとめました。

画像6

 上図から、言葉の意味、共通項の整理、スローガンの用途などを考慮し下図の様な構成にしました。

画像1

 ここで徐々にまとめの段階のようにも感じていましたが、図を見ながら、重要ではあるものの何かまとまりのない項目のようにも感じます。用途として、これをシーズン中に選手に見せることも想像して、何が違うのかを考えます。

 悩むなか出てきた言葉は「手段の目的化」です。#04 でも書きましたが、その視点で考えると、この図に抜けていることは目的で、手段ばかりが先行してしまっているようにも見えます。そこで勝つため、という目的に立ち返り改めて各項目をまとめると、しっくりきます。

画像3


・勝つための環境
・勝者に近づくメンタリティ
・勝利へのこだわり
 という3要素に分け、勝利を掴みとるために大切にすることを可視化しました。言葉で終わってしまう可能性もあるスローガンから、目的と手段を明確にしたスローガンに変わりました。シーズン中に選手・スタッフに見せることで、自分たちがするべきことを認識することができる、そんな用途のイメージも自然とできます。

1・勝つための環境
 ・ONE TAP(https://lp.one-tap.jp
 コロナ禍でのチーム始動を想定した時に、体調管理は避けて通れない問題です。日々の体調管理がスタッフの負担に繋がることを避けるために導入を検討しました。加えて、独自の項目として自己申告による点数のような疲労・コンディションチェックをして、それが他者判断の疲労・コンディションとどれ程の差異があるのかも興味があり、それも活用する予定です。*現在調整中(6/29時点)

 ・映像技術を用いたパフォーマンス向上(杉岡システム株式会社
 自分の体といえども、自分の感覚と現実が一致しないことはよくあります。姿勢や重心、癖といったものをどう選手に気づかせ伝えていくかを考えた時に、一番はやはり映像です。それも動作直後に確認をすることですぐに意識することができます。もちろんそれはチームプレイの確認にも通じます。映像遅延装置を取り入れ、より効果的な練習環境にします。

 ・食育・歯・眼
 食に関してはすでに多くの選手が取り組んでいる項目でもありますが、若手選手ほどおろそかにしがちです。微々たる差かもしれませんが、その積み重ねが勝敗を分ける、勝利を掴みとるための1プレイにつながると信じて取り組みます。
 歯に関してはマウスピース。怪我予防のみならず噛み合わせの効果まで意識し、導入したい項目です。眼に関しては、動体視力や深視力、他にも様々な要素があります。NBA選手が取り入れているようなトレーニングも可能か検討しています。

2・勝利へのこだわり
 5つの項目をつくり、勝利にこだわる抽象的なことを可視化。可視化することでとらわれてしまう懸念もありましたが、そうなっても良いものを厳選しました。
 ・ルーズボール(の際に反応し、飛び込めているか)
 ・ボックスアウト(の徹底、これを忘れてリバウンドを取られていないか)
 ・ハドルの呼びかけ(をこまめにして、やるべきことの確認をできているか)
 ・倒れた選手の手助け(をすぐにして、仲間をサポートできているか)
 ・パッション(エナジー、味方の鼓舞など、勝つ為の熱意があるか)
上記の5つを掲げました。勝つ為にチームが重視する共有認識が強まればと思いますし、選手が困った時にまずここに立ち返るような癖がつけばと思います。

3・勝者に近づくメンタリティ
 No excuse, Explain.
言い訳をしない、つまりは自分への厳しさ
そして自分がした判断を説明できるような意思の強さ
→なんとなく流されてではなく、明確な理由のもと行動を積み重ねて欲しい。
→なんとなく上手くいった、ではなく判断を突き詰めて出た結果であるべきで、
 そのプロセスも意識をして欲しい。

また、考え抜いて出した目標を宣言し、且つ実現に向けたプランを明確にする。
→綿密に計画された計画、そして目的と共に実現に向けた目標へ 

これにより勝利を掴みとる勝者に、それぞれが一歩近づけると考えました。


 以上が2020シーズンのチームスローガン GRAB THE VICTORY です。
言葉だけでなく3要素を意識することで勝利を掴みとるという姿勢を体現します。
2シーズン続けて用いたスローガンの3シーズン目になるわけですが、新鮮で深みが出たスローガンになったと思います。プロスポーツチームにおいて大きな目的の1つである「試合に勝つこと」を常に意識できるよう、これに沿ってシーズンを戦っていきます。

 次回はオフコート・人間性に関わるスローガンについてご紹介します。

・・・・・

 結果的に少し先走っている状態にはなりましたが、東京エクセレンスの2020-21シーズンのチームスローガンはGRAB THE VICTORY となりました。というのもまだチームフロントに正式には伝えていません。LINEグループにGMと執行役員、広報もいるので、伝達はされていますが。。。笑 

 例年は「こんなスローガンではどうか?」という話し合いのもと意見交換しつつ決めていました。オープンチームビルディングを進めていく過程で、やはりこの言葉がいいだろうと感じています。ですので...これでお願いします。笑

 あとはやはりこのような言葉が、言葉遊びに終わらず現実的に機能していく必要があります。そのための工夫も検討する必要がありそうです。


この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?